2022/01/17

1.22 KNOCK OUT 2022 vol.1|壱・センチャイジム インタビュー公開!

 

 

 

「今回の試合は、僕が『スピード・アクター』になります」

 

1・22『KNOCK OUT 2022 vol.1』の「KNOCK OUT-RED スーパーバンタム級/3分3R・延長1R」で、横野洋と対戦する壱・センチャイジム。昨年11月、念願の小笠原瑛作戦にたどり着いたものの、返り討ちにあってしまった壱は今回が再起戦となる。あの敗戦からいろいろと考えたことがあるようで、最後には意外な“秘策”を明かしてくれた。その作戦とは一体……?

 

 

 

-- タイトルマッチからの再起戦ですね。前回の小笠原瑛作戦を今振り返ると?

 

 最初はすごく落ち込みました。その間にいろいろ考えたんですけど、結局、「自分だけが努力していると思い込みすぎてた。勝ちにつながってない以上、これは努力とは言わなかったんだな」と思ったんです。結局、結果が全てなので、結果につながらなかったということは、何十時間練習したって、ただの自己満だったんだろうなと。結果を出すまで頑張らないといけないんだろうなと、改めて思いました。今の僕は瑛ちゃんの名前を出せるレベルじゃなかったということなんですけど、この階級では瑛ちゃんがまだチャンピオンでい続けると思うので、『KNOCK OUT』に呼んでもらえる以上、『KNOCK OUT』を盛り上げるために頑張ります。これから地方の選手とか、下の階級の選手が上げてきたりすると思うんですけど、そいつらを片っ端から潰していって、3回目の対戦まで盛り上げられたらいいなと。そういう風に切り替えて、今はまた火がついてます。

 

-- タイトルマッチから今回の試合までが意外に早いなと思ったんですが、それはそういう切り替えができたからということですか?

 

 試合を見た方は分かると思うんですけど、瑛ちゃんとの試合で目と脚をけっこうやられてしまって、「完治まで時間がかかるだろうな」と思っている時に、試合のオファーをいただいたんです。それがきっかけで、「俺にできるのは戦うことだけなんだな」と思って、「負けたからってクヨクヨしてられないな」という気持ちになって受けたんです。練習はまだ再開してなかったんですけど。横野選手をなめてるわけではなく、その日には治ってるだろうと思って。それにタイ人のコーチから「タイでは2週間に1回試合とか当たり前。いつもケガなく試合してる選手なんていない。お前もオファーを迷ってるヒマなんてないっしょ」みたいに言われて、そうだよなと。多少のケガがあったとしても、俺にはこれしかないので。今はケガも治ってきて、心配ないです。

 

-- タイトルマッチで、具体的に足りないと感じた部分はどこでしょう?

 

 あの試合では、打ち合いでもらったパンチと、蹴られ続けたローキックのダメージが瑛ちゃんの勝利につながったと思うんですけど、それは結局、会長が最初から注意していたことなんですよ。僕はボディとローでは倒れない自信があるので、倒れるとしたら打ち合いの中だろうなというのがあって。結局、そこの準備していたところで負けてしまったんですよね。1回目の瑛ちゃん戦はすぐ終わって、パンチの威力とかも分からないぐらいだったんですけど、今回は「準備していたものよりも、瑛ちゃんが一歩上を行っていた」という負けなんですね。全部でちょっとずつ、チャンピオンが上回っていたと。

 

-- ということは、何か一つ上げればいいというわけではないので、大変ですよね。

 

 まあでも、それがチャンピオンだよなと思うんですよ。予想してきたことを気をつけていれば勝てるというんだったら、あんなに連勝して知名度がある選手にもなってないでしょうし。結局、どの選手もローとパンチで倒してるわけですから。そこが特化してることは分かってたんですが、想像以上だったんですよね。僕はヒジとミドルに特化していると思っていて、横野選手もそこを対策してくると思うんですけど、そこで想像を超えるものを出せば、またチャンピオンに近づいていけるんじゃないかなと思ってます。一からのスタートですけどね。

 

-- その横野選手の印象は?

