2023/09/17

9.16 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.4|一夜明け会見レポート

 

 

 

2023年9月16日(土)東京・後楽園ホールで開催されたMAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.4』の一夜明け会見が17日(日)都内にて行われ、勝利した6選手が出席した。

 会見では、今大会の本戦9試合に出場した選手を対象とした【MAROOMS賞(三賞)】が発表され、MAROOMS BEST FIGHTER賞は栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)、MAROOMS BEST KO賞は古木誠也(G1 TEAM TAKAGI)が選ばれ、それぞれ賞金10万円が贈呈。MAROOMS BEST BOUT賞は第1試合の酒井柚樹(TEAM TEPPEN)vs柿﨑瑠(クロスポイント大泉)が選ばれ、両者には5万円が贈呈される。なお、メインイベントのKNOCK OUT-REDスーパーライト級王座決定戦で勝利したバズーカ巧樹(菅原道場)は試合で負傷した怪我と体調が優れないために欠席となった。

 

 

 

■第6試合 栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)※玖村修平に1RKO勝ち

 

 

 

 K-1グループの玖村との一戦でKO勝利した栗秋は朝4時まで飲んでいたといい、「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。今は最高の気分です」と笑顔を見せる。

 フィニッシュブローに関しては「1R目にボディとかで下に意識を散らしていく作戦でいき、作戦通りでした。(玖村の印象は)目力が強かった。カーフキックしかもらってないですけど、痛かった」と試合を振り返る。

 ベストファイターに選ばれた感想を聞かれると「嬉しいですけど、選ばれると思ってなかったので賞金を何に使うか決まってないです。(ベストKO賞の可能性もあったが)控え室ではそういう話もあったのですが、昨日の大会はKOが多かったのでどうかなと思っていました」という。

 

 

 K-1グループのフェザー級トップ選手の1人を倒したことで、『KNOCK OUT』のタイトル挑戦に向けて大きなアピールとなったが、「組んでくれたらやりたいですけど、対抗戦の方が面白くてワクワクして戦えます。昨日は久々に緊張感があって面白かった。宮田(充)さんはK-1に行くので、強いやつをどんどん『KNOCK OUT』のリングに出してもらって僕が返り討ちにしたい」と龍聖が保持するKNOCKOUT-BLACKフェザー級タイトル挑戦よりも、K-1グループ勢との対抗戦を続けたいという。

 これを受けて宮田Pは「練習するしない、SNSがどうだとかより、選手はリングで見せることが全て。昨日の栗秋君は素晴らしかったので、ベストファイター賞につながりました」と評し、「僕としては12月9日は『KNOCK OUT』の2023年最終興行です。そこにK-1グループから栗秋選手に刺客を送り込みたいと思います。KNOCK OUT-BLACKルールで栗秋選手を刺しに行ける選手を今日から考えていきたい」と“打倒栗秋”に意欲を見せる。

 栗秋は「誰でもこいという感じ」とクールに答え、以前に対戦表明した篠塚辰樹は10月にKrushタイトルマッチを控えており「深くは考えてないです。誰が来ても『KNOCK OUT』にきてもらえたら」と返り討ちを予告。

 なお、11月5日の『KNOCK OUT』では全試合でオープンフィンガーグローブ(OFG)着用のREDルール、KOボーナスマッチとなり、興味を聞かれると「むちゃくちゃやりたい。REDルールですが、(OFGだと)自分のパンチが活きてくるので殴りたいし、殴られたい」と興味を示した。

 

 

 

■セミファイナル(第8試合) 久井大夢(TEAM TAIMU)※大谷翔司に勝利し、KNOCK OUT-BLACKライト級新王者に

 

 

 

