2021/11/27

11.28 KNOCK OUT 2021 vol.6|公式計量・会見レポート

 

 

 

 2021年11月28日(日)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2021 vol.6』の前日計量が27日(土)12:00~都内にて行われ、再計量もなく出場全選手が一発で計量をパスした。

 

 

 

 

 

■メインイベント(第7試合) KNOCK OUT-RED スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R

 

 小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)と壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)は共に54.9kgで計量をクリアー。両者は昨年9月、同王座決定トーナメントの1回戦で対戦し、小笠原がKO勝ちしている。

 

 初防衛戦に臨む小笠原は「キャリアを重ねて、まだ成長している“小笠原瑛作”を自信を持って見せられると思います。5Rあるので、僕がどのラウンドで倒すのかを見てもらいたい」と自信満々のコメント。小笠原はこれまでに、初代REBELS52.5kg級、初代REBELS-MUAYTHAIフライ級など計5つのベルトを獲得しているが、「防衛戦は初めて。ベルトを守っていくことに意味があるので今までにない感覚です」と試合が待ち遠しい様子を見せた。

 

 ベルト防衛後には「来年に『KNOCK OUT』のビッグマッチを開催してほしいですし、『KNOCK OUT』を世界に通用するような舞台まで持って行きたいと僕は本気で思います。そういう想いを背負っていく意味でも、明日の試合では倒すところを見せ、今後につながる試合にしたい」と来年の野望のためにもいい勝ち方をしたいという。

 

 今大会では、安本晴翔、花岡竜の『KNOCK OUT』現役チャンピオンが出場することを受け、「彼らはテクニックもあって僕よりも若い。『KNOCK OUT』はいい選手が揃っています。1試合目から7試合までいい試合が続くが、その中でもメインは一味違うところを見せないといけない」と『KNOCK OUT』エースとして貫禄あるコメントを残し、「2人とも凄くいい倒し方ができるので、3試合続けてバッチリ倒して神興行になるような試合にしたい」とした。

 

 一方、リベンジ&王座奪取に燃える壱は「1年前に瑛ちゃんに秒殺でやられていて、1年間勝ち続けてここまで来られました。一回負けて勝ち取るベルトはまた景色が違うと思うので、明日はその景色を応援してくれるみんなと見たいと思います」と意気込みを語る。

 

 会見前の小笠原とのツーショット撮影時には、小笠原の肩にかけられたベルトをチラ見しており、「思ったよりもキラキラしていて、絶対に俺の方が似合うと思いました。あと少し手を伸ばせば(ベルトに)届く。瑛ちゃんに勝つことが一番だと思っていましたが、ベルトを見ると欲しくなってきました」とさらにベルトへの欲が出てきたようだ。

 

 この試合に向けては「自信が勝手に付くぐらい練習をしてきました。全局面で前回よりも瑛ちゃんといい試合ができると思うし、最終的には僕の自信がある武器で差を付けて最後にKOで締めくくります。日本にはまだ出てないのですが、瑛ちゃんも知らないようなセンチャイテクニックを見せたい」と師匠のセンチャイ会長直伝のムエタイテクニックで勝負を付けたいという。

 

 なお、今大会の勝者には漫画家の森恒二氏より「創世のタイガ賞」としてWINボーナスが贈られることが決定しており、使い道を聞かれると、小笠原は「まだ考えてないので勝ってから考えたい」といえば、壱は「今回の瑛ちゃん戦が決まってから、定休日でもジムが開けてくれた会長とコーチに渡したい。コーチは日本語が分からないのでサプライズで渡したいと思います」と答えた。

 

 

 

 

■セミファイナル(第6試合) スーパーファイト KNOCK OUT-BLACK -58.0kg契約 3分3R・延長1R

 

 KNOCK OUT-REDフェザー級王者・安本晴翔(橋本道場)は57.90kg、角田泰盛(CRAZY WOLF)は57.7kgで計量をパスした。

 前戦となった9月のNJKFで松本龍斗にTKO勝ちし、現在11連勝中の安本は「明日はセミファイナルですが、メインに負けない試合をしたいと思います。いつも通り戦うのですが、今回はBLACKルールのいいところを出して勝ちたい」とこれまでヒジ打ちありのREDルールで試合をしてきたが、ヒジ打ちなしのBLACKルールでも問題ない様子。

 

 一方、『KNOCK OUT』初参戦の角田は「この試合が決まる前から、大チャンスが巡ってくることを望んで練習を死に物狂いでやってきました。このオファーが来た時は“やっと来たか”という想いでオファーを受けました。その死に物狂いでやってきた成果が明日試合で現れると思います。誰もがビックリするような戦いをして下克上を起こし、見ている人みんなをビックリさせたい。安本選手が倒れているイメージはできています」とアップセットを起こすと言い切る。

