2024/05/27

6.23 KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”|大谷翔司インタビュー公開!

 

 

 

「今回のテーマは『爆発』。ナパーム・ストレートで大会に火をつけます!」

 

 

 

6・23『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』の「KNOCK OUT-BLACK -63.0kg契約/3分3R・延長1R」でセーンダオレック・Y’ZDジムと対戦する大谷翔司。大谷自身初となるタイ人との戦いだが、相手が好戦的なだけに、そこは意識していないという。昨年出場できなかった分も、前戦が不完全燃焼に終わった分も込めて、大谷が見せたいものとは?

 

 

 

 

 

── 今回、代々木第二大会でセーンダオレック選手との対戦というオファーを聞いた時、どう思いましたか?

 

大谷 REDの選手で重森陽太選手と試合したということは知ってたんですけど、BLACKでやるというイメージがなかったので、新鮮なカードだなと思いました。ただ試合を見る限り、BLACKにも対応できるしむしろBLACK向きの選手なんじゃないかというふうな印象だったので、よくよく考えると、盛り上がるカードなんじゃないかなと思いました。

 

── セーンダオレック選手の印象は?

 

大谷 負けをあまり恐れずにガンガンくるタイプなので、あまりタイ人っぽくないというか、好戦的な、いいファイターというイメージですね。

 

── 大谷選手はタイ人との試合は初めてなんですよね。試合数もけっこうこなしてきて、ヒジありでもやっていますが、タイミングがなかった?

 

大谷 そうですね。コロナの時期もあったり、もともと僕そんなにムエタイ・スタイルでガンガンやってきたわけでもないので、タイ人の強豪とやりたいという発想があまりなかったですね。どちらかというと、路線的にはキックボクシング・ルールでやっていこうとなっていったので。

 

── タイ人全般に関してはどういうイメージを持っていますか?

 

大谷 ヒジありで組みがあるルールだとやっぱり強いなと思いますね。最近のONEを見ていると、打撃の展開で勝ってても、けっこう首でやられたり、ヒジ一発でやられたりという試合を見て、日本人で活躍してる選手はすごいと思うし、やっぱりタイ人はムエタイが強いなと思いますね。

 

── 独特のリズムがあるとか、思った以上にやってみたら懐が深いというようなことをよく聞きますが、そういったところへの警戒は?

 

大谷 たぶんですけど、今回の試合についてはそういう印象は持ってないですね。あまりタイ人という見方ではなく、サウスポーの、ある程度テクニックもあって好戦的なファイターというイメージです。

 

── それこそ、もともとあまりムエタイを意識していないだけに。

 

大谷 そうですね。あと日本人でいうと、重森選手とかそれこそ梅野源治選手とかと実際やらせていただいて、全く歯が立たなかったというわけじゃないんですけど、やっぱりあのスタイルってなるべくしてなってるなというのを感じたんですよね。僕たちパンチの選手が、そういうムエタイを極めた選手に勝つのって、もし10回やったら、もしかしたら2~3回勝てるかもしれないですけど、やっぱりあのスタイルにはなるべくしてなってるなという感じなので、そこに対しての執着はなくなりました。

 

── では今回の試合、大谷選手なりのテーマは何でしょう?

 

大谷 今回は、「爆発」ですね。第3試合に決まって、もちろん1、2試合目もKOで決まってほしいですけど、第3試合でまず1回ドーンと盛り上げるような、大会のターニングポイントになるような試合をしたいですね。大会の火付け役になって、今後の注目も集めたいですし、これから『KNOCK OUT』やKrushでトップに上がっていくための試合にしたいですね。

 

 

 

 

── 前回、2月のキム・ウスン戦はTKO勝ちではありましたが、インターバル中にゴングという決まり方はちょっとモヤモヤしたかと思うんですが。

 

大谷 そうですね。手応えがなかったわけじゃないし、たぶん周りの人も成長を感じてくれたと思うんですけどやっぱ2、3ラウンドも見せてそこで倒し切りたかったというのはあったので、それも晴らせるような試合にしたいです。

 

── 全試合の中でもインパクトを残したいという気持ちですか。

 

大谷 はい。やっぱり『KNOCK OUT』という団体にふさわしいノックアウトを見せたいですね。

 

── 昨年の代々木第二大会は出場できなかったというのもあるだけに?

 

大谷 去年はタイミングもあったんですけど、やっぱり出られなかったのは悔しかったですね。でもその後も『KNOCK OUT』やKrushで試合を組んでいただいて、それが今、結果的にいい方向に転んでるとのもあるので、それはそれでよかったと思います。今回出られて、一番好きな団体の年1回のお祭りということで、もう今から気合いはかなり入ってます。

 

── 大きい会場でやるのは楽しみですか。

 

大谷 はい。しかも、代々木というのがいいですね。響きもいいし(笑)。今までだと、大田区総合体育館と、RIZINで武蔵野の森総合スポーツプラザが大きかったんですけど、気持ち的にもやっぱりちょっと違いましたね。

 

── 気持ちが乗りましたか。

 

大谷 若干フワフワしてたんですよね。両方勝てたんですけど、今振り返ると、ちょっと浮ついてました(笑)。だからある意味、それを経験していて今回はもう3回目だし、たぶん落ち着いて、後楽園ぐらいのノリでできるんじゃないかと思ってます。空回りしないように試合しないといけないですね。

 

── 意外に影響されるんですね(笑)。

 

大谷 そうなんですよね。久井大夢戦も、今思うとそんな感じでした。タイトルマッチだし、ちょっといいとこ見せなきゃみたいな。それがちょっと空回りに繋がって。今回、気合いは入ってるんですけど、そこはちょっと抑えるというか、うまい具合に微調整しなきゃなと思ってます。本来の動きは残しつつ、熱い心で戦いたいですね。

 

── 自衛隊で厳しい訓練をこなしてきただけに、浮ついたりとかとは無縁なのかと思っていました(笑)。

 

大谷 そうですね(笑)。自衛隊の時は……手榴弾の訓練の時はさすがにそれはビビりましたね。本物を使って、投げたら爆発するというものだったので。あれは浮ついてられなかったんですよ。それを思い出せばいいのか(笑)。

 

── アレに比べれば、と(笑)。では最後に今回の試合で特に注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

大谷 けっこう戦績を重ねてきていろんな相手を経験させてもらって、テクニック面がけっこう充実してきたので、その引き出しを使って相手を削るというか。僕は、瞬発的なパワーというのはそんなにメチャクチャある方ではないと思うので、削っていって最終的に豪快にKOするという試合をお届けしたいと思いますので、そこに注目してもらえればと思います。

 

── 何でKOするんでしたっけ?

 

大谷 ナパーム・ストレートです!

 

── 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール  

大谷翔司
所属:スクランブル渋谷
生年月日:1991年1月12日生
出身:愛媛県北宇和郡出身
身長:178cm 
戦績:32戦20勝(11KO)9敗3分
元JAPAN KICKBOXING INNOVATIONライト級王者