2024/03/08

THE KNOCK OUT FIGHTER|コーチ就任会見レポート

 

 

 

 2024年4月5日(金)よりTOKYO MX(毎週金曜日23:00~放送)、TVer(毎週金曜日23:30~配信)にて放送開始するKNOCK OUTのリアリティ番組『THE KNOCK OUT FIGHTER』の記者会見が3月8日(金)都内にて行われた。

『THE KNOCK OUT FIGHTER』とは、KNOCK OUTの常連選手がコーチとなってオーディション、スカウトで選ばれたファイターを1クールの3カ月間で育てながら一緒に練習し、両チームの選手が5vs5の対抗戦を行うだけでなく、チームのコーチ同士の対決も行うというもの。

 

 

 

 

 その第一弾のコーチ役に初代KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者&第5代RIZINフェザー級王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)と初代PRIDEライト級王者・五味隆典(東林間ラスカルジム)が就任、鈴木千裕チームと五味隆典チームに別れて全面対抗戦を行うことがKNOCK OUT・山口元気代表より発表された。

 鈴木と五味は、鈴木のRIZIN2戦目となった山本空良戦(2021年11月28日)の前から交流があり、山口代表は「千裕がMMAを始める時から五味君のファイトスタイルに凄く似てるなと。五味君とはいろいろなつながりがあって以前から知っている仲だったので、『五味君のところに練習に行ったらどう?』と千裕に言ったところ、『ぜひ行きたいです』と。その時から千裕をお願いしますと五味君に指導してもらう中で、魂の練習というか、非常に大切なものを教えてくれる人だなと思っていました。五味君のジムに行くまで1時間半くらいかかっていますが、千裕はすごく慕っていて、試合前の大事な時は気合を入れる練習を教えていただいていた中で、この番組をやる時に千裕がコーチをやるのは決まっていたんですけど、最初に思いついたのは五味君。五味君にKNOCK OUTのファイターたちに魂の部分を教えてもらいたいなと思ってお願いしました」と五味がコーチ役に就任する経緯を語る。

 

 

 

 

 そして「コーチ役をお願いしただけでなく、コーチ同士で戦ってくれないかと五味君にお願いしました。もともと千裕は『五味さんの引退試合の相手をやらせてくれ』とすごくしつこく僕に言っていて、なかなか実現できなかった中で、ここでどうかなと五味君に提案しました」とチーム対抗戦のコーチ同士の対決として、鈴木と五味の一戦を6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『KNOCK OUT』のビッグマッチにて行われることも発表された。

 会見に出席した五味は「今年45歳になって久しぶりに楽しくてワクワクするような、胸が熱くなるようなお話だなと思いました。打ち合いができればと思ってます」といえば、ルールに関して鈴木は「やっぱり最初はMMAがいいかなと思いましたし、オープンフィンガーグローブ着用のKNOCK OUTの新ルール(KNOCK OUT-UNLIMITEDルール)でやるのも面白いと思ったんですけど、僕はボクシングで正々堂々と本気で殴り合いたいです」とボクシングルールでの対戦を要望。すると五味は「MMAで負けたことはありますけど、打ち合いで負けたと思った試合はないと思っています」とルールを承諾した。

 

 

 

 

 体重に関して五味は「一番キレのあった時の体重に何とかチャレンジして、20年前の五味隆典を千裕に見せてやろうかなと思っているんです。自分自身にとってもチャレンジだし、目の前にいる自分によく似たヤツにもチャレンジする」と現在は85kgあるという五味だが、73kg契約で行われることも決定した。

 4月29日のRIZINフェザー級タイトル初防衛戦となる金原正徳戦後、自身待望の一戦が決定した鈴木は「こんなに燃える試合は今までになかったので、試合までが過去最高潮に楽しいです」とモチベーションはすでに高い様子。

 ラウンド制に関して、五味は「ボクシングが好きなんで、5Rとかやってみたいと思うのもありますし、減量していきながら自分の体力とか受け入れなきゃいけない部分もあるし、次の千裕のRIZINのタイトルマッチを見て考えようかなと。フルタイムに行った時はどういう打撃をするのか、そこをチェックして決めようと思ってます(笑)」とした。

 

 

 

 

 理想とする決着を聞かれた鈴木は「KO以外ないですよ」といえば、五味は「ノックアウト。どっちかがそうなるしかない」と共にKO決着を宣言。五味が「俺はMMAで倒してきた自負があるので、今の子たちと比べてもパンチ力では負けないという想いがある」といえば、鈴木は「自分も一番の武器はパンチ。どっちのパンチが強いのかを証明したいので、過去一に仕上げてきます」と気合い十分に語った。

 これを受けて山口代表はKOボーナスとして1000万円を出すことを発表し、「それぐらいお互いにリスクがあると思います。千裕の場合は4月20日のRIZINタイトルマッチの後にやらなきゃいけないですし、五味選手の場合は久々の試合でそのくらいの価値がある対決かなと。お互いKOを信条にしてきた男たちなので稼いでもらいたいなと思っています」とした。

 鈴木は「めちゃめちゃ嬉しいですし、もちろん(KOボーナスを)取るべきですけど、絶対KOですよね」というと、五味は「ありがたいお話ですね。お金だけじゃない部分もあるんですけど、去年は俺が乗り移ったかのように(鈴木は)活躍し、俺も練習でサポートしました。俺の魂を継承したというんだったら、それは肌で感じてみたいし、簡単には譲りたくないんですよ。“五味隆典”は一人だけだと思っているんで、レジェンドの意地はあります。金原さんと俺は20年間の格闘技ブームを作った中の二人。金原さんも俺もまだ鈴木千裕を認めたくない。俺たちの時代は、そんなもんじゃない」と簡単には世代交代させないという。

 また、対抗戦の話題となり、どういう選手を育てたいかとの質問に、鈴木は「本気でどんな練習にも耐えられるような人。五味さんの応用の練習を僕はやらせるので、それに耐えられる人を育てたい」といえば、五味は「キックのプロでもMMAの選手でもいいですし、3カ月間あるので、一緒に汗かいてトレーニングして、その上でお客さんの前に最高の舞台に出ていい試合を見せて、お客さんに喜んでもらうような選手を育てたい」とし、山口代表も「これからのKNOCK OUTを背負っていくような子たちを育てていきたいので、すごく期待しています」と期待を寄せた。

 対抗戦のルールに関して、山口代表は「その選手によってルールをいろいろ選ぼうかなと。お互いのコーチと話しながらキックルールだったり、ムエタイルール、UNLIMITEDルールだったりするかもしれない。もしかしたら、MMAかもしれない」と話した。