「他の選手とは覚悟が違います。3戦連続打ち合って、パワーでなぎ倒します！」

 

 

 

6・23『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』の「KNOCK OUT-BLACKウェルター級/3分3R・延長1R」でエミール・アラゾフと対戦する漁鬼。2月の『KNOCK OUT』再登場で渡部太基を下し、タイトルにも意欲を見せる漁鬼は、ここでチンギス・アラゾフの甥、エミールと激突。ビッグマッチでのこのチャンス、漁鬼はどう受け止めているのか？

 

 

 

 

 

──　今回、ビッグマッチで外国人戦、しかもチンギス・アラゾフの甥っ子という選手との対戦になりました。どう感じていますか？

 

漁鬼　今回、ずっと代々木の試合に出たいなと思ってたんですけど、その試合に出られるのもうれしかったし、わざわざ自分のために外国から選手を呼んでくれるというのは、2月の試合が評価されたからだと思うので、結果を残さないといけないなと思ってます。

 

──　2月の渡部戦での勝利はもちろん、一昨年7月の中島弘貴戦から評価は高かったわけですよね。それに加えて、前回は結果もついてきたと。

 

漁鬼　もともとファイトスタイルはあんな感じなんですけど、2戦で自分の力をちゃんと出せたので、よかったなと思ってます。

 

──　特に渡部戦では、名の通った相手にしっかり勝ったのが大きいですよね。あの試合を改めて今振り返ると？

 

漁鬼　あの勝利があったから今回呼ばれてると思うので、価値のある一勝だったと思ってます。倒せなかったのは残念ではあるんですけど、ベストバウト賞が取れたので、内容的にもよかったのかなと思ってます。

 

──　自分の力が出せているという手応えはあると。

 

漁鬼　ありますね。本番で緊張したりして、自分の試合ができない人とかもいますけど、自分は出せる方なのかという自信はつきました。

 

──　緊張はしてるんですか？

 

漁鬼　だいぶしてます（笑）。そこで何か意識することとかはないんですけど、逆に緊張してても自分の試合ができなかったということはないので、それを思い出したら大丈夫だみたいな感じになりますね。ジムの会長も「本番に強いタイプ」って言ってくれるので、そこはもう自信になりました。

 

──　今回の相手についてなんですが、映像があまりないんですよね。

 

漁鬼　そうですね。あるんだったら見たいと思ってるんですけど、ショートのものしか見つからなくて。

 

──　でもその状況で、オファーを受けたわけですよね。

 

漁鬼　はい、自分はデビューからずっと、用意された相手は断ったことがないんで。来た試合は全部受けてます。まあ結局、自分は作戦とか練るタイプじゃないので、ぶっつけ本番で勝てるんじゃないかなと思ってます。

 

──　ウェルター級王座決定トーナメントには、渡部戦の勝利でだいぶ近づいたと思うんですが、ここで勝ってさらに確実にしたいですよね。

 

漁鬼　トーナメントには絶対出たいと思ってるんですけど、ここで負けたら選ばれるかどうかも分からないし、たとえ出られても、負けてから出て優勝するのでは、『KNOCK OUT』のベルトの価値を下げてしまう気がするので、ここはもう絶対勝って連勝してから、『KNOCK OUT』のベルトを獲りたいなと思ってます。

 

──　それは、今年になって改めてできた大きな目標ということですよね。やっぱりそういう目標があると違いますよね？

 

漁鬼　違いますね。去年の12月に、お客さんとして後楽園ホールに『KNOCK OUT』を見に来てたんですよ。その時に、6月に代々木で大きい大会があると発表されて、最初はそこに出ることを目標に試合をしてたんですよ。その目標があったから2月もそういう試合ができたと思うんですけど、そこで勝って代々木大会にも出られて、次の目標が『KNOCK OUT』のベルトなので、やっぱりそういう目標があると、モチベーションとかも全然違いますし、練習にも力が入ってます。

 

 

 

 

──　今、沖縄での練習環境はどんな感じですか？

 

漁鬼　沖縄には階級の合うスパーリング相手は本当に1人しかいないので、やることは変わってないです。でもそういうことは言い訳にしかならないし、その中でも結果を残さないといけないと思ってるので。今はもう本当に、今年『KNOCK OUT』のベルトを獲ることが一番の目標ですから。

 

──　ベルト獲得を沖縄にいて成し遂げるというのが大きいし、意味がありますね。

 

漁鬼　はい。沖縄でプロで格闘技してる人は本当に少ないので、自分が『KNOCK OUT』のベルトを獲ることで、プロの選手とかも増えて、「沖縄にいても、都会でやっていけるんだ」と思ってもらえると思うので、そういう選手を目指したいです。

 

──　ここから、そのために一番必要なものは何ですか？

 

漁鬼　上に行くには、もっとテクニックが必要ですよね。でもYouTubeとかでもいろんな試合の動画とかが見れるので、そこで勉強してテクニックを身につけたいと思ってます。

 

──　では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう？

 

漁鬼　僕はいつも打ち合いをやってるやってるんですけど、他の選手は「打ち合う」とか「盛り上げよう」とか言うわりにできない選手が多いじゃないですか。気持ちの強さを見せて打ち合って勝って、そういう選手とは違うというところを見せたいです。自分は覚悟が違うので、3戦連続で打ち合って、アラゾフをパワーでなぎ倒します。自分から仕掛けていきたいですね。

 

──　分かりました。ありがとうございます

 

 

 

プロフィール　　

漁鬼
所属：SHINE沖縄
生年月日：1996年5月10日生
出身：沖縄県那覇市出身
身長：175cm 
戦績：12戦7勝(2KO)4敗1分
TENKAICHIウェルター級王者
BEASTウェルター級王者