 

 その挑発を受けて安本は「僕は今までにダウンは一回だけありますが、倒れたことはないので、倒せるものなら倒してくださいという感じ」と言い返す場面もあった。

 

 この一戦をクリアーし、来年の目標を聞かれると、安本は「他団体のチャンピオンなど、一人ずつ倒していき上にいきたい」と他団体王者狩りに意欲を見せたのに対し、角田は「今回勝ち星を挙げて、来年『KNOCK OUT』のベルトを狙っていきたい。普段『KNOCK OUT』の大会を観ている方は僕のことを知らないと思いますが、ベストバウトを生み出します。ツイキャス、現地で見ている全員が一番注目する選手になりたい」とした。

 

 

 

 

■第5試合 スーパーファイト KNOCK OUT-RED -51.0kg契約 3分3R・延長1R

 

 KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王者・花岡竜(橋本道場)と老沼隆斗(STRUGGLE)は共に契約体重の51.0kgリミットでクリアーし、ゴングを待つのみとなった。

 

 9月の初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメントを制し初代王座に就いた花岡は「明日はベルトを獲って初戦なのでチャンピオンとしてどれだけ成長したかを見てほしい」と意気込みを語る。

 

 花岡はこれまでヒジ打ちありのREDルールでも得意としており、「久しぶりのREDルールなので、ヒジを使って本来の戦いを見せたいと思います。首相撲の制限もなく、お互いにいいところを出し合って熱い試合になるんじゃないかなと思います」と激闘を予告した。

 

 一方、10月のRIZINで奥脇竜哉に判定負けを喫し、再起戦を迎える老沼は「前戦はRIZINに出て判定で負けちゃったので、今回は勝てるよう、自分を出し切れる試合をします。花岡選手はスピードがめちゃくちゃ速いのでそこに付き合わず、自分らしく蹴っていきたいと思います」と花岡のペースに付き合わず、得意の蹴り技で勝負したいという。

 

 2021年最終試合をクリアーし、来年の目標について聞かれると、花岡は「51kgでの試合はこれで最後にして、来年は階級を上げてもっと強い選手とやっていきたい」と階級変更しさらに強い相手との対戦に意欲を見せたの対し、老沼は「フライ級で戦っていき、とりあえずベルトを獲りたい」とした。

 

 

 

 

■第4試合 KNOCK OUT-BLACK ウェルター級 3分3R・延長1R

 

・渡部太基(TEPPEN GYM)→67.50kg

「久しぶりの試合になり、凄く凄く楽しみなので期待してもらえればと思います。
(どういう勝ち方をしたいか)倒せたら一番いいのですが、僕も何が何でも勝ちにいきます。
(久々の試合で今までとの違いは?)戦い方を変えるというか、色々と考えて引き出しも多くしました。多分、今までとは違う渡部が見られるんじゃないかなと思います。明日、見てのお楽しみということで。
(実際に今日相手を見た感情は?)仕上がりも良さそうなので楽しみにしてます。
(ファンにメッセージ)久しぶりの試合で8オンスで殴り合う。この非日常を皆さんに楽しんでもらえたらと」

 

・松山 翔(菅原道場)→67.50kg

「渡部選手に勝つと負けるとでは、人生が大きく変わると思うので明日は張り切って頑張ります。
(どういう勝ち方をしたいか)明日はどんな展開になっても、とりあえず何が何でも勝ちたいです。
(実際に今日相手を見た感情は?)オーラがあると感じました。
(ファンにメッセージ)明日は何が何でも勝ちにいくので注目をお願いします」

 

 

 

 

■第3試合 KNOCK OUT-RED ライト級 3分3R・延長1R

 

・潘 隆成(クロスポイント吉祥寺)→62.40kg

「明日は今年最後の『KNOCK OUT』なので、しっかりREDルールは面白いぞというところをアピールして、勝ってREDルールのライト級のベルトに近づきたいと思います。
(どういう勝ち方をしたいか)勝ち方はそんなにこだわっていなく、どの局面になっても勝てるように練習してきました。古村選手は強い選手なので、タフな試合になると思いますが、泥試合になっても僕が勝てるように練習してきたのでそれを出します。
(古村の発言を受けて)僕も争いごとは好きじゃないので、そう言ってくれるのは嬉しい。僕も再戦はしたくないけど、それはなしにお互いに熱い気持ちで目標は同じ。それがぶつかっていい試合になると思うのでそこを見てほしいです。
(実際に今日相手を見た感情は?)初めて生で観たけど、しっかり身体も仕上がっているのでいい練習をしてきたんだろうなと、楽しみになりました。明日は僕が勝って全部を持って行きたいと思います。
(ファンにメッセージ)『KNOCK OUT』は初参戦でフレッシュな気持ちがあります。明日は思いっきりインパクトを与えられる試合をしたいと思います」

