「生き物として強いなと思わせるような試合をして、絶対チャンピオンになります！」

 

 

10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5」の［KNOCK OUT-BLACK ウェルター級王座決定トーナメント準決勝/3分3R・延長1R］で漁鬼と対戦する中島玲。6月にバズーカ巧樹をKOして、このトーナメントに乗り込んできた中島は、ボクシングで培ったパンチ力に加え、タイ修行などの練習で自信を深めているという。そんな中島のタイトル獲得宣言を聞け！

 

 

 

 

 

──トーナメントのカード発表会見は、中島選手は欠席でしたよね。あの場では準決勝の相手である漁鬼選手が、逆ブロックの西川康平選手と言い合いになる場面がありました。そこについてはどう感じましたか？

 

中島　あの会見は動画で見ました。対戦相手の漁鬼選手は試合も見させてもらってて知ってるし、渡部太基選手もよく知ってるんですけど、西川選手のことは何も知らなかったんですよ。僕からしたら「誰、このオッサン？」って感じだったので、会見を見た時は「漁鬼、ケンカするんやったらもっといけよ！」と思いました（笑）。

 

──なるほど（笑）。それはともかく、今回王座決定トーナメントということになって、その中に入ったことについてはどう思いましたか？

 

中島　僕はすぐにでもタイトルを獲りたいという思いでボクシングからキックに転向したので、このトーナメントに選んでいただいたのはすごくうれしいですし、やる気もすごく出てます。

 

──転向第1戦はK-1でスーパーウェルター級（70kg）、前回のバズーカ巧樹戦はスーパーライト級（65kg）、そして今回はウェルター級（67.5kg）と、ここまで全部階級が違うんですが、そこは平気なんですか？

 

中島　僕はもともと、ボクシングではミドル級（72.57kg以下）でも試合していて、前回がスーパーライト級で今回がウェルター級なので、「2kgちょっと減量が楽やな」というぐらいですね。別に階級に関しての不安とかは何もないです。

 

──どこかの階級に絞ってやっていこうというわけでもない？

 

中島　この前の試合で、僕の中ではスーパーライト級が適正かなとは感じたんですけど、僕自身、「この階級がいい」とか言える立場ではないので、ウェルター級でトーナメントを組んでもらえるんやったら、そっちでも全然獲りに行くという感じですね。スーパーライトからウェルターあたりやったら、僕からしたらあまり変わりはないです。

 

──そのバズーカ戦は、今振り返るといかがですか？

 

中島　ああいう形で倒して勝てて、有言実行できたことはすごくよかったんですけど、そこまでの内容については反省点も多かったですね。そこは次に生かせるというか、あの勝ち方ができたので次の試合につなげられたかなと思います。

 

──反省点を具体的に挙げると？

 

中島　バズーカ選手がすごくうまくて、スイッチをけっこう使ってたので、そこで距離を掴むのに苦労して、時間がかかってしまって。あとは蹴りの防御の対策ですね。そこはタイでの練習でしっかり学んできました。

 

──タイにはどれぐらい行かれていたんですか？

 

中島　試合終わって2週間後、7月半ばから9月半ばまで、1ヵ月半ぐらいですね。バズーカ戦の前にもタイガームエタイに修行に行かせてもらって、今回もそこで。2回目だったので練習のやり方とかにも慣れてきて、前回よりすごくいい練習ができました。レベルアップして帰ってきたという実感はありますね。

 

──今回、対戦する漁鬼選手の印象は？

 

中島　思いっきりパンチを振ってくるところがありますよね。ボクサーのコンパクトなパンチとはまた違ったタイミングで飛んでくるので、そこのタイミングの合わせ方と、要所要所で出してくるヒザ蹴りやローキックなどの対処もしっかり頭に入れています。ただ一番はやっぱり思いっきり振ってくるところなので、そこは十分意識しています。

 

──自分としてはどう戦ってどう勝ちたいですか？

 

中島　キックボクシングをして勝つというよりも、生き物として僕の方が強かったなと思わせるような試合をします。「ああ、中島はキックボクシングが強かったんじゃなくて、生き物として中島の方が強かったんだな」と思わせるような。

 

 

──逆のブロックはいかがですか？　決勝で戦いたい相手は？

 

中島　僕は本当に西川選手を知らなくて。渡部太基選手がこのトーナメントに引退を懸けているということなので、僕がしっかり引導を渡したいと思います。長年、ガッチリとキックボクシングをやってきている選手なので、リスペクトはちゃんと持ってますし、そういう選手とベルトを懸けて、最後は年齢的にも若くて先のある僕がチャンピオンになって引導を渡したいという気持ちが強いですね。

 

──2つ勝ったら『KNOCK OUT』のチャンピオンです。そこについてはいかがですか？

 

中島　『KNOCK OUT』でベルトを獲る以上は、僕が『KNOCK OUT』の顔になろうと思っているので、「KNOCK OUTと言えば中島」と言われるような選手になりたいです。

 

──6月に初参戦して、『KNOCK OUT』というイベントにはどういう印象を持ちましたか？

 

中島　ボクシングの時のどの試合よりも、会場の雰囲気とかいろんなことが印象に残ってます。すごくいいイベントだなと思います。そこでチャンピオンになって、鈴木千裕を超える“顔”になりたいですね。

 

──大阪が拠点ですよね。今はどんな練習環境ですか？

 

中島　朝はランニングして、大阪のキックジムで練習させてもらって、夕方からはボクシングジムでパンチの練習をさせてもらってます。あと週2回はTEAM 3Kにいろんな選手が集まってスパーリングさせてもらってますね。それとフィジカルトレーニングを、ストラッサー起一選手とか宇佐美正パトリック選手とかと一緒にやったり、日にちが合えば久井大夢選手とスパーさせてもらうこともあります。

 

──タイと大阪での練習で、かなり自信を深めていそうですね。

 

中島　もう勝つ自信しかないですね。早く試合したいです。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう？

 

中島　チャンピオンになるのは絶対に僕なので、ベルトを巻いた僕を見て、「この選手は絶対にスターになるな」って思ってもらえるような試合を絶対にするので、楽しみにしていてほしいです。

 

──分かりました。ありがとうございました！

 

 

プロフィール　　

中島 玲

所属：フリー

生年月日：1998年6月27日生

出身：大阪府池田市出身

身長：167cm 

戦績：2戦1勝(1KO)1敗