2025/06/20

THE KNOCK OUT|アックス斧田 インタビュー公開!

 

 

 

 

 

「どんなになっても我慢して我慢して、最後に勝ちます」

 

 

 

 

6・22「THE KNOCK OUT」の[KNOCK OUT-BLACK ライト級/3分3R]で隼大と対戦するアックス斧田。昨年10月の試合で計量会場に来れず、そのまま失格で試合中止となったまま、参戦が途絶えていた斧田。今回KNOCK OUTでの再起戦を前に、どのような心境なのだろうか?

 

 

 

 

 

──昨年10月、辰次郎戦が予定されていましたが、計量会場に来れず試合が中止になりました。そこから8ヵ月、KNOCK OUTのリングに戻ってきましたね。

 

斧田 そうですね。あの時はいろんな方にご迷惑をおかけしました。そこからもいろいろあったんですが、今はひと皮むけたというか、乗り越えてまた強くなれたかなと思っています。

 

──その後、他団体で1試合されていますよね?

 

斧田 12月ですね。当時、本当は試合をするつもりはなかったんですが、ジムの仲間が出られなくなってしまって、代打という感じで急きょ決まったんですよ。3階級ぐらい上だったし、ムエタイだったしということで、いろいろあったんですけど、ここでやらなかったらズルズルと一生やらないことになってしまうなと思って、禊ぎじゃないですけど、そういうつもりで出ましたね。

 

──練習はしていたんですか?

 

斧田 やってはいたんですけど、選手としてガチガチにやっていたわけではないですね。「行かなきゃいけないから行く」という感じで、ちょっと宙ぶらりんになっていました。いつ復帰できるかも分からないし、という状態で。試合が決まった11月ぐらいからは、以前のような練習を再開して、そこからは選手としての練習ができていると思います。

 

──そこから半年。期間は少し空けたかった?

 

斧田 そうですね。60kgで失格という形になってしまって、昔から60kgは正直、キツかったんですよ。それで一つ上げなきゃというのはあって、まずはしっかりパーソナルもやってフィジカルを上げていったり、できなかったところを見直したりしてたんです。それで、復帰をいつにしようかなあと考えていたところに、急にお話をいただいたので、こうなりました。

 

──それが代々木第二での試合になったと。

 

斧田 そうなんです(笑)。これは本当に山口元気代表とKNOCK OUTの皆さんに感謝しないといけないんですけど、一回あんなことをやらかしてしまったにもかかわらず、また出していただけるというのは頭にもなかったので、しかも大きな舞台に出させていただいて、感謝しかないですね。

 

──10月の試合前は、自分を追い込みすぎていた?

 

斧田 そうですね。追い込みだったり、いろんなもろもろが知らないうちに自分にのしかかっていて、それがふとした時に容量を超えてしまったのかなとは思います。これがまたビックリなんですけど、今はまたジムの誰に聞いても分かるほど調子がよくて、精神的にも全く順調なんですよ。だからそこに関しては全く問題ないですね。練習も今までで一番やれていると思いますし。

 

──よくそこまで来ましたね。

 

斧田 こう言うとアレなんですけど、最初に試合が決まった当初は、「どうせ死に花を咲かせるなら、デカい舞台の方がいいよな」みたいな気持ちだったんですよ。でもしっかり考えながら練習していたら、すごく成長で来ているのも実感できましたし、最後の最後の練習でミットをやっていたら、ポン!と新しい動きを思いついて実行できたりして、すごく調子いいんですよ。だから今回はいいコンディションでリングに上がれるんじゃないかと思います。

 

──では、あとはやるだけと。

 

斧田 はい。今までは、試合の中で殴られると悪い意味でキレちゃうというか、「この野郎!」みたいな感じになってたんですよ。自分の場合はそうなるとただガムシャラに出るだけになっちゃうので、今までは練習も試合もしっかり考えてできていなかったなと思います。会長からはだいぶ前から言われていたんですけど、自分の中ではしっかり認識できてなかったんですね。でも今回はそれがすごくハッキリ分かったので、皆さんにもすごくご期待いただけたらと思います。

 

──相手の隼大選手についての印象は?

 

斧田 ムエタイのジムなので当然蹴りは上手なんですけど、パンチでガーッとまとめているシーンもありましたし、何でもできる人なんだろうなというイメージですね。

 

──自分としてはどういう試合にしたいですか?

 

斧田 自分のテーマとして、「感情を入れない」というのが一つありまして。冷静に最後まで追い詰めて勝つというか、プッツンいかないで我慢して我慢して、最後に勝つというイメージですかね。

 

──それはそれでしんどい勝ち方に聞こえますが。

 

斧田 今まではそれが遂行できる精神面ができてなくて、途中でプッツンきてたと思うんですけど、今回はそれができる自信があります。会長と話した作戦の中で、「決められたことを最後までやり抜こう」というのが大きくて、途中でどんなに殴られたり蹴られたりしても、最後の最後に勝てればいいかなと思っています。

 

──その先については、1試合やってみてという感じですか?

 

斧田 はい。その先のことを言える状況でも戦績でもないんですけど、自分の中では今回は「諦めたくない」ためにやるつもりなので、絶対に勝ちたいと思います。次につなげたいというよりは、格闘家でいるために勝ちたいです。同門の高塩竜司選手も出るので、いい流れでつなげたいなと思います。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

斧田 試合のテーマとして、もう一つ「斧田雅寛」じゃなくて「アックス斧田」としてリングに上がるというのがあるんですよ。「あ、コイツ変わったな!」というのをしっかり感じ取っていただければと思います。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

 

プロフィール
アックス斧田
所属:KIBAマーシャルアーツクラブ

生年月日:1989年11月1日
出身:埼玉県幸手市
身長:173cm
戦績:11戦4勝(4KO)7敗