2023/12/19
2.25 PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1|カード発表会見レポート
2024年2月25日(日)東京・後楽園ホールにて開催される、PURE BIOKEYZ presents『KNOCK OUT 2024 vol.1』の記者会見が行われ、第一弾対戦カードが発表された。
参戦予定選手として、KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者・龍聖(Team KNOCK OUT)が登場した。対戦相手は現在調整中。KNOCK OUT山口元気代表によれば「今色んな国、アジア、ヨーロッパから探していただいて、何人かずつ送って考えてもらっている」とのこと。
16戦16勝(11KO)無敗の絶対王者として、国内外の強豪と次々と撃破してきた龍聖。今年12月大会では、K-1王者・軍司泰斗が判定勝ちした南米強豪ファク・スアレスに3RKO勝ち。圧巻のヒザ蹴りKO劇で会場を爆発させて、2023年最終興行を締めた。
会見に出席した龍聖は「23年良い形で締めることが出来たので、24年も『KNOCK OUT』は波に乗っていると思う。12月もまた僕で締めたい」と来年へ向けて、意気込む。やや試合間隔が短くも感じるが、全く問題ないという。
どのような選手と戦いたいかと問われると「意味のある相手とやりたいです。前回だったら、K-1チャンピオン(軍司)が倒せなかった相手を僕が倒せたし、分かりやすかった。難しいですけど、そういう相手と出来ればと思います。お客さんにも物語が伝わりやすい相手とやれれば」と話す。
12月大会では、プロとなって最も間隔が空いての試合だった。「力んだりとか連戦していた時とは、感覚が違うなというのはあった。次はもっと戻して、12月よりもいいパフォーマンスが見せられると思う」と実戦感覚を含めて、来年は更に良い状態でリングに上がれるとする。
「連戦し過ぎていても、戦うことが当たり前になり過ぎるので、難しいですけど。戦わないといけないタイミングはあるし、そこは見極めながら間を取りながらやっていきたい。僕は22歳で、来年はいろんなことが動いていく。25、6(歳)くらいまで3年間は格闘家が一番伸びる時期なので、3年間は選手として駆け抜けたい。その1年のスタートとして駆け抜けたい」と来年は飛躍のきっかけとなる1年を目指す。
24年に挑戦したいことは「一つは(小笠原)瑛作さんじゃないけど、ONEとかになるんじゃないですかね。『KNOCK OUT』を背負って海外で試合をしたい。何か、自分がキックボクシング界の中心に立つじゃないけど、実力もそうですし、何かムーブを起こしていきたい」と海外挑戦も視野に、業界に変革をもたらしていきたいとする。
ONEと言えば、OFGマッチ参戦も期待されるところだが「何があるか分からないですし、明後日戦ってくれって言われるかもしれない。分からないからそれが格闘技。全然分からないです」と現時点では未定だとする。
続けて、来年は「突き抜けたいですね。令和の“反逆のカリスマ”になりたいです。最近凄く思うのは、僕は鈴木千裕みたいに圧倒的なパワーがあるわけでもないし、ぱんちゃん(璃奈)とか壱(センチャイジム)みたいな圧倒的なビジュアルがあるわけでもない。テクニックがあって、天才ではないですけど、気持ちだけは絶対に負けない。圧倒的に勝つことは出来ないけど、勝利にしがみつくし人間性も、みんなが感動できるような試合をするのがカリスマ。僕はそれが出来ると思って、自分に期待しているところもある。そういうところを24年に見せていけば、僕を見てくれる人も『KNOCK OUT』を見てくれる人も増えてくれると思う」とエースとして試合内容でも見せていくとの想いを熱弁。
12月大会のマイクでは、KNOCK OUTとK-1の合同大会を呼び掛けていた龍聖。団体ごとの興行はそれぞれ大切にした上で、いずれは「機運を高めていって、何かイベントを作れるような選手になりたい。(KNOCK OUTの)6月大会は僕が出ないと始まらないと思うけど、何か大きいことをやりたい」とする。将来的には、ビッグイベント開催の機運も高めていき、ムーブメントを起こすことが目標のようだ。果たして、龍聖は来年1発目の大会でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、そして対戦相手は誰になるのか。
■KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R・延長1R
渡部 太基(TEAM TEPPEN)vs漁鬼(SHINE沖縄)
渡部は55戦24勝(13KO)29敗2分の戦績を持つベテラン。第4代Krushウェルター級王座、WPMF日本ウェルター級王座の戴冠歴がある。KNOCK OUTでは3連敗中ではあるが、その実力に陰りはない。対する漁鬼は11戦6勝(2KO)4敗1分の戦績があり、TENKAICHIウェルター級王者、BEASTウェルター級王者。22年には中島弘貴と対戦し、延長でKO負けしたが、熱戦を演じた。
山口代表が「来年度にウェルター級は、王座決定トーナメントをやりたい」と話すだけに、この階級の盛り上がりに期待がかかる。
渡部は「久しぶりに帰ってきました。相手もバチバチのいいファイターなので、凄い楽しみです」と意気込む。
1年振りの試合になるが「3月の試合(スアレック戦)が終わって、怪我もあって、少しゆっくりして、キックボクシングから気持ち的にも離れて、やるのかやらないのか自問自答して、もう一回やりたいなと。僕も業界18年になるので、引き際なのかな。でも最後にもう一花咲かせたいし、来年1年勝負したい。練習を少しずつ再開して、やる気スイッチも入ってきて、来年は最後の勝負の年にしたい」と覚悟の再起戦を迎える。
3連敗中から、何としても再起したいところだが「良かった時の感覚はあるので、良かったところは伸ばして、出来なかったこと、客観的にダメな部分を修正は少しずつしてきました」と調整を進めている。
対戦相手の印象は「とにかくハードパンチャーで気持ちも強い。本当に油断できない」と警戒しつつ、真っ向勝負ができそうな相手かと問われれば「僕も得意な分野ではあるので、勝負しながら。でもベルトが欲しいので、しっかりクリアして次につなげたい。つまらない試合になることはないけど、しっかり勝つことは考えて、戦いたいです」と激戦を見据えつつも、勝ちを貪欲に狙う姿勢を見せる。
来年の王座決定トーナメント開催予定の話を聞き、「どんな選手が来るか分からないけど楽しみ。トーナメントとかやった方が分かりやすいし、何回勝ったらチャンピオンというのを目標にやっていけるのでありがたいです」と望むところだとする。
渡部のやり残したことは、ズバリKNOCK OUT王座戴冠だ。「タイトルマッチで獲れていないので最後に獲りたい。特に誰とやりたいかという、思い当たる選手はいないですけど、チャンピオンになるのに戦う相手はみんな強いと思うので、倒してチャンピオンになりたいです」と闘志を燃やす。
最後に「来年2月、『KNOCK OUT』一発目に相応しい激しい試合をして、『KNOCK OUT』としても良いスタートにできればと思います。応援、注目宜しくお願いします」とファンへメッセージを送った。
■KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級 3分3R・延長1R
羽黒慈夢(クロスポイント大泉)vs小森玲哉(ONE`S GOAL)
羽黒は3戦3勝(3KO)無敗の戦績で、勝利した全てはKO勝ち。対する小森は12月大会で約9年振りの復帰戦に挑み、アックス斧田に2R KO勝ち。こちらも6戦6勝(2KO)無敗のファイター。KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座が空位の中、どちらが勝利するかに期待がかかる。
羽黒慈夢
「来年一発目のKNOCK OUTの大会に呼んでいただき、とても光栄に思います。一発目の興行らしく、ド派手にKOして会場を盛り上げたい。
(相手の試合の印象は)自分と似たスタイルでキッカーなのかな。
(警戒する点は)蹴りですね。蹴り合いをしたいです。
(全勝対決でどちらかが初黒星が付くが)見ている側は面白い試合になるのかな。
(自信は)100%です。
(これまで無敗なのは、どのあたりが良いから?)いつも通り練習した動きをしたって感じです。
(スーパーフェザー級の中で勝てば上に上がれる。その上で見せたいものは?)ベルトも欲しいですし、それより試合で僕のことを知らない人もいると思うので、魅了できたら。
(ファンへメッセージ)次も必ずKOして、会場を盛り上げますので、楽しみにしていてください」
小森玲哉 ※会見欠席のためコメントなし