2024/12/16

2.9 MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.1|対戦カード発表記者会見レポート

 

 

 

 

2025年2月9日(日)東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.1』の記者会見が12月13日(金)都内にて行われ、主要対戦カードが発表された。

 

 

12月1日大会でセーンダオレック・Y’ZDジム(タイ)との再戦を制し第3代KNOCK OUT-BLACKライト級王者に輝いた大谷翔司(スクランブル渋谷)がリード・ミラー(ニュージーランド)と対戦するスーパーファイトが決定した。

 ミラーはニュージーランド南島ISKA王者の肩書があり、16戦11勝(5KO)5敗の戦績を持つ21歳(試合時は22歳)。

 山口元気代表は「12月大会でMVPの活躍をした大谷選手は一皮むけた印象を受けました。王者としての一発目で外国人のISKAのチャンピオンとやることになりました。この選手はウィラサクレック会長からの推薦選手で、映像を見たらパンチと蹴りでガンガンいくファイターで、大谷とは非常にかみ合うと思います。ここで世界の選手とやるというのは、今後の大谷のテーマになってくるのかなと。この試合以降で、いろんな大谷に関しての可能性が見えてくるんじゃないかなと思います」と大谷に期待を込める。

 会見に出席した大谷は「前回KNOCK OUTのベルトを獲得できて、自分自身では非常に脂が乗ったとても良い時期にこのベルトが巻けてとても嬉しい気持ちなんですけど、本当の戦いはここから。今本当にやっとスタート地点に立てたと思うので、ここからもう一回気を引き締めて気合いを入れ直して頑張っていこうと思います」と気合い十分のコメント。

 

 

 相手の印象については「まだほぼ見てないです。ショート動画をチラッと拝見しただけです。ニュージーランドの選手のイメージとしては、小さい頃に見てたマーク・ハント、レイ・セフォーのイメージが強いんですけど、構え自体はムエタイスタイルでした」という。

 どういう試合を見せたいかとの問いには「今までに勝った試合の後は『おめでとう』と僕からチケットを買ってくれた人がみんな言ってくれたんですけど、前回はみんなから『ありがとう』と言われたことがすごく嬉しくて、次からそういう人を感動させられるような試合を見せていきたい」とする。

 外国人選手とのフィジカルの差については「今年2月に対戦したキム・ウスン選手は体の頑丈さを感じましたが、確実にナパームストレートは通用すると思います」と問題ない様子を見せ「チャンピオンとして、余裕も見せないといけないし、今までとちょっと違った自覚、責任感のある試合をしていきたい」と答えた。

 また、2024年初戦で勝った後については「来年のKNOCK OUT代々木大会でKrushチャンピオンと王者対決をして、最後に立ってるのはどっちかという試合をしたい。そこに向けて試合なり、日頃の言動だったりで、Krushチャンピオンをこっちに呼び寄せないといけないと思うので、そのために動いていこうと思います。ただ僕、Krushに2回参戦して、今若手注目株の児玉兼慎選手と元王者の大沢文也選手に勝っているので、そこは無視できないのかなと思っています」とKrush王者とKNOCK OUTで対戦したいと希望した(現Krushライト級王者は大岩龍矢)。

 

 

▼KNOCK OUT-RED -63.0kg契約 3分3R・延長1R
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)vs古村匡平(FURUMURA-GYM)

 K-1グループで活躍中のゴンナパーがKNOCK OUT初参戦、古村との一戦が決定した。

 KNOCK OUT山口代表は「ゴンナパーが日本で有名になったのはK-1ルールですが、本来はムエタイの選手ということで一番力が発揮できるルールでの試合になります。しかも来年からスタートするOFGによるREDルールで古村選手と対戦するという非常に興味深いカードになりました。古村選手は11月のカンボジア遠征試合では負けてしまいましたが、ここは男を見せるチャンスが来たんじゃないかと思います。ヒジありの試合が好きな人にとっては非常に、おっ!となるようなカードかなと。K-1さんとはまた違う見方が楽しめるんじゃないかなと思います。KNOCK OUTらしい試合を期待しています」と見所を語った。

 古村は「今回こういった形ですごい大物を僕に預けていただいて本当に感謝しています。最初に相手の名前を聞いた時、相手はチャンピオンじゃなくて僕が相手なんだと思って、すごい嬉しかったです。さらにREDルールでと聞いた時は、僕はヒジも自信があるので勝つ可能性が上がるなと。前回カンボジアで負けてしまったんですけど、やっぱり僕の持ち味は相手がどれだけ大物でもしっかりと当たれば倒れる攻撃力だと思うので、それをしっかり来年一発目、2月からしっかり爆発させてKNOCK OUTの強さを今度こそ証明しようかなと思います」と力強い意気込みを語る。

