2023/01/11
3.5 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”|対戦カード発表記者会見レポート
2023年3月5日(日)国立代々木競技場第二体育館大会、MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”』の対戦カード発表記者会見が1月10日(火)都内にて行われ、出場選手が出席した。
■鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
鈴木は現在RIZINのリングで活躍し2022年は4連勝、KNOCK OUTのリングには昨年1月のタップロン・ハーデスワークアウト戦で1RKO勝ちして以来となる。鈴木の対戦相手は国内外の65k~66kgの選手で鈴木の相手として相応しい選手を選考中で近日発表となる。
会見に出席した鈴木は「今年もKNOCK OUTは全戦全KOで勝ち越していきたいと思うので、僕の豪快なKOを見に、楽しみに来てください」とあいさつ。
今回のビッグマッチ参戦については「当然嬉しいですけれど、チャンピオンでいる以上、出ることは当たり前と思わなければ勝ち続けることは出来ないと思います。この試合でも当たり前に僕が勝つと思っています」と気合い十分。
どういう選手とやりたいかとの問いには「特にこだわりはないですけれども、それなりに筋を通してほしいですね。僕がチャンピオンでいる以上、誰でも僕と戦えるわけじゃないので、それなりの戦績・実績を持っている人とやりたい。誰もが知っている選手とやりたいですね」と名前のある選手を希望した。
1年2カ月ぶりのキックの試合に関しては「そんな難しく考えてないんですよ。MMAはキック、ボクシング、レスリング、柔道と全競技が出来ないといけないんです。キックボクシングはMMAにも必要な要素なので、別にシフトとか切り替えとかはそこまで意識していません。全力でぶん殴って倒す、それはいつも通り。何も変わらないので、特にやべぇなみたいなのはないですね」とキックのブランクも問題ない様子。
メインイベントは現段階では決定しておらず、「もちろんメインを飾るのは大事なことだと思いますが、僕はそこはどうでもいいです。とにかく強敵と戦う。その中で必然的にメインに選ばれたらラッキーですけれど、特に(メインイベンターに)なりたいとかはないんですよ」とメインにこだわっていないとした。
■龍聖(NOPPADET GYM)
龍聖は13戦13勝の無敗をキープし、昨年は『KNOCK OUT』のリングだけでなく7月のRIZINで魁志を3RTKO、12月の『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』ではムエタイ強豪のダウサコンを1RKOで撃破した。龍聖の相手は、宮田充プロデューサー(以下P)によると「ファンが聞いたらおっと思うようなファイターと最終調整中」とのこと。
会見に出席した龍聖は「宮田さんから紹介があったんですけれど、(対戦相手は)日本の格闘技が好きな人なら知っているファイターかと思いますが、特に強豪とか意識することはなくて。今回、圧倒的にボコボコにして僕の強さだけを見せて勝ちたいなって思っています。相手はその選手に決まるかは分かりませんが、日本の選手とやっているんですけれど、僕の方が圧倒的に力強く倒したいと思っています。楽しみにしていてください」といつも通り圧勝を予告した。
今回のビッグマッチ参戦については「(出場は)当たり前のことかなと。代々木第二体育館での開催なので、別にそんなビッグマッチと思ってないですし、当たり前かなと思います」と特に意識していないという。
どういう選手とやりたいかとの問いには「今上がっている候補の選手だと、日本だったらK-1の有名な選手と試合したことがある選手。そういう面でも比較されると思うし、僕の方が圧倒的に何もさせずに勝つというのがテーマであるんですけれど、凄い緊張感のある試合が出来るのかなって思います」と強豪との対戦を希望する。
するとここで、同席していた宮田Pは携帯電話に緊急の着信があったようで応対。通話を終えた宮田Pは「WSRのウィラサクレック会長にロンナチャイ選手の招聘の調整をお願いしていたのですが、龍聖選手の相手も依頼していました。無敗の龍聖選手にどういう相手がいいかなというところで、ヨーキッサダーが来たらかなり試練かなと。一昨日くらいから調整してもらっていて、あとは返事待ちだったんですけれども、スタンバイOKとのことなのでここに決定とさせていただきます」といい、龍聖の相手はヨーキッサダー・ユッタチョンブリー(タイ)に決定したことが発表された。
ヨーキッサダーは2019年3月のK-1で武尊と対戦しており、その時はKOで敗れているが試合後に武尊は「鉄パイプでぶっ叩かれているようだった」と蹴りの威力に関してコメント。当時、ヨーキッサダーはラジャダムナンスタジアムのフェザー級王者だったが、その後、コロナの関係で一度田舎に帰って引退と報じられていたが現在もコンスタントに試合をしていたという。
急遽対戦相手が発表された龍聖は「(武尊と)比較されると思います。僕も試合を見たんですけれど、その試合よりも僕の方が圧倒的に勝ちたいなと思っていますし、それが僕には出来ると思っています。宮田さんは試練だと言っていたんですけれど、何の試練とも思ってないし、僕にとってやりやすい相手かなと思っています」と余裕のコメントを残した。
