2021/07/06

8.22 SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX|対戦カード発表記者会見レポート

 

 

 

2021年8月22日(日)東京・新宿FACEで開催される『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX』の記者会見が7月5日(月)都内にて行われた。昼の部(RED FIGHT)がヒジ有効のREDルール、夜の部(BLACK FIGHT)がヒジ禁止のBLACKルールとして昼夜二部制で開催される両大会の対戦カードが発表された。

 

■メインイベント/スーパーファイト/KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級/3分3R・延長1R
吉田英司(クロスポイント吉祥寺)vsリカルド・ブラボ(伊原道場)

 

 

 

 

 吉田は2019年10月のREBELS-MUAYTHAIスーパーウェルター級王座決定戦で津崎善郎に勝利し、REBELS王者に。今年3月、『KNOCK OUT』と『REBELS』の統合により、KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者に認定された。今回が『KNOCK OUT』初参戦。対するブラボは昨年2月の『REBELS』で津崎に判定勝ち。その後、4月と6月の新日本キックでは連続KO勝利を飾っている。

 

 宮田Pは「今『KNOCK OUT』のリングで吉田選手に迫る勢いのあるのが、リカルド選手。非常に攻撃性が増していて、危険なファイターに成長していると感じます。このタイミングで吉田選手とノンタイトル戦ですが、どういう結果になるか。チャンピオンの吉田選手としては落とせないですし、リカルド選手はここで勝利してベルトを狙ってくる戦いになると思います。REDルールにふさわしいバチバチのメインイベントになることを期待しています」と両選手に期待を込めた。

 

 会見に出席した吉田は「今年1月に岡山で試合をして、4月に名古屋で試合をして東京で試合をするのが久々。KNOCK OUTチャンピオンというよりも、挑戦者の気持ちでしっかり覚悟を決めてこの一戦に臨むので、しっかり勝って自分がチャンピオンだと認めてもらいたい」とあいさつ。4月の敗戦を受け「久々に負けて考え方、練習とか気持ちとかの向き合い方を考える、いいきっかけとなったのでいい経験を積めたと思います。それを次につなげたい」とした。

 

 対するリカルドは「今回初の『KNOCK OUT』、初のメインイベントなので楽しみです。吉田選手の試合を見て、強いと思いましたが、顎がそんなに強くないので大丈夫(笑)。次の試合で勝ってKNOCK OUTのタイトルマッチがしたいです」と王座挑戦をアピールした。

 

「顎が弱い」と挑発を受けた吉田は「特に何も思いません。試合を見てもらえれば分かると思いますし、実際に向き合ったらビックリすると思うのでそういう展開にしたい」と軽く流す。理想の勝ち方を聞かれると「この階級で自分ぐらいの身長の選手はいないし、KNOCK OUTスーパーウェルター級のチャンピオンが自分だということを知らない人は多いので、しっかり倒して重量級らしい試合を見せたい」とした。

 

 リカルドの挑発はまだ続き、「吉田選手はこの前の試合でKOで負けて、次の試合でKO負けしたらベルトは返上しないんですか?」といえば、吉田は「自分はイノベーションのベルトも持っていますが、チャンピオンがそんな手堅い試合をしてもしょうがないので思い切り試合をするだけ」と答えると、ブラボは「じゃあ負けたら返すんですか?」と負けたら王座返上を要求。吉田は「返上します」と即答すると、リカルドは「絶対に勝ちます」と必勝を予告した。

 

 なお、KNOCK OUT同階級のBLACK王者・海人について吉田は「(海人が)日菜太さんに勝った試合を会場で観ていましたが、凄く強い選手だなと。4月の試合で負けて大したことはまだ言えません。そういう発言権を含めて次の試合でしっかり勝っていけば、そういう相手も見えてくると思います」と、海人との王者対決も意識しているようだった。

 

 最後にファンへのメッセージでリカルドは「判定までいかないので絶対に見て下さい」と言えば、吉田は「タイトルマッチではありませんが、ほぼタイトルマッチ同然。久々に東京で試合をするので生で見てください」とコメントした。

 

 

 

■KNOCK OUT-REDライト級/3分3R・延長1R
潘隆成(クロスポイント吉祥寺)vs古村匡平(FURUMURA-GYM)