 

 

 ゴンナパーの印象については「やっぱり一番分かりやすいのはパンチの強さ、蹴りの強さ。身体も強いし、生物的に強い」と警戒するコメント。

 ゴンナパーはK-1ルールでの試合が続いていたことでヒジありルールでの情報がないことに関しては「別になくてもいいかなと。あんまりヒジも出してくる印象はないですし、首相撲の展開では僕の方が自信あります」と問題ない様子。

 2023年11月のバットマン戦以来、2度目のOFG着用での試合となるが、「バットマンに勝ったことでも自信はすごく付きましたね。本当に技術が高い選手でしたが、僕のパンチが当たれば誰が相手でも倒れるんだなという自信につながったので、結構楽しみです」と試合が楽しみだという。

「今回のゴンナパー選手は攻撃力がすごい選手だし、うまく立ち回ろうとしても絶対に力で押し切られちゃうと思います。まだ2月までちょっと期間があるので、しっかり体を作ってゴンナパー選手と体格が変わらないというか、僕の方が大きいぞという体格にして、力と力でぶつかり合う試合をしたい。僕としては強い相手、しかも名前がある相手と組ませていただいた方がすごい気合が入るし、活力になるので、普段の練習からそういうのを意識して一日一日しっかり大事にして過ごしていこうかなと思っています」

 ゴンナパー撃破後のプランを聞かれると「勝った後の流れとしてはそのままマイクでチャンピオンをリングに登壇させて、そこでタイトルマッチ宣言をさせてもらおうかなと思っています」と現王者・重森陽太に対戦アピールしたいとした。

 

 

▼KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級 3分3R・延長1R
ぱんちゃん璃奈(フリー)vs山田真子(GROOVY)

 元プロボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者で、元J-GIRLSアトム級王者でK-1グループでも活躍していた山田真子がKNOCK OUT初参戦、ぱんちゃん璃奈との対戦が決定した。

 ぱんちゃんは「今年1年間、自分を褒められる試合が1回もできていないと思うので、来年は1発目で盛り上げる試合、自分を褒められる試合をしたいと思っています。日本人といろいろやり尽くしてきた感じはあるんですけど、その中で今回、(山口)元気さんに試合出ますと言ったら、次の日に『山田選手とどうかな?』と。自分は戦うことのない選手だと思っていた選手でした。選手としての実績は私よりは全然上なので、上から言えることはないんですけど、あんまり正直言うと、試合は見てないので……」というと、マイクを握った山田は「悪いけど、こっちも見てないけん!」と横入り。

 

 

 ぱんちゃんは「今ちょっと私が喋ってるから黙ってもらっていいかな? 今の女子の試合の方がレベルが高いと思うので、昔の選手かな、というふうに思っています」と特に問題ない相手だという。

 イライラした表情の山田は「KNOCK OUTファンの皆さん初めまして。K-1さんに出ていたんですけど、契約が切れてからのタイミングでいい試合の話をもらったので、ちょっと出させてもらうことになりました。組んでいただいてありがとうございます。私が10代の時、中3の時からプロでやってるんですけど、昔からいるだけに、その引退した選手たちも、先輩の選手とか今でも可愛がってもらってる先輩が作り上げてきたこの格闘技に泥を塗るようなことをした、このクソエリート。こいつをボコボコにしたいと思います」と挑発コメント。

 ぱんちゃんの印象を聞かれると「特に何もないですね。別にずば抜けて強いわけでもないし。水着とかを着た写真とか載せてるから知名度が上がってるんでしょう? あと、ダサいこともしてるし色々。とりあえずダサいと思うので、当日分かると思います」と口撃は止まらない。選手としての印象を聞かれても「別に選手として見たことがないです。エンタメ? 芸能系じゃないですか。格闘家だと思ったことないです」という。

 警戒ポイントを聞かれた両者。ぱんちゃんは「やっぱりそこはボクシングの世界チャンピオンを取っている方なので、パンチをまとめるのとか、フェイントもうまいなと思っています。蹴りに関しては、そんなに警戒するところはないなって感じです」というのに対し、山田は「ないです」と一蹴。

 今回の試合の一番のモチベーションはぱんちゃんに対する怒りなのか? と聞かれた山田は「そこにモチベーションは全くなくて、あいつのことはどうでもいい。相手が相手なだけに、自分の周りに応援してくれているスポンサーさんだったり、仲間とかが盛り上がっちゃってるんで、そこで私も今まで以上にワクワクしてます」と知名度のある相手だけにモチベーションは高い様子。

