2024/05/16

6.23 KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”|重森陽太 インタビュー公開!

 

 

 

「蹴り合いでは絶対に負けたくない。その上でKOして勝ちます!」

 

 

 

6・23『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』の「スーパーファイト/KNOCK OUT-RED -61.0kg契約/3分3R・延長1R」でレンタ・ウォーワンチャイと対戦する重森陽太。タイで多く試合をこなし、BOMのタイトルも保持するレンタとの試合を、重森は「ムエタイ・ライト級日本最強決定戦」と位置付ける。そこへ向けての重森の思いと自信とは?

 

 

 

 

 

── 5月9日のカード発表会見では相手のレンタ・ウォーワンチャイ選手と実際に顔を合わせましたが、あの場ではどう感じましたか?

 

重森 初めましてではないんですよね。前回のRWS後楽園大会の時にもそういう話をさせてもらっていて、こうやって対戦相手としてお会いするのは今回初めてだったんですけど、礼儀正しいですよね。試合で見てるイメージが強かったので、ガツガツ来る感じなのかなと思ったんですけど、すごく礼儀正しくて。博多から来られてたんですけど、手土産を持ってきてくださってて。

 

── そうなんですか!

 

重森 会見の場で渡せばいいのに、「いつ渡したらいいかなって思ってました」って言って、裏でくれて。本当に好青年かなと感じました。

 

── 会見の場では、ここまでは珍しいというぐらいにお互いがリスペクトし合っていましたよね。認め合っている同士で「トップ争いしようぜ」という感じがすごく出ていました。

 

重森 そうですね。ああいう感じでお互いのモチベーション上げるような会見ができると試合の調子とかもすごくいいし、練習のモチベーションもメチャメチャ上がるので、非常にいい会見ができたなって思います。

 

── レンタ選手のことはずっと評価していたというお話でしたが、意識していたのはいつ頃からですか?

 

重森 ちょっと思い浮かばないぐらい前からですね。彼は本物としか試合しないですよね。そこもすごいなと思います。技術的には、あまりムエタイムエタイしていなくて、キックボクシングでムエタイ選手たちと戦ってるという感じがします。わりと、ムエタイというよりは日本人寄りなのかなと。ただやっぱり、タイ人と試合することが多いので、ムエタイテクニックに対抗する手段というのは本当に蓄えてると思います。

 

── そういった意味では、重森選手ご自身とはちょっと違う?

 

重森 そうですね。自分はわりとタイ人の真似をしたんですけど、彼はタイ人に勝つために対策をしたって感じがしますね。

 

── 昔から「ムエタイに勝つには、こちらもムエタイをやっちゃダメだ」みたいなことをよく言いいますよね。そういうタイプということですか?

 

重森 まさにそういうタイプだと思います。僕は逆に、ムエタイをやった上でなおかつ勝ちたいと思ってやってた感じで。今思えば、タイ人コーチに対してのリスペクトがありすぎたって感じもしますけどね。でも今は所属も変わっていろんな練習をすることができてるので、ちょっとずついろんな選手を見ながら、キックボクシングを1周回って経験することができているので、そのへんはちょっとずつ試合に落とし込めるんじゃないかなと思うんですけど。

 

── 会見では、同じ大会に出場する小笠原瑛作選手も並んで登壇されていました。やはり対ムエタイに邁進している小笠原選手と同じジムの所属になったことで、大いに刺激を受けているのでは?

 

重森 刺激はメチャメチャありますよ。瑛作君は同い年ですし、経歴も似たようなものなんですよ。ジュニアの頃からやってきて、デビューも早くて。それこそ『KNOCK OUT』では旧体制の頃から同じ大会で顔を合わせてましたし。そんな2人がここで合流して、練習にしても瑛作君はすごく真面目だから引っ張られるようなところもありますし、お互いに励まし合いながらやってますね。チームメイトとして一緒に大きな大会に出ることになったのは「こんなことになるとは」って感じですけどね、お互いに(笑)。

 

 

 

 

── 重森選手は昨年3月の代々木大会には出場されていませんでしたが、今回はその点でも大きく違いますね。

 

