2021/05/24

5.22 KNOCK OUT 2021 vol.2|一夜明け会見レポート

 

 

 

5月22日(土)東京・後楽園ホールにて開催された『KNOCK OUT 2021 vol.2』の一夜明け会見が5月23日(日)都内で行われ、勝利した7選手が出席した(栗秋祥梧は諸事情により欠席)。

 

 

 

メインイベントのKNOCK OUT-BLACK ライト級タイトルマッチで挑戦者・大谷翔司(スクランブル渋谷)から3度のダウンを奪い、初防衛に成功した王者・バズーカ巧樹(菅原道場)。

 

 

昨年12月に大谷とはノンタイトルマッチで対戦し、3Rに右フックでダウンを奪われて判定負けを喫し、今回リベンジを果たした。今回の試合の感想を聞かれると「勝って当たり前の試合で勝っただけ。勝った時の気持ちは嬉しいという気持ちは特になく、勝って当然なので。相手の攻撃は全部見えていて、効いたのは一発もなかったので全く問題はありませんでした」と試合を振り返る。

 

 

 

 

試合中に負傷した耳の傷については「右のパンチが入ったらしいのですが、何で切れたのか全然わからなかった。痛くも何ともなかった。10針ぐらい塗ったんじゃないですか。3Rだったので全然焦りはありませんでした」と特に試合に支障はなかったようだ。

 

ダウンを取った左の攻撃に関しては「左でも右でもどちらでも倒せます。右(のガードが)が空いていた感じがしたので、出したら全部当たった感じ。一回目のダウンを奪った時はそんなに効いている感じがしなかった。2回目は効いていると思いましたが、倒しきれなかったのは自分が甘かった。ずっと前に出てきたのでそこそこ根性があったんじゃないですか」と分析する。

 

前回と自身で変わった点に関しては「集中力が違う。前回負けた一戦があったので、今回は集中することだけを決めていた」という。

 

今後については「西岡選手にやられっ放しは嫌なので、再戦をやりたいと思います。防衛戦の相手は誰でもいい。次の試合はいつでもいいです。明日から練習は再開します」とした。

 

 

 

 

セミファイナルのKNOCK OUT-BLACK女子46.5kg契約でMIREY(HIDE GYM)に1R右ストレートでKO勝ちしたぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)。

 

 

 

 

試合の感想を聞かれると「めちゃくちゃ嬉しいという言葉に尽きます。パンチ、蹴りでもヒザでも絶対にダウンを取れるという自信があったので強気な発言をしてきましたが、自分、会長の想像以上にいい結果が出たと思います」と予想以上の結果に笑顔を見せる。

 

 昨年11月のREBELSで右拳を負傷していたことについては「今だから言えますが、試合の1週間前に右のパンチを打てるようになりました。激しい練習を毎日しているとすぐにダメになり負傷していた箇所に水が溜まっていたのですが、試合の1週間前に名医さんに診てもらって水を抜いてもらいました。まだ3割しか打てない状況でしたが、当てるタイミングを確認して試合でぶっつけ本番だったんです。そんなポンコツな右拳でKOできたことが本当に嬉しいです」と振り返る。

 

 KOにつながったパンチに関しては「今回はパンチのスピードを意識しました。ワンツーのタイミングを3パターン用意していて、会長から『タイミングを変えたら相手がわからなくなって食らうから』と教えてもらっていました。最初はワンツーの普通のリズムで何度か出して、イケると思ったところで速いテンポのワンツーを出したら当たりました。対策してきたことがそのまま出たので自分を褒めたいと思います」という。

 

 今後もパンチで結果を出したいか? と聞かれると「今回はボクシングを習いに行っているのでパンチを試したかったのですが、私は蹴りの選手です。ロー、ハイ、前蹴りでも自信があるのでどちらでもダウンを取れる選手になりたい」とした。

 

 また、新調した試合コスチュームについては「今回から初めて3人のデザイナーさんが付いてくださって凄く丁寧に作っていただけました。首にチョーカーを付けたのですが、ぶっつけ本番で着たらアップの時に苦しくて……もう二度とチョーカーは止めようという話になりました(苦笑)。衣装からテンションが上がるので凄く大事です」とした。

 

 ぱんちゃんの次戦はいつになるのか。宮田充プロデューサーによると、7月18日の『KNOCK OUT』にぱんちゃんにオファーをしたいという。それを受けてぱんちゃんは「今回ノーダメージなので大丈夫です。練習では右を打ち抜くことはまだできませんが、しっかりイメージして作り上げます。今年はまだ1試合しかしてないのでもっと経験を積みたいです。まだ46kgでもできますが、45kg、46kg、47kgまで1位や元王者、現王者とはやっていて、みんなが見たい選手というのは48kg以上の選手かなと。階級を上げるつもりはありませんが、ワンマッチで組まれたら。ベルトを持っている選手しか興味ないですし、パワー負けもしないと思いますでの、残りの期間でさらにフィジカルを上げてテクニックを付ければ勝てると思います」と7月大会参戦に意欲を見せた。

