2023年10月14日（土）東京・JR吉祥寺駅北口にて武蔵野警察署による「特殊詐欺防犯イベント」が行われ、渡慶次幸平、KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者・鈴木千裕（ともにクロスポイント吉祥寺）同警察署の一日署長を務めた。

　このイベントは特殊詐欺被害防止月間に伴う、武蔵野警察署、武蔵野市、武蔵野防犯協会等による広報啓発活動イベントで定期的に実施しており、今年4月にも2選手は参加している。

　武蔵野警察署生活安全課防犯係によると、最近では還付金詐欺やキャッシュカード詐欺盗だけでなく、闇バイトによる犯罪やサポート詐欺（パソコンでネットを閲覧中に“偽のエラーメッセージ”をポップアップ広告で表示させ、正規のテクニカルサポートを装い行われる詐欺）のケースもあり、今年に入って武蔵野市での詐欺被害の件数、被害総額は昨年よりも増えているとのこと。

　漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のキャラクター・両津勘吉と中川圭一をイメージさせる制服姿で登場した渡慶次と鈴木には、これまでの防犯活動に関する感謝状が武蔵野署の菅野修司署長から贈られた。

　渡慶次は「吉祥寺の両津勘吉こと渡慶次幸平です。今回、クロスポイント吉祥寺を代表して吉祥寺のために一日警察署長に任命していただきありがとうございます。これからも格闘技を通して吉祥寺をより良い街に、住みやすい街としてもっと皆さんに認知していただけるように、より良い街を目指して頑張っていきたい」と力強く宣言。

　そして鈴木は「こち亀の中川こと鈴木千裕です。格闘家が地域を守ったり、誰かの役に立てることを先輩と一緒に証明していきたいという思いが凄くあるので、格闘家はただリング上で戦うだけでなく、リング外でも活躍できるというのを証明していくのでよろしくお願いします」とあいさつした。

　この日は前回と同じく女子ラグビーチーム「横河武蔵野アルテミ・スターズ」のメンバーだけでなく、成蹊大学ダブルダッチサークル『Double Eight』のメンバーが新しくく加わり、啓発ポスターを手に持っての呼びかけとパレードを行った。

　イベントを終えて渡慶次は「こうやって格闘技を通して社会に貢献できていることは嬉しいので、今後も続けていきたいし、僕よりも有名な選手や次の世代の選手にも活動していただいて、格闘技と社会を結びつけるパイプ役になれたらいいなと思います。今回のイベントでさらに防犯の意識も高まったと思うので、今後も続けていきたい」と今後も継続的にイベント参加したいと意欲を見せる。鈴木も「小さい頃の夢の1つが警察官になることだったので、それを叶えることができて嬉しいです。格闘技を通して社会貢献できたことも嬉しいし光栄なことです」と笑顔を見せた。

　なお、鈴木は11月4日（土・現地時間）アゼルバイジャンで開催される『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』にて、ヴガール・ケラモフ（アゼルバイジャン）が保持するRIZINフェザー級タイトル挑戦が決定しており、「自分のために戦えば、それがきっかけで誰かのためになるので自分を信じて思いっきり行こうと思います。KOする自信？　当たり前ですよ。KO決着以外ないですよ」とKO決着でタイトル奪取すると力強く語った。