■小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)
小笠原は2020年に4戦4勝、2021年に4戦4勝、2022年は2戦2勝と3年間無敗の10連勝マークし、2022年最終興行となった12月11日の『KNOCK OUT 2022 vol.8』のメインでラジャダムナンスタジアム・フェザー級9位のチャーパヤック・サクサトゥーンと対戦。小笠原が2Rにダウンを奪ったが、3Rにチャーパヤックの逆襲を浴び惜しくもKO負けを喫した。今回の再起戦の相手に関して、宮田Pは「イージーなマッチメイクを考えたが、あえてムエタイのトップ中のトップ選手とここで勝負させたいと思った」といい、ロンナチャイ・トー.ラミンスター(タイ)の名前を発表した。ロンナチャイは2014年~2017年にかけてルンピニースタジアムの3階級王座を獲得し、2022年は現ラジャダムナンスタジアム王者のヨーティンやBBTVスタジアム王者のビューらを撃破し6戦5勝1敗の戦績を収め、ムエタイMVP(タイ・スポーツ庁認定)に輝いている27歳。
再起戦となる小笠原は「ずっと僕はこの代々木大会を開催して欲しいと自分から言って引っ張ってきて。本当は去年のラストを締めていい形でつなげたかったんですけれど、それは叶いませんでした。今回これだけの大物、本物中の本物を連れてきていただいているので、必ずここでしっかり倒して自分の強さを証明したいと思っています。代々木大会、ぜひ見に来て欲しいと思います」と力強く意気込みを語った。
今回のビッグマッチ参戦については「少しずつ盛り上がっている『KNOCK OUT』が第一歩を踏み出せたことを凄く嬉しく思っています。2023年はこれを土台にどんどん大きくしていきたいと思っています」とコメント。
対戦するロンナチャイについては「相手を聞かされたのが昨日で、まだ映像を見ていません。でも一昨日くらいにタイ人の先生に会った時に『本当にヤバいヤツ来るよ』ということだけ聞いていたので、これから映像を見て相手選手の研究をしたいと思っています」と強豪への対策はこれからだとした。
■バズーカ巧樹(菅原道場)
バスーカは昨年は負傷のためにブランクもあったが、11月19日の『KNOCK OUT 2022 vol.7』ではTAaaaCHANから判定勝ちし見事復活を果たした。バズーカの相手は63kgあたりの選手で調整中。
会見に出席したバズーカは「3月代々木に暴れに行きます」と一言コメント。
今回のビッグマッチ参戦については「早く3月5日になって欲しいです」と試合が待ち遠しい様子。
どういう選手とやりたいかとの問いには「骨のある相手なら誰でも」と相手は誰でもいいと静かに闘志を燃やしていた。
■木村“フィリップ”ミノル(Battle Box)
これまでK-1を主戦場に活躍してきた国内中量級のトップファイターである木村が『KNOCK OUT』初参戦。K-1から離脱後、昨年12月には『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』に参戦、MMAファイターの矢地祐介とMIXルールで対戦し1RKO勝ちを収めた。木村は「2023年はヒジ打ちありのムエタイの試合にも出てみたい」と発言しており、宮田Pが年明けにオファーしたことで参戦が決まった。今回、REDルールでの参戦となる予定だという。
会見に出席した木村は「ずっとヒジありのムエタイルールで凄いやりたかったので今回試合決まってめっちゃワクワクしています。頑張って仕上げるので楽しみにしてください」とヒジありルールに意欲を見せる。
「僕は元々プロデビューの時からヒジありルールでやっていたので、競技としてはそっちの方が好きです。今までそれができなかったので、キックボクシングというものに対しての熱が自分の中で冷めていたんですけれど、元々自分がやっていた純粋なキックボクシングという競技がやれるならまだまだやりたいなってところでした。(ヒジありルールでやるからにはヒジで勝ちたい?)ちょっとだけ(笑)。そういう気持ちは30%くらいあります(笑)」
『KNOCK OUT』の試合に関しては何度か会場で観たことがあるという木村は「K-1とはまた違う、本当に競技性のあるキックボクシング・ムエタイの面白さがあったので、ボクシング以外の部分でやりたいなと思うジャンルでした。宮田さんにも直接伝えてありましたし、この話をもらった時は考えてくれたんだって(笑)。出させてくれるんだ! って嬉しい想いでした」と念願の参戦だったと話す。
今回のビッグマッチ参戦については「一丁盛り上げようかなって感じですね」とニヤリ。
どういう選手とやりたいかとの問いには「僕自身は誰でもいいと思っているので、そこは宮田さんの抜群のマッチメイクのセンスに任せたいと思います」と誰が相手でも問題ないとする。
『KNOCK OUT』継続参戦に関しては「僕的にはしたいですし、自分ができなかった日本の格闘技界を盛り上げるというところにもっと力を使ってやっていきたいので、僕が必要であれば出たいですね」と意欲を見せる。
『KNOCK OUT』のベルトは狙うのかとの問いには「ベルトと言うよりはビッグマッチとか面白い試合をメインでやっていきたいですね。ベルトはもらえるなら全然もらっていきたいです。名前がもっと欲しいです」とベルトよりもネームバリューを上げていきたいと話す。
