2024/06/07

6.23 MAROOMS presents KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”|小笠原瑛作 公開練習レポート

 

 

 

 

 

2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』に出場する小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)の公開練習が、東京・吉祥寺で新規オープンする「KNOCK OUT FIGHT CAMP」にて行われた。

 

 

4月の『ONE FRIDAY FIGHTS 60』でソーンスックノーイに判定勝ちし、約2カ月の期間で試合が決まった小笠原。ここ数戦はタイでのONEの試合が増えてきているが「どこの試合でも対策練習とかは変わらないですけど、日本だと飛行機での移動時間とかで調整することの疲れもないし、日本の方がやりやすい。前回のONEからそんなに期間も空いてないのですが、ケガを治しつつ段々と調子を上げていき、試合のイメージも膨らんできていい感じです。疲れも溜まってきていますが、その中でも集中してコンディションを作れています」と試合に向けての調整はうまくいっていると話す。この日の公開練習ではタイ人トレーナーを相手に、ミット打ちを披露し、ジム内に快音を響かせた。

 

 

今回の相手、デーングリアングライ・シンマーウィン(タイ)はタイラット・ミニフライ級王者で、現在は『ONE Friday Fights』で活躍し、105戦85勝(22KO)19敗1分の豊富な戦績を持つ選手。デーングリアングライついて小笠原は「昨年のKNOCK OUTのビッグマッチでのロンナチャイもそうでしたけど、今回もビッグマッチだけに強くて本物を用意してもらっているし、久々の日本での試合で皆さんにこういう選手との試合を見せられるのは結構熱い」といい、「テレビマッチの7chでチャンピオンになったばかりで、穴の少ないテクニックのあるトップ中のトップの選手。そう簡単に倒させてくれないと思すし、ワンミスが勝敗に関わってくる」と危険な相手だと警戒する。

 

「ONEに出ている試合も何試合か見ましたけど、どちらかと言ったらリスクを背負わない選手なので、そこをどう勝ち切るか。はっきりいえば、もっと面白い試合をしろよと思ってしまうタイプ。安全運転してポイントを取っていくフィームーなので、そこをどう崩していこうかというところ。僕にとっては逆に気持ちを見せて打ち合ってくれる選手の方がやりやすいのですが、今度の相手はかなりテクニックはあるし、リスクを背負わないで戦うようなギャンブラーに好かれる選手という印象。だからといって今まで通り倒しにいけばいいと思って攻めたら、そこを突いてくる選手なので、そこを我慢。相手がワンミスしたところを、いかにいけるか。とかいって1Rからバチバチに打ち合いにいくかもしれないですけど(笑)」

 

 

今回は今大会唯一のOFG着用にKNOCK OUT-REDルールでの試合となり、「世界のムエタイの主流トップのONEがそのルールでやっているし、そこを見せられる舞台は日本ではKNOCK OUT以外にはなく、今大会はいろんなルールがある中でそういう試合が見られるので注目してほしい」とモチベーションは高い。

 

通常のグローブとOFGの違いについては「やっぱり攻撃をもらった時の効き方が違う。ガードの間をOFGだと抜けてくるし、今までのムエタイとも違うので、タイ人に勝てる可能性はOFGの方があると思うので、倒す確率も高くなる。そこが魅力なんじゃないかなと」と手応えも感じているという。

 

ここ数戦では三日月蹴りも確かな感触を感じており、「前回のONEで相手が三日月蹴りを食らったら“うっ”と声を出していて効いているなと。タイではこういう技はないし、日本以上に知られてない。タイ人はまだ食らったことがないし、今度の相手も日本に来るのは初めてなので、試合の中で使っていきたい。

 

三日月蹴りの精度は結構上がっています。前回の相手はサウスポーで今回もそう。もともと僕は右利きのサウスポーなんですけど、三日月蹴りを打つのも左よりも右のほうで蹴るのが得意で、相手がサウスポーだと狙いやすい」と今回も三日月蹴りは勝敗を大きく左右する技になりそうだと話した。

 

 

小笠原はKNOCK OUTを主戦場にしながらONEのベルトも狙っており、改めてその目標について聞かれると「今回の相手は相当名前が上がっていて、ONEのチャトリ代表も注目して見ていると思うので、確実に勝つ。ONEのマッチメーカーも凄く詳しく今回のKNOCK OUTの勝敗もみると思います。ここで勝って、ONEである程度の選手を当ててもらって、先々にはベルトに挑戦し、そのベルトを取ることが自分のゴールだと思います。ONEのベルトを取ってKNOCK OUTに帰ってくることで、今後KNOCK OUTが大きくなると思います」と今後KNOCK OUTを大きくしていくためにONEのベルトを獲ることも重要だという。

 

現在、小笠原は吉祥寺唯一のボーイズBAR『REY-Ⅱ』のオーナーも勤めており、「そのバーをタイにも展開させる夢があります。山口(元気)代表にも『タイでBARをするならONEでの知名度が必要だ』と言われています。山口代表にはクロスポイントをタイで作ってもらって、今の環境と同じく練習した後に、夜はBARで営業するという環境をタイでも作りたい。タイもトレーナーもいくらでもいるし、強い選手もいくらでもいていい環境ですし、日本とタイの行き来をすることが一つの目標になっているので、そのためにもONEのベルトを取りたい」と大きな野望も語った。

 

 

 

小笠原瑛作
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年9月11日生

出身:東京都武蔵野市出身
身長:171cm 
戦績:53戦44勝(22KO)8敗1分