2021/03/15

3.13 KNOCK OUT ~The REBORN~|一夜明け会見レポート

 

 

 

2021年3月13日(土)東京・後楽園ホールで開催された『REBELS ~The FINAL~』の一夜明け会見が3月14日(日)都内で行われ、勝利した8選手が出席した。

 

 

 

小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)

 

メインイベント、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定戦でKING強介(京都野口ジム/Team fight bull)を3RKO勝利し、新王者に輝いた小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)は「2年前にKING選手と対戦した時はドローでしたが、今回はKOで勝つことができて自分の成長を見せられたと思います。僕はKNOCK OUT、クロスポイント吉祥寺、ファンの方にももらっているものが大きいので、これから結果などで返していくことが自分の役割だと思います。KNOCK OUTをアピール場合があれば仕事させてください」とコメント。

 

 

 

 

試合内容を振り返ると「僕が獲るのは当たり前と言っていました。僕の前でKO決着が続いていてその中で自分が締めないといけないというプレッシャーを感じていて、KOできてほっとしました。KING選手の動きは想定内ではありましたが、自分の穴は修正できる部分はありましたし、まだまだ強くなれると思いました」とまだまだ成長できるという。

 

今後については「他団体のチャンピオンと戦うのはもちろんですが、このKNOCK OUTを大きくしていくのが自分の役割。他団体の選手がKNOCK OUTに出たいと思われるような団体にしないといけないと思います。安本選手、龍聖選手と若い選手は育っていて、ライバルではあるけれど、KNOCK OUTは1つのチームと思っていてみんなで盛り上がたい」とした。

 

会見最後、ファンへのメッセージを求められた小笠原は「僕は昨日のリングで大きくしていきたいと言いました。コロナ禍で難しいと思うますが、宮田さん! 年末か来年にKNOCK OUTのビッグマッチをお願います」と会見に同席した宮田充プロデューサーにビッグマッチ開催を提案。

 

いきなりのアピールに戸惑う表情の宮田Pだったが、「年内は後楽園ホールでスケジュールが決まってますが、そこを飛び出して年内になるのか来春になるのか、やりましょう! 早速明日からみんなで考えていきます」と前向きな返答をした。

 

 

 

 

安本晴翔(橋本道場)※ペットシラー・FURUMURA-GYMに2RKO勝ち

 

 

 

 

「昨日の相手は巧い選手で、蹴りが当たらない、どうしようと思ったけど、しっかり後ろ蹴りで倒せて良かったと思います。

(ペットシラーの巧さを感じた部分は?)向かい合って最初に蹴りが来た時にこれは強いなと。避けたつもりでも当たりましたし、蹴りが当たらずにすぐに蹴り返されて、どうやって入ろうかなと。何で倒そうと試合中に考えていたのですが、お腹が効いたのが分かったので、うまくバックスピンで倒せて良かったです。

 

(あの技は作戦通り?)全然練習もしていなくて、違う技で倒そうと思っていました。師範とも作戦を練っていましたが、中に入れなった時に前回後ろ蹴りで倒しているので、ワンチャンやれば倒れるのかな? と閃いて出したら当たりました。

 

(必殺技になりそう?)必殺技ではないです(笑)。当たらない時は当たらないので、それでごちゃごちゃした試合になるともったいない。倒す時は倒す技として選択肢に入れたいと思います。

 

(強い選手を倒したことで達成感は?)相手の選手は強いと思っていて負けてしまうのかなと。8連勝していてこのまま負けたらどうしようと思っていましたが、うまくKOできて良かったです。

 

(今後主催者にはどういう相手を用意してもらいたい?)まだまだ強い選手はいるので、他団体でもいいので強い選手とやってフェザー級最強を証明していきたいと思います。

 

(ファンにメッセージ)ファンの皆さん、師範、先輩・後輩の皆さん、家族の応援があって今の自分がいます。もっと強い選手とやって、自分の強さを証明していきます。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

龍聖(TRY HARD)※大脇武に判定勝ち

 

 

 

 

「KOが多い大会でしたが、自分に期待してくれた方に恥ずかしい試合をしてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいですみませんでした。

 

(試合前は調子がいいと言われていたが)コンディションは凄く良くて気持ちも入っていましたが、今試合を振り返ると殺気が足りなかったかなと。相手に逃げられている中で捕まえる試合は初めて。力んでいて、段々と自分も消耗してしまいました。何もやられていないので焦ってはいないのですが、『やばい、倒せないな』と思ってきて3R目はもう無理だと思ました。

 

(大脇が1Rに左肩を負傷していたのは気付いていた?)腕を痛めているのを分かっていたのですが、そこで倒そうと思わずに顔で倒したいと思ったのでそこに意識が向いてしまいました。

 

(プロデビューからKO決着が途切れたことは?)続けたかった気持ちはありますが、逆にこれで開き直って気負いもなくなりました。そこはプラスに考えています。

 

(大脇と再戦したい気持ちは?)試合前から相手陣営を含めてムカついていました。試合が終わってノーサイドですし、先輩の選手なのでありがとうございましたとはリング上で伝えました。終わった後にSNSで『脱臼していた』とか言っていでふざけんなよと。凄くムカついてます。

 

(大脇の)左肩の負傷がなかったら俺に勝っていたと思いますか?