『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』の試合後にKNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王者・鈴木千裕との対戦をアピールしていた件については「僕はそこの場所へ乗り込むからには、一番強くて有名なのが彼だったら彼とやりたいし、それはファイターとしては当たり前のこと。受けてくれるかは別としていつでもやれる準備はしています」と改めて鈴木との対戦をアピールする。
今後についてはMMAの試合にも興味を示し「オールジャンルできるようにしていきたい。(MMAでの)お返しはしないといけないので、もちろん狙っています。でも格闘技をやる上でのベースはムエタイルールを主戦場にして、RIZINに出る時だけMMAルールにチャレンジしていきたい。そこはそこのストーリーを作っていくというのが僕の中のイメージですね」と意気込んだ。
■不可思(クロスポイント吉祥寺)
現在、K-1グループと契約中の不可思に関して、宮田Pは「不可思選手は旧『KNOCK OUT』で活躍していて、同じクロスポイントの鈴木千裕選手、小笠原瑛作選手と練習しているのでどこかのタイミングで『KNOCK OUT』に出てほしいと思っていました」と話す。今回の代々木大会開催が決まり、K-1から承認を得たことで不可思の参戦となった。
会見に出席した不可思は「KNOCK OUTの皆さん、お久しぶりです。今回、『KNOCK OUT』からお話しをいただいて久しぶりに、いつものK-1のリングだとウチのジムから出るのは僕一人なんですけれど、今回ジムの仲間と一緒の大会に出られるっていうので凄くワクワクしています。いろいろな選手が出るっていうので祭りっぽい雰囲気を感じたので、ぜひ一緒に盛り上げたいなと思いました」と試合が待ち遠しいという。
どういう選手とやりたいかとの問いには「お客さんが盛り上がるようなカードになる相手がいいなと思います。あと『KNOCK OUT』っぽい選手だと嬉しいですね。KNOCK OUTがホーム感のある選手と言うか、そういう意味でのKNOCK OUTらしい選手。ファイトスタイルとかじゃなくてKNOCK OUTを代表して戦うような、KNOCK OUTファンに馴染みのある選手がいいですね」と『KNOCK OUT』主力メンバーとの対戦に興味を示す。
ルールに関して宮田Pは「不可思選手はおそらくBLACKルールになると思うんですけれど、僕は不可思選手は血が似合う選手だと思っていて。金髪に血が混ざっているような激しい戦いをする選手。まずは相手ありきですが、相手によってはREDルールをお願いするかもしれません。K-1から大事な借り物なので綺麗に返さないといけないなと思っているのですが、あえてREDルールでやってもらうのもありかなと思います」と話す。それを受けて不可思は「全然問題ないです。元々はそっち(REDルール)の方が僕の戦績の中では多いと思うので」とヒジありでも全く問題ないとする。
今後に関しては「どうなるか分からないですけれど、K-1のベルトは獲ると言っているのでそれを目指すのは変わらないです。でも分からないですね、まだあるかもしれないです」K-1王座を狙いつつ、『KNOCK OUT』継続参戦の可能性も示した。
■宇佐美秀メイソン(Battle Box)
昨年12月の『INOKI BOM-BA-YE×巌流島』ではキックデビュー戦で初代K-1MAX王者アルバート・クラウスに完勝した宇佐美。宮田Pは「その試合を見ていて、今回ぜひ出てもらいたいと思ってオファーしました。宇佐美選手は今後キックとMMAの二刀流の形になるのかは分かりませんが、ぜひ宇佐美選手は『KNOCK OUT』の王者を目指して頑張って欲しい」と期待を寄せた。
宇佐美は「『KNOCK OUT』参戦が決まり、大会自体凄く盛り上げて行こうと思っているので応援よろしくお願いします」と意気込みを語る。
今回のビッグマッチ参戦については「相手は誰か決まっていませんが、誰が相手でもいいので、全員KOで倒していこうと思います」と相手が誰であってもKOすると宣言。
『KNOCK OUT』継続参戦にも意欲を見せ「自分は今年、KNOCK OUTの王者を目指して頑張っていくのでこれからも出ていこうと思っています」と狙うのはベルトだとした。
なお、上記の出場選手以外に心直(REON Fighting sports GYM)、古木誠也(G1 TEAM TAKAGI)、久井大夢(TEAM TAIMU)、クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM)KNOCK OUT王者勢、渡部太基(TEAM TEPPEN)、渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)の参戦も決定。出場を予定していた中島弘貴(LARA TOKYO)は怪我で欠場、全12~13カードとなり、15時開始19時過ぎには終了予定。第2弾追加カードは来週発表となる。
その他、会見終了後の囲み取材で宮田Pは、1月から毎週、タイのルンピニースタジアムにて開催される『ONE Lumpinee』にKNOCK OUTから鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)が参戦することを発表。今後も定期的に選手を送り込むことになるという。