
2025/06/19
6.22 THE KNOCK OUT|倉本一真 公開練習レポート
2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『THE KNOCK OUT』(U-NEXT配信)に出場するMMAファイターの倉本一真(リバーサルジム新宿MeWe/MAJESTIC)の公開練習が東京・吉祥寺にあるKNOCK OUT FIGHT CAMPで行われた。倉本はKNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーフェザー級王座決定戦で栗秋祥梧(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)と対戦する。
この日の公開練習では、試合で着用するオープンフィンガーグローブをはめ、シャープなパンチをミットに打ち込んだ倉本。それで終わりかと思いきや、ミットを持った所属ジムの山崎剛代表に胴タックルを仕掛けてテイクダウン。UNLIMITEDルールで認められるパウンド、ヒジを終了時間まで叩きこむパフォーマンスを見せて仕上がりの良さをアピールした。
公開練習を終えた倉本は「いつも通りな感じの練習の内容です。今回UNLIMITEDルールとはいえ、僕的にはMMAとそんなに変わらない。キックのジムに行ったりもしないで、ジムでいつものことをやってるだけ。ジムにはいろんなタイプの選手がいるんで、みんなが栗秋選手のタイプになりすましてくれたりと、うちのジムで練習を完結しています」と普段通りの練習をしてきたという。
どう勝ちたいと聞かれると、「投げてボコボコにするKOが一番じゃないですか。(栗秋は)僕の組みを警戒してくれると思うので、そこで僕のパンチが入ったり蹴りが入ったりするのがこのルールの面白さ。打撃だけの勝負だったらボコボコにされると思いますが、そこに組みが入ることで全然違ってくるのがUNLIMITEDルールです」とグラウンド状態で殴って終わらせたいとする。
レスリング全日本選手権3連覇の実績を持つ倉本に対し、栗秋は「投げるならどんどん投げてください」と挑発コメントを残しているが、倉本は「じゃあ投げさせてください」とニヤリ。
「一回でいいんで。ちゃんと組ませてくれるなら一回で終わらせられます。まあ、そんなちゃんと組ませてくれないと思うんだけど、その一発で決められる落とし方はある。それで終わらせられなくても、そこから僕のパウンドのターンが始まるんで」と一発で仕留められる投げ技の投入も匂わせる。
今回UNLIMITEDルール初のタイトルを懸けた一戦となり、倉本は「やっぱりその初代王座というのが自分的にはデカい。ベルトはもちろん欲しいんですけど、普段通りにやるだけ。結果勝てば、ベルトは後からもらえるものなんで、あんまり意気込まないようにしてます」と平常心で臨みたいとする。
本戦全16試合で3つのキックルールによるタイトルマッチが組まれ、ワンマッチでも注目のカードが揃っているが、「UNLIMITEDルールはキックとは別競技なんですけど、絶対面白くなると思いますよ。自分の試合ですし、栗秋選手との試合なんで。キックボクシングの誰々より面白い試合をやりますとか、対抗意識は1ミリもないですけど、必然的に面白くなるんで楽しみにしてもらえれば。去年の栗秋選手のUNLIMITEDの試合を見ても面白かったし、僕の試合も面白いと思うので、その2人がやったらどうなるか」と好勝負間違いなしの一戦に、倉本本人も待ち遠しい様子。
「打撃のプロvsレスリングの組みのプロがやったら、僕の方が絶対に勝たないとダメ。僕が負けたら『ちょっと何してんねん!』と周りから言われる立場なので」と勝って当然の試合だという。最後に「栗秋選手と自分が面白い試合をして会場をぶち上げます」と気合い十分のコメントを飛ばした。KNOCK OUTで最も危険なUNLIMITEDルールによるタイトルを懸けた一戦で倉本が、栗秋をどう料理するか。