2022/11/28

12.11 KNOCK OUT 2022 vol.8|工藤“red”玲央 インタビュー公開!

 

 

 

「僕がチャンピオンになるのは決まってる。格闘技の神様が決めてくれるはず」

 

 

 

12・11 MAROOMS presents 『KNOCK OUT 2022 vol.8』の「初代KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座決定戦/3分3R・延長1R」で古木誠也と対戦する工藤“red”玲央。本人が「5年に一度のツキが来てる」という言葉通り?今年3連勝でタイトル獲得のチャンスを掴んだ工藤だが、その相手は11月大会で響波を一撃KOにより下した古木誠也に決定した。工藤は古木の存在をどう見ているのか? そして初戴冠のチャンスをどう受け止めているのだろうか?

 

 

 

 

 

-- 最近の試合前インタビューでは、最後に「もっと●●のこととかも聞かれるのかと思った」と言われることが多いので、先にお聞きします。今日話したいことは?

 

工藤 サッカー・ワールドカップのこととか、ポケモンが新しく出たじゃないですか。趣味のこととか聞かれるのかなと思って。

 

-- 一応、試合に向けてのインタビューですからね(笑)。ワールドカップは見てるんですか?

 

工藤 そんなに熱狂的というわけでもないですけど、一応見てます。ドイツ戦は起きてる時間だったので見ましたよ。深夜まで起きて見たりはしないですけど。

 

-- なるほど、人並みですね(笑)。ポケモンは買ったんですか?

 

工藤 「スカーレット」の方を買いました。発売日に買ったんですけど、始めたのはさっきなんですよ。始めようと思ったらコントローラーが壊れてて、今はコントローラーも入手困難なんですよ。人気だからなかなか売ってなくて。ようやく買えて、始められたって感じです。

 

-- そうなんですね。……では試合のことをお聞きしてもいいでしょうか?(笑) まずは前回のダイナマイト柿崎戦を振り返ると?

 

工藤 まあまあよかったんじゃないですかね。

 

-- まあまあですか。

 

工藤 そんな緊張もせず、リラックスして戦えたので。周りから倒せ、倒せと言われてたので、力みはありましたけど。

 

-- しかし最後は見事なKO勝利だったじゃないですか。「工藤拳」も、その前の試合ではしゃがむところまでは見せてましたが、今回はダウンを奪うところまでいきました。

 

工藤 そうですね。前回はうんこ座りでおわっちゃったんで。

 

-- うんこ座り(笑)。今回の手応えはどうでしたか?

 

工藤 あの時はけっこうよかったんですけど、今は工藤拳が20個ぐらいに増えてるんで、今となっては普通に倒しただけって感じですね。

 

-- 20個に増えたんですか! 試合後の一夜明け会見では「工藤拳は8つある」と言っていましたが。

 

工藤 先週か先々週かが調子よくて、1週間で10個ぐらい作ったんですよ。今週は2個だけなんですけど。

 

-- 際限なく増えていくものなんですね(笑)。そのパターンだけでも、相手を惑わせられる?

 

工藤 僕はそんな卑怯な手は使いたくないので、惑わせてるつもりはないんですよ。あの動きに対して、僕なら冷静に対処できると思ってますし。あれは自分が一番動きやすいというか、その後に打ちやすいというか、そういう動きなんです。

 

-- ああ、「自分が落ち着くためにやっている」とも言っていましたね。

 

工藤 そうです。相手を騙すとか、そういう目的じゃないんですよ。あと、勘違いしている人が多いんですけど、工藤拳はパンチだけじゃないんですよ。蹴りもあるので。

 

-- えっ、そうなんですか? 蹴りだと「拳」じゃないのでは? 「工藤脚」とか……。

 

工藤 いや、それはカッコよくないので、全部まとめて工藤拳です。いやそれこそ、しゃがむっていうのは脚だけの動きじゃないですか。

 

-- それはそうですけど、その後に出るパンチが工藤拳なのかと思ったもので。

 

工藤 でもそのためには脚の動きが大事なわけですよ。工藤拳のキーポイントはパンチじゃなくて、脚なんです。

 

-- 奥が深いですね……。柿崎戦の後に、響波vs古木誠也の勝者と王座を懸けて対戦することが決まって、古木選手がKO勝ちで上がってきました。あの試合についてはどう思いましたか?

 

工藤 普通に「すごいな」と思いましたよ。「俺だったらもっと早く倒せた」とか、そんな生意気なことを言うつもりもないし、純粋にすごいと思いました。

 

-- どちらかが勝つだろうなという予想とかはしてたんですか?