「昨日の試合に向けて毎日やってきたんで、とりあえずベルトを獲れてホッとします。
(試合の感想)今回は勝ちに徹したので見てる方は面白くなかったと思います。パンチを打つ時に頭を下げたり、足を止めずにやり続けるとか、練習通りの動きをやったんですけど、今回はベルトを獲ることを最優先にしました。
(カウンター狙う作戦?)大谷選手がガンガン来るのは分かっていたので、そこに合わせるという練習をしてました。実際その圧力は想定通りで、イメージを超えてきたという感じはなかったです。
(大谷にそこまで脅威は感じなかった?)強かったです。まともにもらったらやばいなという攻撃は、何発もあったので、印象と変わらず強かったですね。
(KOを狙うという話だったが)見てる方や大谷選手には申し訳ないですけど、ベルトを取ることを優先しました。
(2本目のベルトの感触は)嬉しいなと思いました。ホッしたし、強い選手とやれるということもそうですけど、ベルトを獲れてよかったと思います。
(試合後のマイクではアピールしていた年内の挑戦で何に挑戦したいか)3戦目で『KNOCK OUT』のREDチャンピオンになり、7戦目でBLACKチャンピオンになって、次か、その次くらいにISKAの世界タイトルに挑戦したいです。
(11月の『KNOCK OUT』でOFGだけの大会があり興味は?)興味はないですね。組まれたらやるんですけど、日本人の選手とOFGでワンマッチと言われても、絶対にやらないです。
(名前のある選手だったら?)やれと言われたらやるんですけど、そこまで興味はないですね。
(KOボーナス賞金100万円も出るが)今はOFGに興味ないです。
(ファンにメッセージ)昨日は応援ありがとうございました。これからの格闘技は『KNOCK OUT』です。僕が盛り上げて引っ張っていくのでこれからも応援よろしくお願いします」

 

 

 

■第7試合 古木誠也(G1 TEAM TAKAGI)※森岡悠樹に1RKO勝ち

 

 

 

「森岡選手を相手にKO勝ちできて安心しました。
(試合を振り返って)森岡選手は強いので判定までいくことを想定していたのですが、1Rからうまくパンチを当てられて良かったです。
(森岡も打ち返していたが)試合中は熱くなって夢中になり、効いたパンチもありましたが、あんまり覚えてないです。
(倒した時に感じたこと)プレッシャーがあったので安心感が強いです。
(憧れの選手を超えたことについて)皆さんのおかげで強くなれたので感謝しています。
(ベストKOの賞金の使い道は)昨日はKOが多くて大会は盛り上がり、その中でももらえて嬉しいです。使い道は考えていませんが、グローブとかに使いたいと思います。普段あまり遊びに行かないので、遊びで使わないと思います。
(たまに遊ぶときは何をする?)基本的に友達とご飯に行くことが多く、リフレッシュできます。
(夏にプールや海に行ったりは?)キックを始める前に友達と行って釣りにハマったのですが、キックを始めてからは行けていないのでそろそろ行きたいです。
(釣りは何を狙うか)初心者なので魚は分からないので、釣れれば何でもいいかなと思います。釣れた時が楽しくてと、特に狙っているものはないです。
(今までの試合も熱くなって覚えてないことが多いか)そうですね。熱くなって夢中になって覚えてないです。
(次戦は)怪我はないので、いつでも試合したいです。
(11月にはOFGだけの大会があるが)OFGに興味はありますけど、まだREDルールの練習ができてないので、REDルールでは考えてないです。
(メッセージ)皆さんの支えのおかげで勝つことができました。ありがとうございました。宮田さんがカードを組んでこれたおかげでここまで成長できました。ありがとうございました」

 

 

 

■第5試合 宇佐美秀メイソン(Battle Box)※ジャマル・ワヒィムに1RKO勝ち

 

 

 