 

 横野選手とは、共通の対戦相手が多いんですよね。瑛ちゃんだったり炎出丸選手だったり、森岡悠樹選手だったり。実は瑛ちゃん戦の前に横野選手との対戦が来るかなあと思ったりもしていたので、このタイミングかというぐらいでした。印象は、背が高いぐらいかなと。スローな選手だし、謎ではありますけどね。瑛ちゃん戦も、何もせずに終わってしまったので。ただ、実力差があるので問題はないと思ってます。

 

-- ではどういう勝ち方をしたいですか?

 

 僕は最近、階級を上げてからKOがないんですよ。普通は階級を上げるとKOが増えると思うんですけど、僕は減ってしまったということは、足りないものが絶対あるんですよね。そこを見つめ直していきたいと思っています。倒すプランはしっかりできているので、試合では楽しみにしてもらいたいです。

 

 

 

 

-- ここから、今年どうしたいですか?

 

 昨年は目標だった瑛ちゃん戦に負けてしまったんですが、僕の周りは容赦ないんですよ。友達とかも「2回も負けてるんだから、もういいだろ」とか「もう引退しろよ、2回も負けてるんだし」とかって言われるんですね。

 

-- それはなかなかですね(笑)。

 

 気を使わないヤツが多くて。まあ僕もその方が気楽でいいんですけどね。僕自身は、これで負けたら何を目指したらいいか分からないというぐらい、あの一戦にかけてたんです。でも負けて、僕にはこれしかないと分かったし、今年も最終目標が瑛ちゃんというのは変わらないですね。「しつこいよ」と言われると思うんですけど、1戦目と2戦目で、結果は同じ負けですが内容は違ったと思いますしね。3戦目がどうなるかは分からないですけど、今年も『KNOCK OUT』のベルトを最終目標として、そこに行くための過程を踏んでいきます。

 

-- そこで必要なものは何でしょう?

 

壱 僕は前に瑛ちゃんに負けてから、3連勝で再戦にたどり着いたんですけど、その3戦もインパクトのある試合はあったのかなって考えちゃったんですよね。それで、『KNOCK OUT』が僕に求めてるものは何かと考えた時に、一つはビジュアル枠、イケメン枠。でも、2回も負けてるイケメンっているのかなと。そう考えた時に、戦い方が大事だなと思って。打ち合いだったら誰でもできるんですよ。そこで僕は、僕にしかできないムエタイテクニックを駆使してKOしていけば、『KNOCK OUT』に面白いヤツがいると反応してもらえるんじゃないかと思ってるんです。それは他団体では見られないテクニックだと思うので。

 

-- なるほど。前回の試合では、練習していたというムエタイテクニックはどれぐらい出せたんですか?

 

 半分も出せなかったですね。会長にも申し訳なかったです。ただ、その中でも出せた技もあって。その一つが、相手の股間まで行くぐらい踏み込んで、斜めにカチ上げるヒジなんです。ヒジの相打ちがあって目が見えづらくなって、距離感がバグっちゃったタイミングがあったんですけど、その時に「これは踏み込むしかない」と思って、とっさに出たのがそれだったんです。今回、横野選手もサウスポーなので、また出せるんじゃないかと思ってます。

 

-- では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?

 

 前回、スピード・アクターと戦ったんですけど、今回は僕がスピード・アクターになってるはずなんですよ。

 

-- どういうことですか? 「スピード・アクター」は小笠原選手のキャッチフレーズですが……。

 

 瑛ちゃんと試合して、彼がそう呼ばれる理由が分かったんですよ。それで、今回は瑛ちゃんっぽい試合をして、横野選手とスピードの差を見せつけるのも面白いかなと思って。僕は毎回、戦うにあたってモデルの選手を作るんですけど、今回は瑛ちゃんでいこうかなと思ってるんです。ちなみに瑛ちゃん戦の時はタイのサオエークをモデルにしたんですけどね。

 

-- そういうのもあったんですね。

 

 なので、今回は僕がスピード・アクターになって試合するので、そこも楽しみにしてもらえればと思います。

 

-- 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

 

プロフィール

壱・センチャイジム(いっせい・せんちゃいじむ)
所属:センチャイムエタイジム
生年月日:1997年8月15日
出身:沖縄県那覇市
身長:172cm
戦績:25戦18勝(6KO)6敗1分
獲得タイトル:ルンピニージャパン・バンタム級王者