 

工藤 うーん……どっちかが勝つだろうなとは思ってましたよ。

 

-- そりゃそうですよ!(笑)

 

工藤 あーでも、「古木選手とだったらいい試合になるだろうな」というのは思ってましたね。

 

-- ただ、響波選手だったらリベンジマッチになっていたところでした。そこは考えなかった?

 

工藤 そうなんですけど、負けた昔の僕とはもう違いますからね。そこを意識してもしょうがないので。響波戦の時(2020年2月)もけっこうチケットを売って、お客さんにたくさん来てもらってたんですよ。それでこの前、「背が高い方が勝ったら、2年半前のリベンジになるよ」みたいなことを言ったら、みんなその試合のことを覚えてなかったんです。人間ってそういうものなんだ……と思って。

 

-- そうでしたか。

 

工藤 結局みんな、僕を見に来てるので、相手のことはどうでもいいんですよ。だから自分と響波選手で、勝手に「再戦だ」「リベンジだ」って盛り上がっても、お客さんはそんなところ見てないっていう。ちょっと悲しかったんですけどね(笑)。だからリベンジとかは関係ないです。僕のレベルもあの頃とは全然違うので。

 

 

 

 

-- なるほど。では相手に決まった古木選手のことは、今どう見てるんですか?

 

工藤 空手出身なので、多彩な蹴りをいっぱい出してくるのかなと思って。勝手な想像ですけどね。

 

-- でも響波戦ではパンチ一発で見事なKO勝利でした。

 

工藤 でも「ラッキーパンチだった」って言ってませんでした? 分かんないですけど、僕はけっこう人のことを信じちゃうんで。「たまたま当たった」って言ってたから、そうなのかなと。あの顔はウソつかないですよね?

 

-- いや、知らないですけど(笑)。謙遜の可能性もあるじゃないですか。

 

工藤 でも僕は信じてますけどね。「あれは練習してて、狙い通りでした」とは言ってなかったんで。でも、たまたまでも勝ちは勝ちですからね。

 

-- では、一番警戒するのは蹴りだと。

 

工藤 そうですね。でも相手のことを気にしてもしょうがないので、自分のやるべきことをやるだけですよね。相手は誰でもいいので、自分の底上げをするだけです。

 

-- その結果、工藤拳も20種類に増えたと。

 

工藤 はい。いや、22個かな?

 

-- さらに増えた(笑)。それは番号とかつけてるんですか?

 

工藤 まだつけてないんで、それは試合が終わってからやろうかなと思ってます。実況で「あ、工藤拳15番だ!」とか言ったら面白いじゃないですか。

 

-- いや、面白いですけど、出た時に瞬時に見分けられるかどうか……。

 

工藤 そうですよね(笑)。まあ、僕は必ずチャンピオンになるので。「3月の代々木第二でのビッグマッチにはチャンピオンとして出る」って、ずっと言ってるじゃないですか。これはその通りになるので。

 

-- 確かに言ってましたね。こうして実際にタイトルマッチが決まって、相手が決まっても、その自信は全く変わらないと。

 

工藤 変わらないですね。自信というか、僕がチャンピオンになると決まってるので。結局は格闘技の神様が、どっちがふさわしいかと決めてくれることだと思ってるので。僕はふさわしいと思ってますし。

 

-- ここで勝てば『KNOCK OUT』のチャンピオンです。そこへの思いは強いですよね?

 

工藤 もちろんです。応援してくれる人たちの夢を、ようやく僕が叶えられるので。今回もたくさん応援に来てくれますし、その人たちの夢も僕が叶えると思ってます。

 

-- では最後に、当日自分のここに一番注目してくれというポイントはどこですか?

 

工藤 下がらない姿勢ですね。僕は迷ったらダメなんで。本当に気持ち全開に出して突き進むので、そのファイトスタイルを見てほしいですね。突き進んで、倒して勝つので。そしてベルトを巻きます。

 

-- 分かりました。ありがとうございました!

 

工藤 応援よろしくお願いします!

 

-- いえ、僕は一応、中立なので「どちらも応援します」なので……。

 

工藤 ああ、そうですか。まあいいや、とりあえず勝ちます!

 

 

 

プロフィール

工藤“red”玲央
所属:TEAM TEPPEN
生年月日:1987年5月8日
出身:大阪府豊中市出身
身長:162cm
戦績:26戦11勝(8KO)10敗5分