2025/06/16

6.22 THE KNOCK OUT|重森陽太 公開練習レポート

 

 

 

 2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『THE KNOCK OUT』(U-NEXT配信)に出場する重森陽太(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)の公開練習が行われた。重森はKNOCK OUT-REDライト級タイトルマッチで挑戦者ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ)を相手に初防衛戦を行う。

 

 

 タイ人トレーナーが持つミットにキレのある左右ミドル、ヒジを打ちこみ快音をジム内に響かせて、好調をアピールした重森。ミット打ちを終えると、息を整えることもなくオカリナを吹く意外な一面を見せて公開練習を終了した。

 

 

 

 

 オカリナのパフォーマンスについて聞かれた重森は「オカリナは趣味で吹いています。最近しっかり練習できていることで心肺機能も上がり、どれだけ激しく動いても安定した呼吸を保つことができるというアピールのためにオカリナを吹きました。2分間しっかり吹こうと思ったんですけど、スタッフのみんなの表情が変わらず、ちょっと冷たかったので短めに切り上げましたね。試合ではあまり動揺とかしないタイプなんですけど、今日はしました(苦笑)。Summerという曲を吹いたんですけど、曲選もちょっと悪かったかもしれない(苦笑)。シュールすぎました」と苦笑い。

 

 

 

 肝心の試合に向けては「最近は試合を3週間ペースとかハイペースで試合をやることが多かったんですけど、今回は2カ月くらい空きました。その期間ですごく対策ができていて、割と正解に近い練習をできている実感をちょっとずつ掴み始めているところなので、試合ではいい動きがきるんじゃないかなと思っています」と順調な仕上がりの様子。

 

 

 今回の相手、ゴンナパーはタイで100戦以上のキャリアを積み、2010年から日本に主戦場を移すと、K-1グループを主戦場に。2022年にはK-1ライト級のベルトを獲得している。KNOCK OUT初参戦となった2月大会ではKNOCK OUT-REDルールで古村匡平を相手に、気持ちの強打とムエタイテクニックで翻弄し、大差を付けて判定勝ちした。

 

 

 試合を見ていたという重森は「どんな動きをするのか1試合を見られたというのはありがたいことです。でも割と思っていたとおりというか、こんな動きしてくるんだろうなというのが当てはまっていました。グローブを付けている時とOFGを付けている時の動きがあまり変わらないのはさすがだなと。私の知っているゴンナパー選手がそのままOFGの試合に移ってきたので、それはそれで怖いなという感じはしましたね」と今までと変わらない戦い方だったことで警戒心を強める。

 

 

 勝つための鍵を聞かれると「相手がどうこうじゃなく、自分自身です。自分がどれだけ挑戦できるか、どれだけ試合中にチャレンジできるかが重要になってくると思うので、自分のやりたいことを思いっきり出していこうかと思っています」という。

 

 

 

 

 

 ゴンナパーはこれまで山崎秀晃、安保瑠輝也、佐々木大蔵、白鳥大珠といった日本人トップファイターを破ってきた実績を持っており、重森は「ゴンナパー選手は名前のあるいろんな選手と試合しているので、そこら辺との比較対象される試合になると思います。でも、ゴンナパー選手はどちらかというと、K-1には(ヒジ、首相撲なしの)不利な状況でやってきたというふうに私は勝手に認識をしていて、KNOCK OUTのリングで最高の状態のゴンナパー選手を倒すことに意味があると思います。そこで、私自身ももちろんなんですけど、KNOCK OUT-REDのレベルの高さを世間にアピールできれば」とゴンナパー撃破で自身が戦ってきた舞台のレベルの高さを見せたいとする。

 

 ゴンナパー戦後のプランについては「やっぱりKNOCK OUTの価値を作りたいと思っているので、さらに上のステップにどんどん挑戦していければ。KNOCK OUT-REDでは世界基準でもあるOFGのムエタイが採用されているので、次の試合でかなりレベルの高いムエタイを見せて、さらに世界にもアピールできるような選手になりたい」と野望を語った。