 

 宮田プロデューサーは「前回4月大会で交渉していて流れた選手も併せて検討します。よりよい相手を用意したいと思います。国内のトップ選手と鎬を削ってみたいというのが本人の希望なのでそれを叶えてあげたい」とした。

 

 他団体王者狩りを宣言しているぱんちゃんにとっては、以前から交流のあるミネルヴァ アトム級(-46.26kg)王者erikaとの対戦の可能性もあるのか。

 

「私はerika選手のセコンドにも付いたりしているのでワンマッチだったら気持ちが入らないのですが、トーナメント形式だったら仕方ないのかなと思います。erika選手がプロになったのが悪い」とあまり乗る気ではないという。

 

 最後に「日に日に応援してくれるファンが増えています。それがモチベーションでもっと頑張らないとと思いますし、苦しい時も辛い時も喜んでもらいたくて頑張れます。これからも一緒にもっと上を目指していけるように応援よろしくお願いします」とメッセージした。

 

 

 

 

花岡竜(橋本道場)※松崎公則に2RTKO勝ち

 

 

 

 

「昨日は倒すと決めて臨んだ試合でした。自分がやりたいことはできたのですが、コーナーに詰めた時にまだ詰めの甘さが目立ったので、これから修正していければと。

 

(ヒジでのフィニッシュは考えていた?)パンチでボディなど全部を狙っていましたが、これは倒れないと思いました。特に相手の警戒する攻撃はなかったので、ヒジを振ったら当たりました。

 

(フィニッシュの満足度は?)自分の中では80点ぐらいでまあまあ満足しています。緊張もなく身体もスムーズに動いて今後につなげられると思いました。

 

(過去に松﨑は、橋本道場の加藤竜二、安本晴翔、白幡裕星とやっているが意識はしていたか)みんな倒せていなかったので、どんな形でもKOで倒したいと思いました。

 

(松﨑選手を足払いして倒れるまで、パンチとヒザを当てていたが)払った瞬間に相手がスローの動きに見えて『まだ攻撃が当たる!』と思ったので、出したら当たりました(笑)。

 

(前回のプロ初黒星について)プロで初めて負けましたが、自分の中で僅差でした。そこではっきり勝たないといけないと思いました。今回は1つ1つの攻撃をはっきり当てていくことを意識しました。

 

(今後の目標は?)今は同じジムの白幡裕星が同階級のチャンピオンですが、裕星が今までにやった選手や強い選手が出て来てくれれば、誰とでもやりますし、BLACKルールでも全然対応できます。

 

(ファンにメッセージ)今後も『KNOCK OUT』のオファーをいただけたらどんどん出て、団体名通り、倒せる選手になりたいと思います」

 

 

 

 

古村匡平(FURUMURA-GYM)※麻火佑太郎に判定勝ち

 

 

 

 

「久しぶりのBLACKルールでした。首相撲がそこまで制限されてないので戦いにくさはそこまで感じませんでしたが、麻火選手が凄く上手で今まで対戦した選手の中でも一番強かったと思います。現チャンピオンのバズーカ選手と『KNOCK OUT』で対戦して敗れましたが、自分の中では僅差の負けでした。麻火選手の方が戦いにくかったですし、昨日逆転勝ちしたことは大きい経験になったと思います。

 

(麻火の蹴りでペースを崩された?)だいぶ焦りました。正直、お腹も効いてやばいと思いましたが、僕は凄く負けず嫌いなんです。頭を効かせられない限りは、絶対に倒れません。痛み、苦しみでは倒れない。万が一、負けるとしてもただで負けるかという気持ちがあります。相手は無傷で清々しく勝たれるのは凄くしゃくに触ります。同じ歳というのも大きく、余計に負けてたまるかと。これに勝ったらタイトルに大きく近づくと思うので、ここは勝たないといけないなと。ガムシャラに勝ちに行って勝ちに拾えて良かったと思います。

 

(攻撃で手応えのあったものは?)奥足へのローが凄く効いているなと。ミドルを蹴ったら嫌がっていた印象があり、それを中心に狙いました。

 

(王者バズーカについて)大谷選手も強いのですが、昨日バズーカ選手が勝って良かったなと。今年中には挑戦させてもらいたいと思います。負けたままで終わるのは大嫌いなので、タイトルマッチという最高の舞台でリベンジして、『KNOCK OUT』のチャンピオンになってから『KNOCK OUT』を引っ張っていける存在になりたいと思います。

 

(メインのタイトルマッチの感想)バズーカ選手は意外と冷静で、カウンターがうまい。弱い点も見つけられたので、そこを突いていけば麻火選手よりも楽に勝てるのかなと思います。負ける気はしなかったです。

 

(ファンにメッセージ)今年中にバズーカ選手が持っているBLACKのベルトに挑戦させていただいて獲ってから、来年にはREDのベルトも欲しいです。これから絶対に落とせない試合になってくるので、ぜひ古村匡平の名前を憶えてもらって、注目して下さい」