 今後については「自分は呼んでいただけたらどんな試合にも出たいなと。どんどん試合に出たいという感じなので」とKNOCK OUT定期参戦を希望する。

 これらの発言を受けて、ぱんちゃんは「(山田は)15歳からデビューしてるのかは知らないですけど、私より10年も早くプロデビューしてるので、キャリアとか実績は向こうの方があるし、そこでは本当に何も言えることはないんですけど、あんまり正直、試合もまだ見たことないんですけど、急にキャラ変しすぎだな、というふうに思いますね。でも、そうまでしないと目立たないのかな、というふうに思いました。私は試合前に何を言われても気にしないです。試合のリング上で見せられる人かどうかは試合の日に分かるので、そういう意味では、こんな大きなことを言う割には、ダウンとかKOとか全然取れてないので、逆にすごいなと思います。私だったら、ただ勝つだけでは自分の試合を褒めれないのですが、私のことをエンタメとか言ってる割には自分の採点基準がすごい高くて羨ましいなと思います」と言い返した。

 

 

 フィニッシュのイメージについて聞かれると、ぱんちゃんは「自分は上の階級の選手とも戦ってきてダウンを取られたことないですし、逆に自分はダウンを取ったことがあるので、そこで明確な差になるかなと。確実にKOを狙っていこうと思ってます」とKO宣言すれば、山田は「その時の自分に任せようと思います」とした。

 会見の席上にハンバーガーの紙袋持参したことを聞かれた山田は「47.5kg契約ってわがままを言うから、あっちに合わせて増量してるんですよ。今、外構と造園工事を独立して一人親方で仕事をやってるんですけど、バタバタ福岡から来る途中に店があり、お腹もすいたし、増量しないといけないから買ってきました」とのこと。

 試合ではどういうファイトをしたいかと聞かれた両者。ぱんちゃんは「毎回なんですけど、相手との戦いというよりも、自分のいいパフォーマンスを出すということだけを考えているので、相手どうこうじゃないなと思っています。みんなに強かったなと思ってもらえる試合をしなきゃいけないので、差をつけたいなと思っています」といえば、山田は「私はここまで実力で上がってきているので、本物か偽物か暴いてやろうと思っています」と最後まで挑発は続いた。

 

 

▼KNOCK OUT-BLACK 契約ウェイト調整中 3分3R・延長1R
鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)vsTBA

「今復活して勝ってきているので、この調子で来年も飛躍できるように勝利で終わりたいと思います。
((激闘になる相手が用意されることについて)スタイルがかみ合えば、もちろんいつも通りの自分の試合が見せられるかなとは思うし、見せたいと思っています。
(無理やりにでも激闘に持ち込む?)もちろんその気持ちで、激闘の試合を見せたいです。

 

(Krush名古屋大会で勝利しての手応えをどのあたりに感じているか)終わり方も自分的にも良かったと思うし、自分を見せれた試合かなと思うので、モチベーション的にもコンディション的にも今結構上がってます。
(来年の目標)このまま勝ち続けて、もちろんタイトルに近づいていけたらなと思っています。
(UNLIMITEDルール挑戦に関して)今回UNLIMITEDルールの話もあったんですけど、どうなんですかね……(体重の合う人が見つからず)。自分の気持ちとしては、どんなルールでもやるという気持ちはあるので、また機会があれば、といい感じですね」

 

 

▼KNOCK OUT-BLACK女子 -46.0kg契約 3分3R
Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)vs菊地美乃里(GONG-GYM坂戸)

Kiho
「来年一発目、しっかり圧倒してまた成長した姿を見せられるように頑張ります。
気持ちがあってガツガツ来る選手かなと思います。バチバチの試合ができればいいなと思っています。
(前戦の手応えは?)前回よりはパワーアップできたかなと思っています。

 

(試合で見てほしいこと)全体的に技術とかも気持ちの面とかも含めて見せられたらと思っています。
(自分の何が変わって成長したか)一番は気持ちの面で変われたのかなと。試合や練習に対する気持ちが変わったことでああいうで結果につながったのかなという感じです。
(連敗脱出して)嬉しいですけど、不思議な感覚です。来年も勝ち続けて、少しでも早くタイトルに挑戦できるように頑張りたいと思います」

 

 

その他発表カード

 

 

▼KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R・延長1R
漁鬼(SHINE沖縄)vs西川康平(8ball fitness)

 

 

▼KNOCK OUT-RED -63.5kg契約 3分3R・延長1R
髙橋亨汰(髙橋道場)vs折戸アトム(PHOENIX)

 

 

▼KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R
北島颯人(和術慧舟會AKZA)vs茂木豪汰(上州松井ジム)