「昨日の試合の内容とか全く覚えていなくて、動画を見ていい戦いができたなと思いますが、いっぱい課題が見つかった試合だなと思います。
(5Rいじめると言われていたが1RKO決着について)一発目のストレートでダウンを取った時にちょっと興奮しすぎてセコンドから『落ち着け』と言われました。いったん落ち着いて相手のパンチをガードして受けた時に(相手の)力がほとんど入っていなかったので、あまり効かなかったし、こっちが打ったら倒れるなと思いました。追い込みの時に左手を痛めていて、右ジャブの手で倒すと決めていて、ジャブがストレートになったんですけど、右手のストレートで打ったら倒れちゃったという感じでしたね。
(試合内容を覚えていないというのは興奮していたから?)試合前に、今回はタイトルマッチというのもあったので凄く緊張していました。緊張しすぎて『ちょっとお父さんを呼んでくれ!』とお願いして、お父さんと会って喋ることで緊張もほぐれたのですが、試合ではとんでもないぐらい興奮してしまいましたね。
(初めて巻いたベルトの実感は)今年の自分の目標がベルトを一本巻くということだったので、その目標が達成できたことはすごく嬉しかったし、お父さんにベルトを巻いてあげるという目標がずっとありました。世界のベルトではないですけど、お父さんにベルトを巻いて喜んでいたので、すごく嬉しかったです。
(セコンドのお兄さんの号泣について)試合後には『ありがとう』と話しました。お兄ちゃんも結構手伝ってくれたこともいっぱいありました。試合終わって興奮していたので何の話をしたのかを覚えていないのですが、お兄ちゃんもすごく喜んでくれていたので良かったです。
(タイトルを獲得してこの先は?)正直、まだ全然その話は進んでいなくて、自分のマネージャーと話して決めていこうと思います。
(MMAの挑戦に関して)自分はもともとMMAから始めたので、MMAをやりたいというのはもちろんあるんですけど、せっかく暫定王者ですけどベルトを巻けたので、ちょっとだけキックをやってもいいかなと思います。
(左手の完治には時間がかかりそう?)そんなに時間はかからないです。怪我はしても試合前なので練習はしないといけなく、痛いながらも痛くならないように工夫しながら打ったりする練習をしていました。ちょっと休んだら治ると思います。
(課題とはどういうところか)興奮しすぎないところです(苦笑)。試合中、興奮しすぎなので、そこを直していきたいなと思っています。
(技術的な面に関しては納得できるもんはあるか?)緊張しながらでも僕はスピード、パワーもあったし、課題はもちろん色々ありますけど、緊張しながらのああいう動きができていたらいいなと思います。
(正規王者との統一戦に興味は? 一番欲しがっていた『KNOCK OUT』のタイトルマッチに関して)もともと『KNOCK OUT』のベルトが欲しかったんですけど、今回ISKAのベルトをゲットしたら、別にいいかなと。正規王者との話があれば、全然やります。
(ファンにメッセージ)これから、キックかMMAかはよく分からないんですけど、どっちにせよいい試合をするので、これからも僕の活躍に注目しておいてください」

 

 

 

■第4試合 ぱんちゃん璃奈(フリー)※チャッキーに2RKO勝ち

 

 

 

