2022/01/14

1.22 KNOCK OUT 2022 vol.1|中島弘貴 インタビュー公開!

 

 

 

「原点であるシュートボクセの気持ちを胸に、野性味溢れる試合を!」

 

1・22『KNOCK OUT 2022 vol.1』の「KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級/3分3R・延長1R」で、曽根修平と対戦する中島弘貴。昨年、『KNOCK OUT』のリングで久々に戦い、連勝を記録している中島。ただ、前戦の内容には不満で、今回はその鬱憤を吹き飛ばす試合をしたいという。そこで、彼の口からは「シュートボクセ」の名前が飛び出してきた。

 

 

 

-- 2021年、中島選手は久々にリングに戻ってきて、連勝しました。今振り返ると、どんな年でしたか?

 

中島 その前に1年ぐらい休んでいたので、久々に試合をして、ファイターとしての生活が戻ってきたなという感じでしたね。

 

-- 気持ち的にハリが違いましたか?

 

中島 そうですね。やっぱり好きでやっていることなので。気持ち的にはいつまでも続けていたいんですけど、実際には今しかできないことなので、充実した時間を過ごせています。

 

-- リング上の戦いという点では、うまくいきましたか?

 

中島 7月のサッシス戦は1RKOできて、結果はよかったんですけど、10月の平塚洋二郎戦はいい試合ができず、モヤモヤが残る試合になってしまいました。

 

-- その平塚戦を今振り返ると?

 

中島 試合中、自分の中で相手と噛み合わなかったというか……自分に動きのキレがなかったというのもあって。お客さんが喜ぶような試合ではなかったですし、試合中に自分を客観的に見れていなかったというのもありますね。次はその鬱憤を吹き飛ばすような戦いをしたいと思います。

 

-- キレがなかったというのは、何か理由があったんですか?

 

中島 練習はしっかりしてたんですけど……まあハッキリは言えないですけど、その理由は自分では把握しています。試合後からはその点を改善して練習してきましたし、気持ちの部分も見直しました。

 

-- 気持ちの部分というのは?

 

中島 別にモチベーションは落ちてないんですけど、相手が何がしたいのか分からないなというのもあったりして。せっかく試合するんだから、ガンガン来てくれていい試合ができればよかったとは思いました。

 

-- やはり相手がガンガン来てくれた方が、中島選手としてはやりやすいと。

 

中島 自分もテクニカルな部分はあると思っているので、そういう展開で勝とうと思えばできるんですけど、チケットを買って見に来てくれているお客さんがそれを見たいかと言ったら違うと思うんで。「塩試合」みたいなのは期待してないでしょうし、僕もやりたくないので、次の相手にも「ガンガン出てきてもらって、いい試合をしよう」とは言いたいですね。

 

-- 中には距離を取りたがるタイプの選手もいて、そうなると無理矢理にでもこじ開けなければいけなくなるとは思いますが、そこは苦手な感じですか?

 

中島 そういう相手を崩すパターンも持ってはいるんですけど、前回の試合ではさっきも言ったように、自分を客観的に見れていなかったところもあって。そのへんかなとは思います。まあ、次に生かせる課題は見つかりました。

 

-- 次の曽根修平選手はガンガン来てくれそうですか?

 

中島 映像を見ると気持ちも強そうだし、出てきてくれそうかなとは思います。九州の選手らしいですけど、せっかく東京に来て後楽園で試合をするので、お互いにいい試合をしたいですよね。

 

-- その上で、どう勝ちたいですか?

 

中島 もちろんKOで。判定はいらないというぐらいの試合をしたいですね。前回の分の鬱憤もあるので、会場の外までぶっ飛ばすぐらいの勢いで倒したいです。

 

-- 以前から海人選手の名前を標的として挙げています。その部分ではどうですか?

 

中島 ちょっと考えたんですけど、海人選手には以前に負けているので、また戦って勝ちたいというのはもちろんあります。だけど、海人選手に向かって進むというよりは、俺は俺の道を突き進むのが一番で、その途中に海人選手がいるという感じなんですよね。

 

-- 最終目標ではなく、当面の第一目標という感じですかね。ただ海人選手は現時点で『KNOCK OUT』の王者でもあるので、彼からベルトを獲るのが一番ですよね。

 

中島 そうですね。僕も『KNOCK OUT』のリングに上がっている以上、それが理想です。ただ、今は決まった相手を倒していけば、道も開けてくるかなと。そのためにも、気持ちを見せる戦いをしていきたいです。

-- 今回が今年一発目の試合になりますが、今年はどんな年にしたいですか?

 

中島 自分が見て憧れた、PRIDEやK-1のファイターたちみたいなファイトを見せていきたいなと思うんですよね。“試合”というより“戦い”というようなものを見せたいですね。前回の試合はそういうものができなかったので。あと、自分はブラジルのシュートボクセにいたんですけど、あの当時のヴァンダレイ・シウバやマウリシオ・ショーグンみたいな野性味ある戦いをお客さんに見せたいです。

 

-- やっぱり原点としてのシュートボクセは大きいですよね。

 

中島 今もシュートボクセの気持ちはメチャクチャ持っていて、フジマール代表とも連絡は取っているんですけど、今のファンの間ではシュートボクセが過去のものみたいになっちゃってますよね。PRIDEやK-1で活躍していたシュートボクセの選手たちみたいな試合をして、かつて見ていたお客さんも喜ばせたいし、そういう試合をしていけば今のファンも喜んでもらえると思うので。

 

-- では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?

 

中島 今言ったように、全力で戦って、シュートボクセで培った気持ちを見せたいと思っています。そこに一番注目してほしいですね。俺はシュートボクセで黒帯を持っているんですけど、外国人では初めてだと思うんですよ。フジマール代表やジィット・コーチに認められたという点では日本で唯一だと思うので、そういうところも見せていきたいです。

 

-- 期待しています。ありがとうございました!

 

 

 

 

プロフィール

中島弘貴(なかじま・ひろき)
所属:LARA TOKYO
生年月日:1988年7月5日
出身:東京都八王子市
身長:175cm
戦績:43戦27勝(15KO)16敗
獲得タイトル:元Krushスーパー・ウェルター級王者 / K-1 WORLD MAX 2010日本トーナメント準優勝 / Krush-70kgトーナメント2009優勝