2024/09/26

10.12 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5|漁鬼インタビュー公開!

 

 

「メチャクチャ派手な試合をして、沖縄にベルトを持って帰ります!」

 

 

10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5」の[KNOCK OUT-BLACK ウェルター級王座決定トーナメント準決勝/3分3R・延長1R]で中島玲と対戦する漁鬼。前回はエミール・アラゾフを相手に悔しい思いをしたが、念願のタイトルのチャンスに燃えているという。そんな彼の意気込みとは?

 

 

 

 

 

──前戦は6月、代々木第二大会のエミール・アラゾフ戦でした。判定負けとなりましたが、今振り返ると?

 

漁鬼 自分が打ち合いに持っていきたかったんですけど、相手が足を使って回ってばかりいたので、思うような試合ができなかったですね。相手の試合動画がなくて、事前にどういうタイプかあまり分からなかったというのもあったんですけど、2Rから前に出てくるのかなとか思っていて。でも、完全に戦略負けですね。

 

──その試合から学んだことというのは?

 

漁鬼 相手は確かに足を使ってたんですけど、そこで自分が「もらってもいい」という覚悟を持ってもっと思いっきり攻めていたら、もっとうまく戦えていたと思うんですよね。だから今後、そういう選手が相手になっても、そこが分かったので、次はもっと戦えるし、勝てると思います。そういう意味ではいい経験になりました。

 

──その点、今回トーナメント準決勝で対戦する中島玲選手は、戦い方としてはアラゾフ選手と真逆のタイプかなと思うんですが、そこはいかがですか?

 

漁鬼 そうですね。あんな感じで出てくる選手の方が噛み合うと思うので、やりやすいかなとは思います。

 

──中島選手は同じく6月の代々木大会でバズーカ巧樹選手にKO勝利しました。その試合はどう見ましたか?

 

漁鬼 中島選手がパンチが強いのは分かっていて、当たれば倒せるだろうなとは思っていたんですけど、バズーカ選手もスーパーライト級のチャンピオンなので、当てさせないだろうと予測していました。でも下馬評を覆して、しっかり当てて倒したので、いいものを持っているんだなとは思いました。

 

──逆に攻略ポイントを見つけた部分はありましたか?

 

漁鬼 パンチは強いと思うし、スピードもあると思うんですけど、まだキックボクシングにアジャストしていないと思うので、ローキックを蹴って足を削っていったら、普通に勝てるんじゃないかと思います。

 

──まず足を止めると。

 

漁鬼 はい。ボクシングにない攻撃でスピードを封じることができれば、あとは大丈夫だと思うので。

 

──一方、カード発表会見の時には、逆側のブロックの西川康平選手とやりとりがありました。何か思ったことはありますか?

 

漁鬼 いや、何もないですね。ああいうことがあったから試合したいと思ったわけでもないし……でも、あんな煽り方をしてきたので、UNLIMITEDルールでならやってあげてもいいよとは思います。

 

 

──とことん決着をつけると。

 

漁鬼 キックボクシングルールだったら自分が普通に勝っちゃうだけだと思うんですけど、UNLIMITEDルールだったら自分もやったことないし、面白そうだなと思うので、やってあげてもいいかなと。

 

──UNLIMITEDルールには以前から興味があったんですか?

 

漁鬼 いや、そういうわけでもなくて(笑)。もしやるなら、という話ですね。今は中島選手のことしか考えてないですし。決勝のことも、どっちにしてもまだ相手も分からないので、準決勝で勝ってから考えようと思います。

 

──今回、最終的にはどう勝ちたいですか?

 

漁鬼 最後はKOですね。キックボクシングの難しさを教えてやって、相手が何もできないぐらいの負けを味わわせたいです。

 

──あと2つ勝てば念願のチャンピオンです。ここまで来たということに関しては?

 

漁鬼 地方の選手は勝つのが難しいと思われたりもしますけど、自分が先陣を切ってチャンピオンになれば、他の地方在住選手にも勇気を与えられると思うので、そのためにもいいものを見せようかなと思っています。

 

──先日は福岡大会もあってそこにも沖縄の選手が出場していましたが、『KNOCK OUT』は、今一番、沖縄の選手が活躍しやすいリングですよね。

 

漁鬼 そうですね。『KNOCK OUT』は地方の選手にもチャンスをくれるし、自分がそこでチャンピオンになれば、もっと発言力も上がるだろうし、さらに夢を広げられるかなと思いますね。

 

──やはり沖縄にベルトを持って帰るという気持ちは強いですか。

 

漁鬼 はい。地方の選手、特に沖縄とかでも、チャンピオンになれば試合の頻度も多くなると思うので、それは絶対実現したいですね。

 

──いずれは沖縄での『KNOCK OUT』開催も?

 

漁鬼 考えたんですけど、今チャンピオンの壱・センチャイジム選手は地元が沖縄ですよね。それで自分がここでチャンピオンになって、それから下地奏人選手はこの前、髙橋亨汰選手にも勝ってメチャクチャ強くて、チャンピオンになる素質は十分にあると思うので、沖縄から3人チャンピオンが出れば、開催の可能性はメチャクチャ上がると思います。それは実現させたいですね。友達とかも、「東京の大会は応援に行くのが難しいけど、生で見る機会がほしい」という人は多いので、ぜひ実現させたいです。

 

──そのためにもここで優勝しなければいけませんが、2試合勝って優勝するのに、一番必要と思うものは何でしょう?

 

漁鬼 相手どうこうじゃなくて、自分に勝つことですね。練習はキツいですけど、それを乗り越えればいけると思います。

 

──ベルトを巻く自信は、ズバリ?

 

漁鬼 100%ですね。自分はお店をやってるんですけど、今は店に出ないで、メチャクチャ練習に集中してるんですよ。夜の仕事なので、以前は朝に帰ってきて夜に起きて練習に行ってから仕事、っていう毎日だったんですけど、今は規則正しい生活をしていて、練習も2部練とかしているので、今までで一番やっているし、どれだけ強くなれるか楽しみです。

 

──その中で、強くなっているという手応えも実感していますか?

 

漁鬼 はい。以前にスパーリングした相手とも、今やれば自分が強くなっていることを実感したりします。この自信を持って、試合に臨もうと思っています。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

漁鬼 アラゾフ戦ではメチャクチャ塩試合みたいになっちゃって反省しているので、今回はメチャクチャ派手な試合をして勝ちます! その姿に注目してほしいです。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

 

プロフィール  

漁鬼

所属:SHINE沖縄

生年月日:1996年5月10日生

出身:沖縄県那覇市出身

身長:175cm

戦績:13戦7勝(2KO)5敗1分

TENKAICHIウェルター級王者、BEASTウェルター級王者