「今回、いろんなトレーナーさんから『この威力はヒザで倒せるから』と言われたので出したかったんですけど、ミットでしかやっていなくどう出していいのか分からなくて、やっぱり1R目は出ませんでした。3分が終わってコーナーに帰った時にウィラサクレック会長に『何が足りないんですか?』と聞いたら、『パンちゃんはゆっくりしすぎだよ。なんでそんなゆっくりしてるの? もうちょっと早くしなきゃ、ヒザを出せば100%KOできるんだからヒザをなんで出さないの?』と言われて、会長はなんか結構言うなと(苦笑)。2R目からはタイミング的にここかなと思うところで出していきました。
(全体的に技数も増えて落ち着いて戦えたような印象があるが)右の全部の蹴りが蹴れるようになったことで自分に自信になったのと、トレーナーさんたちの『今度こそはいけるから倒せる』との言葉を信じました。
(試合をやってみて100%戻った感触は?)膝の状態的には9割治ってますけど、威力、テクニックは伸びているので、昔と比べたら強くはなってると思います。
(今後について)海外の世界のベルトを持っている女子選手たちとスパーをやってきて、頂点のレベルが分かったので、世界の選手たちに挑戦していきたいなと思っています。
(次の試合はいつぐらいに?)1カ月後ぐらいにしたいなと思っていますが、年内に試合をしたいので、12月ぐらいに出たいですね。
(そこではどんなタイプの選手とやりたい?)特にないです。試合がしたいだけなので。
(11月の『KNOCK OUT』のOFGを着用した大会出場に興味は?)そんなにないです。REDルールですし、ムエタイをやるとなると、1カ月の準備期間では出られないです。ヒジありをやったことがないので、やるなら負けたくないので、今最短でできるのはやっぱりキックルールかなと思っています。将来的にはムエタイもやってみたいとは思うんですけど、キックで頂点を取るまでは考えられないです。器用じゃないので。二刀流しようとは別に思っていないです。
(世界との差はどれくらいあると思うか)4月に初めて世界チャンピオンとスパーした時は、何の攻撃も当たらなかったんですよ。圧というか、テクニックか何が違うなと思って、6月にも行ったらちょっと当たるようになって、前回8月に行った時に初めてクリーンヒットできた時に凄く自信になり、日本で教えてもらった技術が世界の選手たちに当たる時があるということが自信になって、その当たる回数が結構増えていき自信になりました。まだ今世界トップ選手とやったら負けると思うんですけど、1年以内に勝負したいと思っています。
(スパーをした海外の世界のベルトを持っている女子選手とは?)海外では52~60kgの大きい選手とスパーやってたんですけど、伊藤紗弥選手と勝っているドゥオンダウノーイちゃんは同階級の選手でした。その選手は天才的にIQの高い戦い方をしてきて、私より身長が低いんですけど、本当に当たらないんです。その選手から前蹴り、パンチからのコンビネーションを凄く教わりました。めちゃめちゃやられたことを真似したのが、今回良かったのかなと思います。その選手は左ミドルとかをスイッチせずに、飛んでそのままジャブのように蹴るんですけど、それを教えてもらったり、効かせる前蹴りを教えてもらいました。
(前日計量のツイートで『多忙な宮田Pにはこれからもお世話になります』と書いていたが、K-1グループ参戦も視野に?)深い意味ないんですよ。これで縁が切れるとかじゃなくて、これからも相談に乗ってもらいたいし、焼肉も奢ってもらいたいし、マッチメイクのことで山口元気さんが悩んでいるときに協力してもらいたいという気持ちもあり、離れて行かないでほしいという気持ちも込めてそう書きました(笑)。(ファンにメッセージ)応援してくださった皆様、ありがとうございました。どんどん試合をして成長した姿を見せるように、めちゃめちゃ努力していきたいと思いますので、これからも試合を見てもらえると嬉しいです。よろしくお願いします」

 

 

 

■第1試合 柿﨑瑠(クロスポイント大泉)※酒井柚樹に判定勝ち

 

 

 

「昨日、酒井選手に勝って、一番の気持ちはホッとしているというのが大きいです。
(ベストバウトに選ばれた感想)選ばれると思っていなかったので、めちゃめちゃ嬉しくて笑顔が溢れちゃいました。
(手数を出ていたが手応えは)1、2R目はめちゃめちゃいい感じで行けたんですけど、逆に1、2R目に行き過ぎて3Rにバテちゃってて80%くらいは良かったなと思っています。
(酒井の巻き返しを受けて)めちゃめちゃタフで、3R目は絶対来ると思っていたんですけど、自分が思っていた以上に酒井選手が前に出てきてめっちゃ焦りました。
(無敗の4連勝の記録について)今スーパーフライ級のトップどころの酒井選手に勝ってまだ無敗なので、近いうちにベルト挑戦をお願いしたいです。
(賞金5万円の使い道は)お母さんが掃除機が欲しいと言ってたので、買ってあげるかもしれないです。
(次の目標)今4連勝中でいい波に乗っているので、今年にもう1回くらい試合をして、できれば年内、年の初めにベルトを獲れるように頑張っていきたいです」