 

 

 

 

 潘は昨年12月のREBELSに重森陽太に判定負けして以来の一戦。重森戦で負傷箇所があったが、今回は完全復活しての試合となる。対する古村は5月22日の『KNOCK OUT』で麻火佑太郎に判定勝ち。6月20日にはシュートボクシングに参戦し笠原弘希に判定負けを喫した。今回の一戦について、宮田Pは「ライト級の意味のあるカード。7月18日にスアレック選手と重森選手がライト級王座を争います。その勝者に名乗りを上げるのは、潘選手と古村選手のどちらかかなと思います」とした。

 

 なお、佐賀在住のためにこの日の会見に欠席となった古村からは「今回も試合のオファーを頂きありがとうございます。潘選手は技術力の高いテクニシャンなので、自然とレベルの高い戦いになるのではないかと思っています。最近は派手なKOがお見せできていないので、必殺技を開発中です。今回、最後は僕が潘選手を倒してタイトル挑戦に王手を掛けます」とコメントが届いている。

 

 会見に出席した潘は「7月に対戦するスアレック選手と重森選手のどちらとも僕はやっていて、最短でそこまでいきたいので落とせません。今回はしっかり実力を見せて勝ちたいと思います」と意気込みを語る。

 

 古村の印象については「若手ですが、実力もテクニックもあって非常にアグレッシブ。一発もあるのでそれをもらわないように気を付けたい」という。古村の必殺技発言については「僕も必殺技を用意して迎え撃ちたい」とした。

 

 王座挑戦については「ここで勝ってすぐに挑戦できるとは思っていませんが、内容にもしっかりこだわって“もう潘しかいないんじゃないか?”という勝ち方をしたい。僕は重森選手には負けていて、スアレック選手とは引き分けているので、できれば重森選手とやりたい」とした。

 

 また、重森戦での敗戦を経て「自分に足りないものがいっぱいありましたが、重森選手は試合運び、出ていく場面が凄くうまくて勉強になったのでそのまま盗んでいこうと思いました」と得たものがあったという。

 

 最後にファンへのメッセージでは「KNOCK OUT初参戦。新宿FACEはお客さんとの距離が近いので、熱が伝わるような熱い試合をしたいと思います」とした。

 

 

 

 

■KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級/3分3R・延長1R
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)vs森岡悠樹(北流会君津ジム)

 

 

 

 

 壱は3月13日に古村光に判定勝利して以来の参戦。対する森岡は4月と6月の新宿FACE大会に連続出場し二連勝。6月の鈴木貫太戦で勝利後に「次こそは後楽園ホールでお願いします」と宮田Pにアピールしていたが、3回連続で新宿FACE大会出場に。宮田Pは「会場の大きさは関係なく、間違いなくいいファイトになると思います」と好勝負を予告する。そして、3月には小笠原瑛作が同階級のチャンピオンに輝いていることを受け、「両選手はベルトを意識しているでしょうし、この試合の勝者が王座挑戦者争いに意味のある試合になると思います」とした。

 

 会見に出席した森岡は「前回の試合が終わって後楽園のオファーを待っていましたが、すぐにお話があって『また新宿FACEか……』と思ったのですが、相手が壱選手ということだったのですぐに受けさせてもらいました。ベルトは見えてきたと思うので、壱選手は強敵ですが、パワーでねじ伏せてKOを狙っていきたいと思います」と自信に満ちたコメント。

 

 これを受けて壱は「森岡選手のことは昔から知っていて、いずれ当たると思っていた選手だったのでその時が来たかと。僕の目標はあくまでも瑛ちゃん(=小笠原瑛作)なので、そこへのステップでしかないです。僕のテクニックは力でどうにかなるものじゃないと思うので、そこは見ていただければ分かると思います」とパワーにはテクニックで凌駕するという。森岡のように会場にこだわりはなく、「BLACKルールもありますが、REDルールはどう違うのか差を見せつけて勝ちたいので組み地獄の展開もあるんじゃないかと思います」と得意とする首相撲の展開にしていきたいとも話す。

 