 

・古村匡平(FURUMURA-GYM)→62.40kg

「明日は年内最後の試合を組んでいただいたので、しっかりKOで締めて『KNOCK OUT』を盛り上げたいと思います。
(どういう勝ち方をしたいか)正直、潘選手とは一回しか試合したくないので、(古村と)試合したくないと思うようなKOで終わりたい。でも、倒したくない気持ちもあるので複雑な感じもします。それは明日に委ねます。
(実際に今日相手を見た感情は?)顔がめちゃくちゃカッコイイなと(笑)。身長もうらやましいなと。うらやましいところを全部持っているので、明日は勝たないと全部持っていかれてしまうのでしっかり勝ちたい。再戦はなしです。
(ファンにメッセージ)明日は年内最後の『KNOCK OUT』なので、できればKOで倒してファンに僕のことを覚えてもらいたいです。それと、来年はタイトルマッチをやりたいので、そこに大きく近づけるようにアピールするので注目をお願いします」

 

 

 

 

■第2試合 KNOCK OUT-BLACK スーパーバンタム級 3分3R・延長1R

 

・炎出丸(クロスポイント吉祥寺)→55.0kg

「明日はベテランらしからぬアグレッシブなファイトを見せていきたいと思います。
(練習で強化してきたこと)僕はいつも通り。気持ちはあって当たり前だと思うので、お客さんを相手に何を見せられるかということを意識してきました。
(ファンにメッセージ)『KNOCK OUT』の今年最後の試合なので、しっかりいい勝ち方をして自分の目標に近づく試合をしたいと思います」

 

・鈴木貫太(ONE’S GOAL)→54.9kg

「前回、6月の『KNOCK OUT』で負けたので、今回はその時に何が足りなかったのかを意識して、しっかり練習してきました。
(練習で強化してきたこと)負けん気を強く意識して、練習でも負けん気を出してきました。
(ファンにメッセージ)今回『KNOCK OUT』で3戦目になります。来年はもっと短いスパンでたくさん試合をしておきたいと思います。そのためには試合に勝つことが大前提だと思うので、しっかり勝ちます」

 

 

 

 

■第1試合 KNOCK OUT-RED スーパーライト級 3分3R・延長1R

 

・小磯哲史(TESSAI GYM)→64.60kg

「僕は25年以上の現役のキャリアがありますが、『KNOCK OUT』のリングに初めて呼んでいただいたので明日はデビュー戦のつもりでやっていきます。
(練習で強化してきたこと)日常的に20年以上練習してきたことを当たり前のように出す。今回に向けて何かやってきたことはありませんが、明日リング上では勘で倒したいと思います。
(年の差対決について)僕的にも全然関係ありませんが、周りは結構驚いています。逆に若い選手をぶっ倒すと僕と同世代の方が喜ぶと思います。そういう意味では、40代、50代の見ている方のために一発かましてやろうかなと思います。
(ファンにメッセージ)年齢の話もそうですが、明日は僕が間違いなく一番若々しくて、派手にぶちかまします。第1試合なので、配信で見る人も会場に来る人も絶対に見逃さないで6時きっかりと着席して応援よろしくお願いします」

 

・庄司啓馬(TEAM TEPPEN)→64.80kg

「『KNOCK OUT』初参戦で、しかも第1試合なのでこれは盛り上げるしかないと思います。熱い試合と僕のチャイスーを見ていただけたらと思います。
(練習で強化してきたこと)気持ちをしっかり作ってきました。練習やスパーリングをたくさんするのは当たり前なので、いかに明日一番強い状態に持っていけるか、など体調のコントロール、調整などを行ってきたのでいい動きができると思います。
(年の差対決について)特に年齢は関係ないと思います。キャリアが僕より何倍もあってやられている方なので、尊敬の気持ちを持って徹底的に挑んで、しっかり倒したいと思います。
(ファンにメッセージ)第1試合でバッチリとしっかり印象に残る試合をします。これで継続的に呼んでもらえるように印象を残してしっかり勝つので、皆さんには庄司啓馬を覚えてもらえたらと思います」