「“格闘ニート”脱出のためにも、いい形で勝ちます！」

 

 

5・18「MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.3」の［KNOCK OUT-REDライト級/3分3R・延長1R］で小林司と対戦する力也。今春に大学を卒業し、当面は格闘技一本に専念することを決めた彼にとって、その国内初戦となる今回の一戦はメチャクチャ重要だ。その意気込みとは？

 

 

 

 

 

──まずはこの春、大学卒業おめでとうございます！

 

力也　ありがとうございます！　無事に卒業しました。

 

──前回の試合の前にお話を伺った時には、卒業後は格闘技一本で専念するというお話でしたが、そうなっていますか？

 

力也　はい。それで3月と4月の3週間ぐらい、タイに行ってたんですよ。3週間ぐらい行って試合して帰ってきて、新年度が始まって周りは働いてるんですけど、僕はニートですね。

 

──ニート！

 

力也　だから格闘技で結果を出さないと本当にヤバいっすね。まだベルトとかも何も持ってないので、「格闘家」って名乗るのはまだかなと、自分の中では思ってるんで。まだベルトがないんで、ニートです。だから今回は勝ちたいっすね、何が何でも。

 

──なるほど。タイでの練習はどうでしたか？

 

力也　正直、練習は首相撲とかスパーリングとかをやる相手が変わるぐらいで、内容はそこまで変わらないんですよ。試合やったのでミットは追い込みみたいな感じでやりましたけど、もうとにかく格闘技だけに集中できるっていうところがよかったですね。ウィラサクレックジムのタイ支部に行ったんですけど、格闘技だけに集中できるっていうところが一番デカかったです。

 

──試合の方はどうだったんですか？

 

力也　勝ったんですけど、自分的には倒せたかなって正直思ってて。相手はボディが効いてて、2回ぐらい倒せそうな場面があったんですけど、僕の決定力不足というか。課題が見つかりましたね。

 

──それ以外の部分では、タイ修行の成果はその試合では出せましたか？

 

力也　そうですね。僕は前に出過ぎちゃうところもあったりするので、下がりながら、ちょっとフィームー的な感じも練習しつつって感じでした。

 

──ウィラサクレックジム・タイ支部はいい環境みたいですね。

 

力也　日本語が話せる寮母さんみたいな人もいて、今はゴンナパーさんもウィラサクレック会長も基本はタイにいるので、日本人の選手が1人で行ったとしても、タイでの生活には困らないと思います。でも練習環境はしっかりタイのジムなので、いいと思いますよ。実際、他のジムからも何人か日本人選手が来てましたね。僕が着いた頃に帰ったのでかぶらなかったんですけど、2週間ぐらい出稽古に来てました。タイでの練習を考えている選手には行きやすいと思います。

 

──では、あとは今回の試合で、合宿の成果をバッチリ出すだけですね。その相手が小林司選手ですが、印象は？

 

力也　体が大きくて、気持ちが強いですよね。前に出てくるタイプで。スックワンキントーンのチャンピオンだし、初めてのKNOCK OUTで気合いも入ってると思うし、ここでいい内容で勝てれば、見えてくるものがあるっていうか。戦績は僕と同じぐらいですけど、スックワンキントーンは数少ないヒジありの団体で、そこでしっかりチャンピオンだし、タイ人ともけっこうやっていて、僕よりも格上なので、ここで勝ったらすごくおいしいなと思います。

 

──力也選手の格闘ニート生活としては、国内第1戦になりますし。

 

力也　はい。まだ格闘家って言えないので、ここでしっかりと勝ってベルトまで辿り着いて、インパクトを残せば格闘家って名乗れるかなと思うので。

 

──そのタイトルなんですが、REDライト級は長らくタイトルマッチがありませんでしたが、6月に重森陽太vsゴンナパーが決まりましたね。

 

力也　ゴンナパーさんはメッチャ強いですからね。タイでスパーとかもたくさんやらせてもらってるし、今一緒に練習してる髙橋亨汰さんは今度セーンダオレック選手とやりますけど、亨汰さんもメチャメチャ強いんですよ。ライト級は強い選手がたくさんいますけど、その中でベルトを獲ることに価値があると僕は思ってるので。

 

──でも、ゴンナパー選手が勝ったら……。

 

力也　そうなんですよ。もしゴンナパーさんが勝っちゃったら、僕は獲れなくなるんですけど……まあどうなっても、虎視眈眈とベルトは狙っていきますよ。しっかりと勝ち続けていけば、いずれベルトには挑戦できると思うので、とにかく負けないっていう、そこに尽きますね。

 

──ところでジムの方がSNSに書いていましたが、プロフィール写真がカッコよくなりましたね。

 

力也　そうです！　この写真になって試合のこともすごく宣伝しがいがあります。今まで使われてた写真は、高校生ぐらいの時にジムで寝泊まりしてたら「写真撮るぞ」って起こされて撮ったようなヤツだったので、ホントに寝起きみたいな写真だったんですよね。やっとカッコいい写真を撮ってもらって、ポスターとかでも使われてるので、いろんなところでどんどん宣伝してます。

 

──なるほど（笑）。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょうか？

 

力也　今回は僕自身初めてのオープンフィンガーグローブでの試合なので、ゴツゴツしたものを体現できたらと思っています。今度の大会はメインがBLACKのタイトルマッチですけど、「やっぱりREDは面白いな」と、「あんなオープンフィンガーで殴り合ってて、すごいな」って思われるような試合をします。勝ちにこだわって、前に出続けようかなと思うので、そこを見てもらえれば。早くニートを脱出しなきゃいけないんで。

 

──分かりました。ありがとうございました！

 

プロフィール
力也
所属：WSRフェアテックス湖北
生年月日：2003年1月25生
出身：千葉県我孫子市
身長：170cm
戦績：13戦10勝3敗