 お互いの印象について、壱は「森岡選手は、僕も勝っている鈴木選手にストレートとヒジで圧倒して勝っていて、僕はパンチャーは得意なので森岡さんなりのスタイルでガンガン来ていただければいい試合ができると思います。待っています」と挑発。森岡は「今まで通りのストレートの攻撃だけだと、テクニックとスピードのある壱選手にいなされて3R完封されると思うので、練習も変えて準備していきたい」とした。

 

 最後にファンへのメッセージで、森岡が「今回も3R最後まで倒しにいきます」と言えば、壱は「REDルールらしいKO勝ちを見せます」とした。

 

 

 

<その他の対戦決定カード>

▼KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級/3分3R・延長1R

横野洋(キックボクシングジム3K)vs古村光(FURUMURA-GYM)

 

 

 

 

▼KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級/3分3R

新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)vs塚本勝彦(TORNADO)

 

 

 

 

▼KNOCK OUT-BLACK女子ライトフライ級/3分3R・延長1R

喜多村美紀(テツジム)vsERIKO(ファイティングラボ高田馬場)

 

 

 

 

▼KNOCK OUT-BLACK女子アトム級/2分3R

斎藤千種(白山道場)vs須藤可純(笹羅ジム)

 

 

 

 

 

■メインイベント/KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R・延長1R
龍聖(TRY HARD GYM)vs井上竜太(Hard Worker)

 

 

 

 

 龍聖は6戦6勝全KO勝ちのパーフェクトレコードをマークしていたが、前回3月大会で大脇武に判定勝ちして以来、5カ月ぶりの試合。対する井上は11戦無敗の記録を更新していたが、6月のシュートボクシングで初黒星を喫し、現在の戦績は12戦7勝(3KO)1敗4分。両者とも2001年生まれの若手同士のメインイベントとなる。

 

 『KNOCK OUT』初参戦となる井上は「いきなり強い選手と当たることができてモチベーションが上がっています。同年代対決なので、しっかり勝って爪痕を残したい」といえば、龍聖は「圧倒してしっかり勝ちたい」と余裕のコメント。

 

 相手の印象を聞かれると、井上は「スピードもパワーも技術もあって、下手なチャンピオンより強いと思っているので、しっかり今回勝ちたいと思います」というと、龍聖は「(試合映像は)まだちゃんと見てないです。レベルが違うと思うので、相手がかわいそうになるくらいの試合がしたい」と圧勝を予告した。それを受けて井上は「フルに戦って結果で分かると思います。龍聖選手はパンチが強いですが、自分は打たれ強いですし気持ちが強いので、そうそう倒れない」と簡単に終わらせないという。

 

 今回、全試合KO勝ちのパーフェクトレコードが途切れてからの初戦となることについて、龍聖は「別にいつもと変わらないですけれど、(井上が)逃げなかったらすぐ終わると思っています。今回はメインということで興行側から求められているものがあるので、自分にしかできない仕事をしたい。KO勝ちは気持ちいいのでKOしたいですね」とKOにこだわる戦いをしていきたいとした。

 

 なお、特徴的なヒョウ柄のヘアスタイルについて聞かれた井上は「試合をする度に奇抜なものにしています。次も奇抜にするので楽しみにして下さい。豹みたいに(龍聖を)喰ってやります」と挑発した。それを受けて龍聖は「変な頭のヤツとよくやるなと思うけれど、モブキャラとしか思ってない」とまるで眼中にない様子を見せた。

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級/3分3R・延長1R
吉野友規(STURGIS新宿)vs鈴木健太郎(E.S.G)

 

 

 

 

 吉野は今年3月、KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座決定トーナメント準決勝で田村聖から1Rに先制のダウンを奪うも、2Rに2度のダウンを奪われKOで初黒星を喫した。今回が再起戦。対する鈴木は4戦4勝(1KO)の30歳。宮田Pは「どっちが勝つにせよ、今後のスーパーミドル級戦線に強く影響してくる試合になるでしょう。吉野選手が3月の試合からどういう試合をしてくれるかに注目しています」とした。鈴木はこの日の会見は所用により欠席。

 

 会見に出席した吉野は「この試合に対する意気込みは“頑張る”。その一言に尽きます。頑張ります」と力強いコメント。

 

