
2025/06/20
THE KNOCK OUT|祐輝 インタビュー公開!
「戻ってきました! ここからはブレずにKNOCK OUTで活躍します!」
6・22「THE KNOCK OUT」の[KNOCK OUT-RED -58.0kg契約/3分3R]で茂木豪汰と対戦する祐輝。昨年4月の利根川仁戦以来、1年2ヵ月ぶりの参戦となる広島の“もみじ饅頭戦士”祐輝。その間、母親の病気などもあり、一度はリングを離れることを考えていたという。そんな彼がこの試合に臨む意気込みとは?
──KNOCK OUT参戦は昨年4月の利根川仁戦以来ですよね。
祐輝 はい、1年2ヵ月ぶりになります。そこから4試合して、一番最近は先月、徳島で出ました。
──その間に、一度引退を表明されていませんでしたか?
祐輝 よくご存じで。去年の夏に、お母さんが認知症になっちゃったんですよ。その時に、もう選手は続けられそうにないと思ったので、強い選手とやりたいと思ったんです。それで9月に他団体で前田大尊選手とやったんですが、勝てず。最後に自分のやってきたことを形に残したいと思って12月には九州の大会で王座決定トーナメントの準決勝に入れてもらったんですけど、そこでも負けてしまって。それでもう引退かなということでSNSにも書いたんですが、そこからちょっと状況が変わって。
──ほう。
祐輝 お母さんは投薬を続けていて、そこまで進行はひどくないと。国の保険とかも自分が対応して、サポートセンターとかの力も借りながら、家族でも面倒を見ていて。おばあちゃんが90代なんですけど元気なので、手伝ってくれていて。お父さんはもう亡くなっているんですけど、お母さんが6年ほど交際している彼氏さんが「自分がお世話をするから、こっちのことは任せて」と言ってくれたんです。それで自分は週1回ぐらいになって手が空く状況が作れたので、4月から練習を再開して、5月にまた試合に出たという感じです。
──では、今はまた選手活動を続行できる状態になったわけですね。
祐輝 はい、なので今は、やれるところまでやろうという気持ちでいます。
──3連敗中ではありますが、そこで久しぶりにKNOCK OUT参戦が決まっての心境は?
祐輝 すっごいうれしいです(笑)。ルールもREDルールになって、対戦相手も3戦3勝の子だと。これはオイシイなというか、まず代々木第二という舞台が自分にとってはうれしかったので、まずは「やった!」という感じですかね。
──茂木選手についてはどんな印象ですか?
祐輝 基本はREDルールでやっているみたいですけど、イメージとしてはインファイターなのかなと。自分もインファイターのつもりなので、これは噛み合うかなと。オープンフィンガーグローブ(OFG)ですし、本戦第1試合ということも聞いているので、これはどっちかが倒れるまでやるかなとイメージしています。
──OFGはいかがですか?
祐輝 試合は今回が初めてです。でも、練習ではOFGをけっこう使っていたんですよ。UNLIMITEDルールが始まって100万円争奪トーナメントも行われているので、ゆくゆくは出てみたいなと思っていて。サブミッションはないですけど、グラウンドは体幹にちょっと自信もあるのでどうかなと思って、練習ではちょっと前からOFGでやっていました。だから、OFGに対しての違和感は特にないです。
──違いを感じるのはどういう点ですか?
祐輝 当たる感覚はちょっと違うなと思いますね。ボクシンググローブは“面”で捉えるイメージですけど、OFGは“点”なのかなという感じで、その分の難しさはあるのかなと思っています。
──どういう試合にして、どう勝ちたいですか?
祐輝 会長とはいろいろ話して、試合の対策も練っています。茂木選手の弱点をしっかり突ければ、自分に有利な展開に持っていけて、最終的には倒せるんじゃないかなというイメージはついています。
──相手はデビューから3連勝2KOで、5月の試合もKO勝ちでした。その勢いについては?
祐輝 もちろんそこも意識しています。勢いのある選手は技術だけじゃなくメンタルも強くなっていると思うので。ただ、自分は無敗の選手とやることがまあまああるんですよ。KNOCK OUTでも福田拓海選手と利根川仁選手、どちらも当時は無敗で、福田選手はすごく強くて、自分の中ではたまたま勝てたんですけど。利根川選手にはスタミナ不足で負けてしまいましたけど、あんまり「無敗だから」というようなことは気になってないですね。ナメてるわけじゃなくて、強いというのは重々承知ですけど。
──福田戦は、まさにデビューから3連勝だった相手を4戦目で止めていますよね。
祐輝 今回と同じ状況ですよね。まさに会長とその話もしていて。最初に今回の参戦が決まった時、元チャンピオンとか、もっとキャリアのある相手との対戦になるかと思っていたんですね。最近、キャリアのある選手への負けが続いていたこともあって。だけど勢いがある選手だったら、逆に勢いがある分、その弱点を突いて勝てるのかなと思いますね。
──また茂木選手は、応援の声がすごいですよね。
祐輝 確かにそうですね(笑)。でも、福田選手の時の方がすごかったような……? まあ、自分はアウェイでの試合がほとんどなんですよね。地元の広島ではあんまり興行がないので、1試合しかしたことがなくて、あとは岡山だったり徳島だったり九州だったり東京だったりで、基本アウェイなんです。だから野次とか相手への声援がほとんどですけど、静かな中で試合をするよりはいいじゃないですか(笑)。その方が燃えるというか。
──ところで、お仕事はそのまま続けられているんですか?
祐輝 はい。変わらず、「にしき堂」という会社でもみじ饅頭を作らせてもらっています。会社名が入ったガウンも作ってもらっていて、今回も自分からチケットを買ってくれた方には、会社の協賛でもみじ饅頭をプレゼントさせてもらっています。
──おお~!
祐輝 お母さんのことがあった時に会社にも辞めるという話はしていたんですけど、今回、代々木第二への出場が決まった話をしたらすごく喜んでくれて。「ケガはつきものだけど、今後も頑張ってくれ」と言ってもらえたので、そこは切り替えました。
──ありがたいですね。
祐輝 去年4月の利根川戦前までは練習も追い込めていたんですけど、その後はメンタルの上げ下げもあって、そこまで詰めて練習できていなかったんですよ。でも今年の4月ぐらいからはバチバチに追い込めているので、利根川戦以上の動きができるかなと思っています。ここからはブレずにKNOCK OUTで活躍できたらと思っています。KNOCK OUTはキャラの強い選手が多いので、その中でもアピールできたらと思っていて、いつもは金髪なんですけど、今回は銀にしました(笑)
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
祐輝 ヒジですかね。ヒジがこの試合のキーポイントになるかなと思っています。BLACKルールとの違いも見せたいなと思っているので。それと僕は、一度や二度倒れても、気合いで起き上がるということも言っておきます(笑)。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
祐輝
所属:OUーBU GYM
生年月日:1996年12月10日生
出身:広島県
身長:162cm
戦績:15戦6勝(2KO)6敗3分