重森 はい。クロスポイントの選手たち、とりあえず今発表されているだけでも4人出ることになってるんで、もう本当に全員で勝って、メシでも行こうぜ!って感じですよね。それに僕は大きい会場はけっこう調子いいかもしれないですね。旧体制の時は両国国技館でもやらせてもらってるし、大田区でもやらせてもらってるし。会場によってマイナスにはあんまりならないですね。むしろモチベーションが上がるし、マインドが上がる感じなので、ノれます。代々木の熱量に負けない試合をしたいと思ってます。

 

── 今大会では『KNOCK OUT』の全ルールが一つの大会で行われます。その中でのREDルールですが。

 

重森 たぶん、レンタ君じゃなかったら霞むと思うんですよね。あと実は、オープンフィンガーグローブ(OFG)じゃなくてよかったなと思います。

 

── そうなんですか?

 

重森 OFGじゃないからこそ、「純ムエタイ」ができるわけじゃないですか。OFGってONEが作ってメチャクチャ盛り上げてますけど、やっぱりラジャダムナンって一番歴史の長いスタジアムですし、それでRWS、BOMとの対抗戦として、グローブをつけてしっかりムエタイをするっていうところに、けっこう意味があるんじゃないかなと自分は考えていて。だから本当に、レンタ君も意識してると思うんですけど、日本で一番を決めるムエタイの勝負が6月23日に代々木でできるということはすごくうれしいですし、そこはもう本当にどんどん言っていって、お客さんに注目してもらいたいですね。

 

── REDルールとして、どんな展開になれば一番その楽しませられると思いますか?

 

重森 もちろん、楽しませるのは倒し倒されだと思うんですよ。でも自分の中では、今回は自分のペースに引き込みたいなって思ってます。フタを開けてみたら、けっこう差があるなという感じにしたいなと思っていて。だからもちろん対策もしっかりとしていくし。

 

── それだけの自信もある。

 

重森 いや、レンタ君はメチャクチャ強いですよ。ただやっぱり、自分が目指してるところはもうちょっと上かなと思ってるので、そこはしっかりやっていきたいなと思いますね。まだ1ヵ月あるので、そこでしっかりと調整していけるんじゃないかなと思います。

 

── そして、本当に久しぶりの対日本人戦ですよね。『KNOCK OUT』関連では、2021年2月『REBELS ~The FINAL~』での潘隆成戦以来になりますが。

 

重森 その後、6月に新日本キックで健太選手と対戦したのが最後ですね。そこからラジャダムナン路線に行ったので。

 

── ただ今回は、日本人とはいってもこれだけムエタイでやっている選手だから、他の日本人選手とは感覚が違いますよね?

 

重森 全然違いますね。お互いに日本人だと思ってやったらおかしなことになりますよ(笑)。本当にムエタイ日本代表を決める試合と思ってくれて全然構わないと思ってます。勝った方が、ONEでもラジャダムナンでも、そういったところに混ざっていくんじゃないかなと。

 

── 細かいところでもいいんですが、ここは勝ちたいというポイントは?

 

重森 蹴り合いは絶対負けたくないです。蹴り合いだったら、わりとラジャやルンピニーのトップクラスの選手とやってもそんなに引けは取らないと思っているので、そこは絶対負けないようにします。

 

── それが試合のポイントを作っていくみたいな感じですか。

 

重森 そうですね。そこでしっかりと取っていかないと、自分の悪いところがどんどん出てきちゃうと思うので、そこはこだわりたいですね。

 

── 最後はどう勝ちたいですか?

 

重森 会見で(鈴木)千裕君に言われたことが刺さったんですけど、KOしなきゃダメだなと。ムエタイ的には別にKOにこだわる必要はないんですけど、今回はお祭りなので、最後はKO決着に持っていきたいですよね。圧勝というか完封というか、「やっぱり重森だったね」と思わせるような試合をしたいです。

 

── では最後に、今回の試合で特に注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

重森 本当に、ムエタイの一番をここで決めます。もちろんレンタ君はメチャメチャ強いんですけど、ムエタイのテクニックを持ってるのはどっちかと言ったら絶対自分なので、ムエタイができる日本人は重森陽太だというところをお見せしたいです。そこに注目してください。

 

── 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール  

重森陽太
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年6月11日生
出身:東京都稲城市出身
身長:181cm 
戦績:54戦40勝(18KO)8敗6分
第2代KNOCK OUT-REDライト級王者

WKBA世界ライト級王者