2022/01/24

1.22 KNOCK OUT 2022 vol.1|一夜明け会見レポート

 

 

 2022年1月22日(土)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT 2022 vol.1』の一夜明け会見が23日(日)都内にて行われた。

 

 

■鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)※メインイベントでタップロン・ハーデスワークアウト(タイ)との打ち合いを制し、1RKO勝ち

 

 

 メインイベントでタップロン・ハーデスワークアウト(タイ)との打ち合いを制し、1RKO勝ちしたKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)は昨日の試合を振り返った。

 

「昨日は一睡もできませんでした。僕も人間なので恐怖心や血迷っている部分もありますが(苦笑)、前回のような試合(RIZINでの山本空良戦)をしないと決めたので、腹をくくって1Rからいきました。テクニック、技術などは全部抜きにして、気合いと『ここで勝ち残りたい』という自分の気持ちが出て、勝った試合でした。(タップロンが反撃してきて)最初の18秒ぐらいのパンチで効いてしまって、『やばい!』と思って、僕がタップロン選手に勝てるのは気合い、根性、パワー。その3つしかなかったので、そこで踏ん張って戦ったら勝てました。(途中のヒザ蹴りなどは)セコンドの指示通りに動いたら、それがうまく入って勝てたのでチームとして勝てたことも良かったです。そこが勝利のポイントだったと思います。前回判定勝ちしたので過去の自分は死んだとういうのを見せないといけない試合でした。倒す千裕を見せると言って判定勝ちしていたら、“おいっ!”ってなります。格闘家あるあるなんですが、プレッシャーで大事な試合のところでみんな負けている。僕も昇侍選手に負けてそういう悪い流れを断ち切れたのが、自分の財産になりました」

 

 試合途中にはタックル気味にタップロンを押し込む場面もあったが、「あれはMMAの練習の成果です。タップロン選手の強味はヒザ。BLACKルールだとレフェリーが止めるまでヒザを打てるので、キャリアのあるタップロン選手が相手だと分が悪い。ヒザが来たらクリンチして壁に押し込むMMAのテクニックを応用したという感じです。そういう面でも二刀流の良いところが出ました。キックの選手にないテクニックでした」とMMAをやってきたからこそ出たテクニックだったという。

 

 全力を出す戦いをして1Rで倒し切れなかったら2Rはどうなっていたか? と聞かれると「倒すんで大丈夫です(笑)。僕は先のことを考えるとつまらない試合になるので、倒せなかったらその時に考えます。そのためにスタミナ練習をしたり、根性を鍛えてきました。保険を考えるような試合をするとつまらなくなるので、そういう試合は向いていません」と答える。

 

 タップロンは他団体のトップ選手とやってきた選手だけに試合内容、結果がそういう選手と比較される試合でもあった。「僕は『KNOCK OUT』をなめられるのが凄く嫌いなんです。タップロン選手は他団体のトップどころとやっていたので、僕がどの選手よりも豪快に倒せば『KNOCK OUT』と僕の評価が変わると思っていました」と心境を明かした。

 

 

 

 

 今年の目標については「昨日の試合で『KNOCK OUT』が世界に通用した、僕自身が世界に通用したという事実が残ったので、今後の『KNOCK OUT』、僕にとっても大きな一歩だと思います。もっと『KNOCK OUT』が世界に通用する団体だということを世間に知らせていきたい」と大きな野望を語る。

 

 今後のMMA挑戦については「まだ詳しくは聞いていませんが、僕は二刀流を目指していてMMAも頑張らないといけません。そこは山口会長と『KNOCK OUT』に任せているので何でもOKです」という。

 

 MMAで指導を受けている五味隆典が会場で観戦していたことについては「五味さんみたいな“漢”のような試合をしたいと思っていましたが、尊敬はしていません。尊敬をすると超えられなくなるので、超えられるように前に進みます」と五味隆典超えを宣言。

 