 

 

 

 

炎出丸(クロスポイント吉祥寺)※加藤和也に判定勝ち

 

 

 

 

「昨日の試合に関しては、もっと見せたい部分がたくさんあってそれを出せなかった部分が残念でした。もっとアピールしたかったのですが、進退を懸けてやっている分、プレッシャーがかかって何かイマイチ出せませんでした。

 

(判定勝利時は首を傾げていたが)どういう勝ち方であれ、倒したかったのでそれができずに納得いかなかったです。

 

(得意な首相撲の展開になったが)相手のスタミナがなく、自分の方が力があるので最後にまとめられると思いました。それで倒せれば良かったのですが、倒せなかったので甘かったなと。もっと手数を出したかったですね。僕はBLACKルールのベルトを獲ると決めたので、そのアピールには足りなかったので、終わってすぐにトレーナーと分析して、どういう練習をしていけばいいか、それしか今は頭にありません。新人の時のようなベルトを獲りたい貪欲さが出てきています。昨日の試合よりも、もっといい試合を見せるためにも明日から練習していこうと思います。

 

(加藤の印象)気持ちが感じられました。今流行っているカーフキックを蹴ってきて、実際に蹴られたのは初めてでした。あとで聞いたら、印象は良くなかったと。カーフキックは主流なので、しっかり対処しないとなと思いました。カーフキックを蹴られて、こんなに腫れるんだと思ましたた。僕は69戦してきてボディブローとローで倒れたことは一回もないので倒されることはないと思いましたが、見た目が悪かったなと。そこは修正していかないといけません

 

(ファンにメッセ―ジ)今『KNOCK OUT』に若くていい選手が出てきて盛り上がってきます。その中でもベテランのストーリーも1つあってもいいのかなと思うので、しっかり僕も努力していきますので楽しみにして下さい」

 

 

 

 

濱田巧(team AKATSUKI)※酒井柚樹に延長判定勝ち

 

 

 

 

「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。無事に試合が開催されて勝てたので今はホッとしています。

 

(勝因は?)1R目にダウンを取ってから、セコンドの声を聞いて相手の動きが良くなってきました。相手のセコンドが『大きく打ってくるよ』としつこく言われていて、2Rに僕が大きくいったところに攻撃を合わせられました。3R目は気持ちで行くしかないなと。3R終わって負けたかな? と思ったのですが、延長戦になってとにかく前に出ていきました。

 

(久々に勝利して)応援している方に勝てた姿を見せられてなかったので、その姿を見せたことが一番良かったです。

 

(MMAに挑戦すると言っていたが)MMAは練習していますが、まだキックをやって欲しいという声が多く、まだ全力でキックを頑張りたいと思います。

 

(以前よりパワー、パンチのテクニックが付いているように見えたが)今回はジャブを意識してやろうと思い、その見栄えが良かったのかなと。パワーはMMAで組み技をやるので、下半身がガッシリしてきて、フィジカルもやってきたのでその成果が出たのかなと思います。昨日の試合ではまだまだなのでこれからも頑張ります。

 

(試合後に良太郎会長からは?)毎試合褒めてくれダメな時はダメだと言われるのですが、今回は絶賛してくれました。

 

(相手のセコンド、那須川天心の存在はプレッシャーになる?)試合前からいるとは分かっていて気にはならないと思っていたら、凄かった。ちょっとバックスピンの仕草を出したら、『バックスピン狙っている』と言われて凄いなと思いました。やりにくかったですね。向こうの声援が凄かったので、攻撃をもらうと印象が悪いと思いました。(ファンにメッセージ)僕の試合にハズレはなく、絶対にお客さんが喜ぶ試合をするので今後も応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

斎藤千種(白山道場)※川島えりさに判定勝ち

 

 

 

 

「格下の私を相手に、胸を貸していただき川島選手には感謝しています。川島選手は大変強くて、とても勉強になり試合になりました。また1から精進して頑張っていきたいと思います。

 

(デビュー戦で緊張はしたか?)物凄く緊張して、直前まで動けるか不安がありましたが、練習した成果が出たのかなと思います。

 

(得意の左ストレートの手応えは)手応えはあまりなかったのですが、左ストレートが多少出て良かったのかなと思います。

 

(今後について)機会をいただけたら1試合1試合を一生懸命大切に戦っていきたい。

 

(目標は)経験が少ないので1試合1試合頑張ることを目標にしていきます。

 

(2Rから川島が前に出てきたことについて)試合前の会見で気持ちを出したいと言われていたので、それに応えないといけないという気持ちでやりました。

 

(気持ちの強さに自信がある?)道場で培った精神力、負けん気はあるのかなと思います。

 

(精神力を鍛える練習を?)師匠の厳しいトレーニングに付いていくことで自信にしています。また次戦がある場合は応援よろしくお願いいたします」