2024/06/10
6.23 MAROOMS presents KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”|重森陽太 公開練習レポート
2024年6月23日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』に出場する重森陽太(クロスポイント吉祥寺)の公開練習が、東京・吉祥寺で新規オープンする「KNOCK OUT FIGHT CAMP」で行われた。
階級が同じということもあり、同大会の第3試合に出場する大谷翔司(スクランブル渋谷)とマススパーを行い、好調をアピールした重森。
前戦では4月の『KNOCK OUT』でセーンダオレック・Y’ZDジムに判定勝ちしており、「前回の試合が終わって2カ月ぐらい試合間隔が空いたことで、ケガや不調だった箇所を治して、またすぐに練習ができたことで、身体が怠けることなく、練習はできています。今温かいので減量もスムーズにできています」とコンディションも万全の様子。
今回、対戦するBOMライト級王者レンタ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)との一戦に向けての対策については「試合映像を見てしっかりと対策を立てています。割と最初は対策をできるだけ考えるんです。そこから練習して、これは使えるな、とか自分にヒットしたものをピックアップし絞っていきながら、身体に染みこませている段階なので、そこも順調に進んでいます」とのこと。
「このやり方をやり始めたのはクロスポイント吉祥寺に移籍したぐらいからです。今の練習はクロスポイントと、昔からミットを持ってもらっているイソラサックさんのところ。イソラサックさんに次に教えてもらう時までに教えてもらったことを完璧にできるようになっておきたいので、全部メモして、振り返ったり、練習時間にチェックしたりと、欠かさずにしていたのでその習慣から始まりました」
試合でのキーポイントについて聞かれると「レンタ君はパンチが強いのはもちろんなんですけど、自分は蹴りが得意なので、蹴りプラス何かというところでレンタ君を苦しめられると思います。メイン武器はお互いに分かっているので、それが光ったところが一気に持っていくんじゃないかな」と、それぞれの得意な武器で差がつくのでは、と分析。
ここ数戦はタイ人との対戦が続き、日本人対決は2022年7月の真吾YAMATO戦以来となり、「日本人との対戦となると、結構、意識してしまいますね。同じ挑戦ではありますが、タイ人に対する挑戦と日本人に対する挑戦は自分の中で凄く違います。今回は国内最強を決める戦いといっても過言ではないと思うので、次のステップに進むために絶対にクリアしないといけないところです」とヒジありの日本ライト級最強決定戦と評されている一戦だけに負けられないと気合い十分。
また、この一戦は「KNOCK OUTvsBOM」の団体対抗戦とも見られることを受け、「団体の色や方向性やゴールは両団体は同じところにいるようで見せ方が違っています。BOMはヒジありに特化している団体なので、僕はKNOCK OUTのREDのチャンピオンとして勝つことは大事。BOMとの対抗戦で、ライト級で一番ムエタイのできる選手を証明できるとも思います」とお互いの看板を背負った戦いに燃えている。
ムエタイルールで大会場を沸かせる自信はあるかとの問いには「そこは自信があります。相手はレンタ君というのもあり、凄く盛り上がると思いますし、自分がしっかりと勝って“ムエタイは面白い”と思ってくれた人たちをいかに自分のファンになってもらうのがこの試合の課題だとも思います。言い過ぎかもしれませんが、イメージしている試合はロッタンとスーパーレックの一戦。もちろん僕はスーパーレックの方です」と答える。
改めてムエタイの魅力を聞かれた重森は「よく立ち技最強と言われているのがムエタイ。立っている展開で禁止技が少ないんです。自由に戦うことができるので、蹴りの強い選手がいたり、組みの選手もいたりとキャラが凄く立ちます。一番見ていてフラストレーションがたまるのが、試合が止まることなんです。今はヒジやヒザを制限するルールが主流で、ムエタイは首相撲が多いからつまらないと思われがちですが、首相撲のできる者同士だと試合が止まらないのでめちゃくちゃ面白いです。膠着したらどっちかが離し、組み付いてもしっかりどっちかが攻撃しているので、試合は止まらないのがムエタイなんです。そこに注目してもらえると、絶対に面白いと思ってもらえます」といい、「次の試合で“ムエタイ=立ち技最強”と言われる試合を見せるので、危険性の高いスリルを楽しんでもらいたい」とした。
重森陽太
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年6月11日生
出身:東京都稲城市出身
身長:181cm
戦績:54戦40勝(18KO)8敗6分
第2代KNOCK OUT-REDライト級王者
WKBA世界ライト級王者