 最後に「今年は倒して倒して天辺に上り詰めるので、僕の夢に付いてきてください。僕がお願いするのではなく、鈴木に付いていきたいと言わせるような試合をするのでそこを見ていて下さい。僕と一緒に戦って下さい」とファンにメッセージを送った。

 

 

 

 

■中島弘貴(LARA TOKYO)※曽根修平に1RKO勝ち

 

 

「前回はいい内容の試合ができなかったので、今回は精神的に追い込んでやってきました。1Rで勝ててホッとしています。

 

(勝った瞬間は何を感じた?)試合前は絶対に倒すしかない、ここで判定で勝ちはできないと思っていましたが、相手の海外での試合を見たらタフな相手でやばいと思いました。精神的に追い込んで、研ぎ澄まされていい状態に持っていけました。

 

(最後の飛びヒザは狙っていた?)最初からやろうとは思っていません。その時の勘で出した感じです。飛びヒザで決めるのは好きなので、それができたので良かったです。前回の結果があり、エネルギーを全部出せました。

 

(曽根の印象)向き合った時に身体がでかいなと。試合が早く終わって、あまり攻防ができませんでした。

 

(次は?)今は決まった相手を倒していけば、先が見えてくると思います。一個一個勝っていくしかありません。

 

(一番調子のいい時と比べて今は?)行けるところまで行ってやろうという気持ちです。

 

(今年の目標)チャンピオンの海人とやるために勝ち続けていき、やる時がくると思います。

 

(ファンにメッセージ)自分でまだまだ行けると思います。行けるところまで行こうと思うので応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

■吉野友規(STURGIS新宿)斗吾に1RKO勝ち

 

 

「久しぶりにリングに上がって、とても緊張があり、色んな想いがある中で試合をさせてもらいました。結果は自分にとってプラスになったと思います。

 

(右ストレートでのKO勝ちについて)倒す気持ちはありましたが、最後のストレートを出したことを覚えていなくて、気付いたら出していて斗吾選手が倒れていました。

 

(練習でやってきたことが活きた?)硬くなってガチガチな試合だったのですが、ゆっくり1つずつやってきて身体が覚えていたことが出た感じでした。

 

(10カ月ぶりの試合について)少し空いたなという感覚はありましたが、スパーでのガチな感覚なものを多くやったので問題はなかったと思います。

 

(試合後のマイクでアピールしていたチャンピオンの松倉信太郎について)松倉選手は物凄く強いチャンピオンだと思います。スーパーミドル級は松倉選手が一人で神輿を担いでいる状態だと思うのですが、『KNOCK OUT』は松倉選手一人ではありません。その前に僕もいます。そんな中で僕が倒していってその結果、松倉選手とやらせていただけたらと思います。色んな挑戦者がいますが、僕が倒していきます。

 

(ジャブが出ていて落ち着いて戦っているように見えたが)自分的には硬かったなと。もっと柔らかく打っているイメージでした、良いジャブもあったが、もっと使い分けをしていたら試合運びも全然変わっていたと思います。そこが難しいところだと改めて思いましたし、戦績、キャリアがある選手だからこそ今回は凄く勉強になりました。しっかりと試合ができるように練習を重ねて、試合で出せたらと思います。

 

(斗吾の強さについて)最初にオファーが来た時に、僕の中では僕とやらせていただけるのかなという気持ちがありました。僕みたいな10戦以下の自分と試合を組んでいただき、結果を出せば今後に絶対に活きると思いました。気持ちが負けることは一切なく、食ってやるという気持ちでやりました。

 

(松倉戦まであと何戦したいか)“もう吉野しかいない”と思られるまでやれればと。

 

(ファンにメッセージ)応援ありがとうございました。スーパーミドル級を盛り上げていきます。会場を沸かせます」

 

 

 

 

■壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)※横野洋に2RKO勝ち

 

 

「去年、目標だった瑛ちゃん(=小笠原瑛作)に負けて終わっていたので、仕切り直しの意味でも今回は勝って当たり前の相手だと思っていましたし、勝ち方にもこだわらないといけないと思っていました。内容は別としてKOで勝てたことに関してはホッとしています。