 

(今後、現在空位のBLACKルールのフェザー級王座を決める戦いが始まることについて)ベルトを持たせてもらったらめちゃくちゃ重くてカッコよかったので早く欲しい。自分が獲らないといけないと思うし、宮田さんもそう思っていると思うので必ず獲ります。

 

(ファンにメッセージ)昨日はみっともない試合をしてすみませんでした。次はしっかり自分を見つめ直して強くなった姿を見せたいので応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)※古村光に判定勝ち

 

 

 

 

「自分で試合を見返してつまらない試合をしてしまったと思いました。僕は勝って当たり前。みんな内容を求めていると思うので、その内容に応えられない試合がここ最近ずっと続いています。僕が目標にしている瑛ちゃん(=小笠原瑛作)はKO勝ちしていてそこで差があると感じたので、久々に落ち込んだ試合でした。

 

(判定を聞く時に首を傾げていたがその時の心境は?)自分に納得がいかなすぎました。自分にイラついてくると試合が全然うまく行かず、全然練習してきた自分を出せませんでした。古村君はキャリアの割には実力があって攻めあぐねてしまいましたが、あんなにキャリアの差があるのにあの試合内容では自分の中で課題だらけでした。ここまで来ると勝てばいいという話ではないですからね。このままだといつまで経っても瑛ちゃん戦は望まないと思います。

 

(首相撲でヒジとヒザを出していたがあれは作戦ではない?)REDルールということで、ヒジとヒザでKOを狙っていたが、古村君は簡単な選手ではなく、そこは思い通りに行きませんでした。ヒジ、ヒザで倒す選手はREDルールに今はいないと思います。今のメンバーでそれが使えるのは俺かなと思うので、今後はそこを伸ばしていきたいと思います。

 

(瑛作戦につなぐためにどういう試合をしていくか)周りが見たいと思わないと再戦は盛り上がりません。今は100%、瑛ちゃんが勝つと思っているので、名前のあるトップ選手とやっていきたいと思います。

 

(ファンにメッセージ)昨日はみんなの顔だけはちゃんと守ったので安心してください。次もケガしないように顔だけは守るのでよろしくお願いします」

 

 

 

 

KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座決定トーナメント準決勝に勝利した松倉信太郎と田村聖の2選手。5月22日の決勝戦でベルトを懸けて争う。

 

 

 

 

松倉信太郎(TRY HARD GYM)※渡慶次幸平に1RKO勝ち

 

「僕の試合前に田村選手がKO勝ちしたのが聞こえてきました。トーナメントを作って下さいと言ったのは僕なので負けられない気持ちがありました。本当はもっとしっかり蹴って、タイミングを見て倒そうと思っていましたが、渡慶次選手が勝負しに来たことで僕も作戦が飛んでしまい、打ち合いに応じてしまいました。渡慶次選手のパンチでぐらついてしまい、穴を見せてしまいましたが、僕がKNOCK OUTを背負うという発言をした上でああいう試合ができた上で倒せたのは良かったと思います。

 

(打ち合いに行ったのは?)渡慶次選手が勝負しに来たのは伝わってきて、逃げ回るのは違うのかなと。僕も勝負しないといけないと思って打ち合いに行ったら、渡慶次選手も退きませんでした。昨日の試合は渡慶次選手あっての試合だったと思います。

 

(次の試合への手応えは?)僕も田村選手も負ける可能性もあった試合でした。今、巧い選手はたくさんいますが、お客さんはみんな倒し合いを楽しみにして来ています。そういう気持ちを見せられたのは良かったです。

 

(決勝戦で対戦する田村について)帰ってから全試合を見ました。田村選手はローキックを効かせていて、キックのちゃんとした技術で倒していて実力のある選手。そういう選手とやるのは凄く楽しみです。

 

(5月大会のメインのこだわりは?)自分でメインにして下さいというのはしょうもないと思うので、そういう人たちにメインを任せられません。お客さん、周りが求めてメインになるものだと思います。ファイトマネーや試合順に文句を言う選手はいますが、それは選手の現状の価値によるもの。自分でそこを理解しないといけません。僕は自分からメインにして下さいというほど落ちぶれてはいません。

 

(前日会見で『持っているやつが優勝する』と言っていたが、昨日の試合を見てどっちが持っていたか) 昨日の展開的にはどっちも持ってるとは思うが、僕からしたら、あの展開で僕が勝って、決勝の相手が弱い選手だったら盛り上がらないところで最高の状態で最高の選手が勝ち上がってきた。この展開自体、僕が“持ってる”のかなと思います。今まで取りこぼしてきたり、いろいろな人の期待を裏切ってきたりしたが、タイミングを見て“今なんだな”と感じているので一戦一戦を大事に戦っていきたいと思います。

 

