2024年6月23日（日）東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』に出場する壱・センチャイジム（センチャイムエタイジム）の公開練習が、東京・吉祥寺で新規オープンする「KNOCK OUT FIGHT CAMP」で行われた。

綺麗さっぱりとした坊主頭で公開練習場に姿を見せた壱。記者から早速「反省坊主？」と聞かれると「みんなからそう聞かれるのですが、そうじゃないんです。反省って過去を振り返るじゃないですか。僕は常に上と前しか見てないんです。なのでこれは“上昇坊主”。これから先を見据えて、強くなるためにどうしたらいいかを考えたんですけど、僕は仕事もしてないし、24時間格闘技について考えている中で僕が格闘技と向き合っていない時間って何だろうと思ったら、鏡を見ている時間なんです。髪をセットしている時間が朝、昼、晩の3回で30分ずつなので、1日合計1時間半も使っていたんです。この時間で何ができるかと考えたら、強くなるためにいろいろできるわけじゃないですか。だから、上昇するために髪を剃り落としたんです。実際、強くなった気がします」と坊主頭にした意図を熱く語った。

今回対戦するチョークディー・PKセンチャイジム戦に向けての対策については「チョークディー選手はムエタイテクニックで戦ってくると思うので、僕もタイ人の会長とコーチに今まで育ってきてもらってるんで、ムエタイのテクニックで負けない。ムエタイのトップレベルで戦ってきたチョークディー選手を倒せば、それこそ会長やトレーナーはタイでいい顔できるんじゃないかなと。僕が今まで戦ってきたタイ人の中で一番ビッグネームの選手なので、ムエタイの技で倒すのもあり。それが会長とコーチにできる恩返しかなとも思っています」と相手の土俵で勝ちたいと気合い十分。

この日の公開練習ではタイ人トレーナーを相手に、ミット打ちを披露し、特に左右のミドルでは快音を響かせて好調をアピール。最後に飛びながらのヒジ打ちを打ちおろすという豪快な技も見せた。

壱は「ロマンティックローズという技名です。その名前の由来としては、僕のヒジ打ちで相手の顔が鮮血で染まって赤く、薔薇のように見えてしまうから。普通に、僕の方が顔が切れてるので僕の方が薔薇になっちゃってるんですけど（苦笑）、今度は相手の顔を薔薇にするロマンティックローズ。今回はチョークディー選手と身長差があるので入るかなと。チョークディー選手もヒジ打ちが得意だし、派手な技で倒せたらいいなと思います。チョークディー選手は今までに170針以上縫っているということなので、今回の試合で180針以上塗らせてやりたいなと思います。もちろん尊敬を持って、縫わせてやりたい」とヒジ打ちでのTKO勝ちを宣言。

ジムの壁には大会ポスターが貼ってあり、壱はかなり目立つ位置にデザインされており、「2年前に瑛ちゃん（＝小笠原瑛作）と試合でメインを張らせてもらった時にこの位置だったので、2年ぶりのセンター。これですごく気合いが入ってますし、運営からの期待も感じます。僕的にはチョークディー選手はタイのトップ選手で、知らない人がいないくらいの選手なので、そこでも絶対負けられない」と狙うは勝利のみ。

今回のビッグマッチでお客さんに大会場で一番見せたいことを聞かれると「顔を見せるために坊主にして、顔の露出を多くしてるんですけど、今回は重森陽太選手とレンタ選手の試合もありますし、せっかくムエタイのヒジありで組まれた2試合だと思っているんで、もちろん激しい打撃の試合でも楽しいと思うんですけど、僕ができればムエタイの技で仕留められたらいいなと。首相撲も日本人選手の展開だとあまりないので、チョークディー選手となら面白い首相撲ができる。あと、特に僕は熱くなっちゃうとガーッといっちゃうので、チョークディー選手とは噛み合う試合になるんじゃないかなと思って。チョークディー選手もタイで珍しいぐらいガンガン前に来る選手なので噛み合うと思います」とREDルールならではの展開で会場を沸かせたいとする。

なお、師匠のセンチャイ会長の今回の試合に向けてのアドバイスについて聞かれると「会長はどの試合でも相手の土俵で勝負させようとするんです。古木戦の時も相手の得意なパンチを凄く教えられてパンチで勝負しろと。僕はミドルで勝負する予定だったんですけど、会長はヒジ一択。ヒジでの勝負をさせるので、距離が近い試合になるんじゃないかなと思います」とヒジでの距離の戦いになると予告した。

壱・センチャイジム
所属：センチャイジム
生年月日：1997年8月15日生
出身：沖縄県那覇市出身
身長：173cm 
戦績：35戦25勝（9KO）9敗1分
第4代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者
第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者
元ルンピニージャパン・バンタム級王者