 

(ダウンを取った場面、フィニッシュを振り返って)話題性のある勝ち方として、瑛ちゃんが(横野に)勝った全く同じ勝ち方のローキックで倒したかったけど、その途中のコンビネーションで倒れてしまったので見せるものを見せられませんでした。自分の中では満点の試合ではなく、もっとお客さんを楽しませてKOしたかったです。

 

(物足りなかった試合だった?)物足りないと言えば失礼かもしれませんが、もうちょっと頑張ってほしかったですね。鬱憤という面では、瑛ちゃんに勝てないと誰に勝っても晴れないもの。瑛ちゃんに勝つまで僕はずっとモンモンしていると思います。この階級で瑛ちゃんを倒せるのは俺しかいないので、今後もKOを量産してまたマッチマイクしてもらうしかないですね。

 

(再出発の手応えは?)僕は階級を上げて初めてのKO勝利だったので、そういう面ではいいスタートを切れたと思います。

 

(入場曲の『星空のデイスタンス』が髙橋亨汰とかぶっていたことについて)SNSを見たら僕の試合よりも入場曲が話題になっていて、2回も『星空のデイスタンス』が聞けて良かったといい反響でした。亨汰さんからも事前に連絡があって『僕も以前から使っている入場曲なんですが、よろしいですか?』と。謙虚で腰の低い方で、聞いたら僕よりも先に亨汰さんの方が先に使っていて、僕がぱくりでした(笑)。ああいう場面でそういう絡みができて良かったです。同じ階級の選手じゃなくて良かったです。

 

(なぜあの曲を使っているか)幼い頃に空手をやっていて、送り迎えをお父さんにずっとやってもらっていて、その時に車の中で流れていた『星空のデイスタンス』とプリンセスプリンセスの『世界でいちばん熱い夏』が大好きでした。デビュー戦の入場で『世界でいちばん熱い夏』を使ったら、サビが始まる前に入場が終わってしまって、『星空のデイスタンス』にしました。その受けが良くて、そこから『星空のデイスタンス』を使っています。

 

(入り際に横野にテンカオを合わせられていたが)あの時に瑛ちゃんのうまさを感じました。瑛ちゃんは周りながら入るのであのテンカオは入らないんです。僕は真正面しか入れないので、試合をしながら『瑛ちゃんうまいな』と(笑)。それで途中から作戦変更して試行錯誤しているうちに相手が倒れました。

 

(何戦後に小笠原と再戦したいか)2回負けていますし、前回試合をして実力差があり、これからは圧倒的なKOを量産していきます。

 

(ファンにメッセージ)僕は格闘家として若くないので、顔だけで売っていくのを止めて、今年は顔だけじゃなく強い壱ちゃんを見せていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

■乙津陸(クロスポイント大泉)※ナカムランチャイ・ケンタに1RKO勝ち

 

 

「昨日の試合は早く終わり過ぎてあんまり覚えていませんが、一番覚えていることは開始早々に相手が走ってきてビックリしたことです。

(ダウンを取った右のカウンターは狙っていたもの?)アマチュアの時からずっと使っていたカウンターで得意技だったので、狙ったら当たるかなと思って出したらタイミングバッチリで良かったと思います。

 

(プロデビュー戦は判定勝ち。KOするために磨いてきた?)デビュー戦はアグレッシブさが足りなかったので、2戦目でアグレッシブさを出すためにミット打ち、ラッシュをたくさんやりました。その成果が出ました。

 

(スーパーフライ級王座について)もっと試合を積んでもっと近づけたらと思います。

 

(今年の目標)いい勝ち方ができたので、このままずっと勝ち続けてベルトの懸かった試合に出られたらと思います。今年中には獲りたいです。

 

(ファンへのメッセージ)1RKOで勝てたのですが、僕は無傷なのでで次の試合が早く決まってほしいなと思います。調子に乗らないでしっかり勝てたらと思います。また応援よろしくお願いします」