(ファンにメッセージ)僕たち選手はできることはそんなに多くはないが、1試合1試合死ぬ気で仕上げていって、何か少しでも感じてもらえるように全力で戦います。5月はスーパーミドル級らしいどっちかが倒れる、緊張感ある試合を見せた上でチャンピオンになります。そしてKNOCK OUTの顔になるので、ベルトを巻くところを見に来て下さい」

 

 

田村聖(拳心館)※吉野友規に2RTKO勝ち

 

「昨日の試合は1Rに初めてパンチでダウンをしてかなり焦ったのですが、何とか巻き返して逆転KOできて自信につながったいい試合だったと思います。

 

(ダウンを取られて何を考えたか)引いたら負けると思ったので、逃げずに向かっていこうと思いました。

 

(ダウンを取り返したヒザ蹴りは狙っていた?)自然に出た攻撃でした。

 

(決勝戦で対戦する松倉の印象は?)渡慶次選手の打ち合いに応じていて気持ちが強いなと。昨日の打ち合いの中でも三日月蹴りを蹴ったり、パンチもあるしうまさもあると思うので、今勝つとははっきり言えませんが、残り2カ月で練習して勝つ自信を100%にしていきたい。

 

(5月大会のメインのこだわりは?)やるからにはメインで。メインだとモチベーションは上がりますし、試合結果につながると思います。試合が良くなればお客さんも喜ばせられます。

 

(ファンにメッセージ)5月は決勝戦なので、松倉選手といい試合をしたいと思います」

 

 

 

 

KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定トーナメント準決勝に勝利した宮越慶二郎と鈴木千裕の2選手。5月22日の決勝戦でベルトを懸けて争う。

 

 

 

 

宮越慶二郎(拳粋会宮越道場)※与座優貴に延長判定勝ち

 

「昨日の試合は鈴木選手とは正反対の内容で、延長までいってスプリットで勝つことができました。ただ収穫も多かったのでしっかり次に活かしたいと思います。

 

(本戦、延長戦の手応え)本戦はドローだと思ったのですぐに椅子を出してもらって1秒でも多く休憩したいなと。延長戦は気持ちと気持ちのぶつかり合いだと思っていて、僕はそういうのは何回も経験しているのでそのキャリアで上回ったのかなと。

 

(延長戦で勝敗を分けたのは?)相手選手はサウスポーなので左ミドル、左ローを警戒をしていたのですが、予想以上に間合いが遠かったのでリズムをうまく取れませんでした。

 

(決勝戦で対戦する鈴木の相手の印象は)鈴木選手の昨日の試合はゴングが鳴った瞬間にダウンカウントを聞いて、1RKO勝ちは予想通り。今回のトーナメントが決まった時点で僕は鈴木選手とやると思っていたので、ずっと対策、イメージはしていたので大丈夫かと思います。

 

(決勝戦では何で勝ちたい?)僕のいいところは、最終ラウンドまで持ち込んでのシーソーゲームで勝つのが僕のこだわり。鈴木選手は前半が強いので、そこはしっかりと見て、相手の分析をして肌で感じて3Rに仕留めたいと思います。

 

(5月大会のメインのこだわりは?)俺をメインにしたら神興行。REBELSに二回やって激闘していて山口代表は分かっていますから。

 

(ファンにメッセージ)30代に希望を与えられるように、ベルトを取って次につなげたいと思います」

 

 

鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)※久保政哉に1RKO勝ち

 

「第1試合に選んでいただいたので、みんなが求めている試合をしようと思っていたので(1RKO勝ちできて)自分らしさを出せたかなと思います。素直に嬉しかったのですが、課題はたくさん残ったと思います。

 

(1R早々にダウンを奪ったことについて)ダウンを取ったのは狙い通り。久保さんの様子を見て効いていると思ったので、ラッシュをかけて倒すことができました。久保さんが前日計量の時に『僕はスタイルを変えないで貫き通す』ともおっしゃっていたので左ミドルが来ると予想していて、それに合わせられたので練習通りの展開でした。

 

(決勝戦で対戦する宮越の印象は?)昨日の試合を見て、めちゃ面白い試合ができると思いました。僕は宮越選手のように倒すことにこだわりがあって、どんなに打たれても前に出て勝つことに徹している選手とずっとやりたかったんです。決勝戦は面白いに決まっているじゃないか。お互いに倒す気持ちしかないので、噛み合う面白い試合になると思います。

 

(決勝戦では何で勝ちたい?)若手とベテランのぶつかり合いなので、いかにベテランを超えられるかが自分の課題。技術うんぬんはおいといて、テクニック、経験はまだ浅いのでそこで勝るのは難しい。絶対に勝ちたいという気持ちで上回りたいと思います。

 

(5月大会のメインのこだわりは?)他にメインを背負える選手はいるんですか? 僕をメインにしたら神興行。これを証明したいと思います。

 

(ファンにメッセージ)メインイベンターに選ばれなかったとしても、メインと言われるような試合をするので僕がチャンピオンになる瞬間を観に来て下さい。有言実行!」