 前回の初敗北については「敗戦で崩れたことは大きく、プロ格闘家はシビアな世界だと思いました。こんなに簡単に試合を呼んでもらえるとは思っていませんでした。このコロナ禍の中で、いろいろなプロも苦しんでいて、試合が出来るのは当たり前ではないと思います。もっと真剣に考えて試合に取り組みたいと思います」と一戦の重みを感じたようだ。

 

 再起戦については「もう一度チャンスをいただいて頑張りたいと思いました。私はどんなに無様な試合でも必ず勝っていましたが、メンタルや練習内容に影響していました。『たかが一敗』と言う人もいましたが、その試合に懸ける気持ちが大きかったので負けたことでなかなか整理が付きませんでした。敗因としては私自身が弱かっただけ。どう動けばいいのか分かったので、また練習の中で頑張っていきたい」と気持ちを切り替えて臨むという。

 

 4戦無敗の相手については「気持ち、パワーもあるし、そんなに簡単に勝てるわけではありませんが、噛ませ犬にされるか、それを逆に取るか。今後に影響する試合なのでしっかり結果を残したい」とした。

 

 理想の勝ち方については「結果につなげたいので、必ず勝ちに行く。それだけです」と勝ちへの強いこだわりを見せる。

 

 今後については「軽々しく言えるものではありませんが、もう一度タイトルマッチ挑戦を目標に置いてます。次の大会で松倉(信太郎)選手と田村選手は戦いますが、自分よりも1つ、2つ上の存在だと思っています。どちらともやらせていただける機会があれば、挑戦させていただきたい」とした。

 

 

■KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級/3分3R
井熊知也(クロスポイント吉祥寺)vs加藤和也(ドージョー☆シャカリキ)

 

 

 

 

 井熊は3戦3勝(2KO)の23歳。対する加藤は5月の後楽園大会で炎出丸に判定負けを喫した。宮田Pは「前回、炎出丸選手の首相撲に苦しみましたが、今回はパンチの得意な井熊選手と噛み合うんじゃないかなと。加藤選手の良さが出るのではと思って組みました。BLACKルールらしくKO必至の戦いになると思います」とした。

 

 再起戦となる加藤は「前回負けたので、今回しっかり勝って前回の負けを消せるような試合をしたい」と意気込む。

 

 対する加藤は「今回KNOCK OUT-EX初参戦ですが、55kgのBLACKのベルトを狙っていこうと思います」とした。

 

 お互いの印象について、加藤は「パンチが強くて思い切りがいい。あれをもらったら倒れるのでしっかり警戒して自分が先に当てたい」といえば、井熊は「自分が先に当てれば勝てると思う。今までのパンチでのKOはたまたま当たった感じがあるので、今回はしっかり自分で試合を組み立てて派手にKOしたい」とパンチ決着を予告。

 

 井熊の無敗記録について、加藤は「負けを知らないことで怖いもの知らずなので、逆に僕が黒星を付けてプロの厳しさを教えてあげたい」と初黒星を付けたいと宣言した。

 

 なお、大食家だという加藤に最近の大食い体験話を聞くと「この前の試合後に友達とご飯食べ放題のところで、ハンバーグ500グラムとライス11杯を食べてきました」と驚きの発言。それを受けて井熊は「僕は少食なので……そんなに食えないです」と苦笑い。

 

 最後に加藤は「前回、首相撲に捕まって負けましたが、BLACKルールで首相撲の展開は見たくないと思います。次はBLACKルールらしく、打撃で倒して8月を盛り上げます」と言えば、井熊は「僕も首相撲で行くつもりはないので、殴り合って派手なKOで勝ちたい」とした。

 

 

 

<その他の対戦決定カード>

▼KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R

井樋大介(クロスポイント吉祥寺)vs渋谷昂治(東京町田金子ジム)

 

 

 

 

▼KNOCK OUT-BLACKライト級/3分3R

カミシロ(PHOENIX)vs Apollo中山(GOD SIDE GYM)

 

 

 

 

▼KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R

上野仁弘(スクランブル渋谷)vs中島凛太郎(NEXT LEVEL渋谷)