2024/07/23
8.4 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3|庄司 啓馬インタビュー公開!
8・4MAROOMS presents『 KNOCK OUT 2024 Vol.3』の「KNOCK OUT-RED -64.0kg契約/3分3R・延長1R」で力也と対戦する庄司啓馬。庄司は『KNOCK OUT』には1年ぶりの参戦だが、今年はカンボジアでクンクメールの試合を2回経験。そこで大きな収穫があったという。その内容、そしてそれが今回の試合に与える影響とは?
──今回は64.0kg契約の試合ですね。
庄司 はい。昨年6月にM-1日本ライト級王座を獲ったんですが、そのリミットが61.23kgで。秋に防衛戦の予定もあったんですけど、もうそこまでは落とせないなということで、ベルトを返上したんです。もともとライト級(62.5kg)でやってましたけど、それもかなり無理矢理水抜きして落としてたので、当日もあまり回復しきれなくて力が出せなくて。かと言ってスーパーライト級(65kg)はちょっとデカいんですけど、無理に落とすよりはということで、それしか階級がないなら65kgで行こうかなと思ってるところです。今年、カンボジアで2試合やってるんですけど、それも65kgで出ました。今回は相手との調整で64.0kgということになった感じですね。
──そのカンボジアでの試合はいかがでしたか?
庄司 3月の1試合目は、『KNOCK OUT』にも出たペッカデイ・クンクメール選手とやって判定負けで、6月の2戦目はヒジで切られてTKO負けでした。向こうは全体的にレベルが高いなと思いました。「ムエタイと同じ」と思ってる人も多いと思うんですけど、ジムにいるタイ人のトレーナーから見ても「もうムエタイじゃない、『クンクメール』っていうスタイルになってるな」と言ってたぐらいで。日本でもパンチ中心のスタイルは「ボクシングキック」って言われたりしますけど、そのパンチと同じぐらいの勢いでヒジを出してきて、「こんなにヒジ打つの!?」と思うほどでした。パンチも強いし、こっちがちょっと攻撃を当てるとベロを出して挑発してきたり、やり返してきたりとか、気性の荒い選手が多いなと感じました。
──試合でもその勢いに驚いたところがあったんですね。
庄司 そうですね。もう様子を見るとか一切なくて、開始から30秒後にはもうラッシュかけてきてましたからね。向こうのそういうスタイルとか構え方とか、学ぶところも多いですね。
──行った甲斐があったんですね。
庄司 もうずっとクンクメールの試合を見てるんですよ。週3回とか大会があって生配信もあるので、それを見て向こうのスタイルを取り入れられるように勉強もしてます。それに、3月に試合をした時にカンボジア人がすごく応援してくれて、Facebookの友達申請も4000人以上来たんですよ。一つの投稿に100件以上のコメントがついたりもしますし。
──それはすごい!
庄司 そうやって国が違うのに応援してくれる人が増えたので、自分もクンクメールのファンになってるし、いい意味での試合の荒さも取り入れたりしてるので、試合スタイルもけっこう変わってきています。今回の試合もそこを生かして、激しくガッツリ行きたいですね。
──今回の相手は力也選手ですが、印象は?
庄司 もともとは階級が違ってたので、対戦するとは思ってなかったんですけど、若くてアグレッシブでいい選手だなとは思ってました。試合が楽しみです。激しい戦いになると思うし、その中で勝ちたいです。
──最終的にはどう勝ちたいですか?
庄司 いろいろ激しく行こうと思っているので、打った中で当たったヤツがフィニッシュになるかなと思ってます。どれというのはなくて、流れの中で決まるかなと。
──先ほども出ましたが、昨年、初めてタイトルを獲得しました。そのことでの変化は?
庄司 獲った時は、一つの形になったことがうれしかったですね。カンボジアからのオファーが来た時も、それがなかったら行ってなかったと思うし、それが自信につながった部分はありますね。今思えば契約体重のこともあったので、「どうしようかな、受けようかな」という感じだったんですけど、結果的には気持ちの面でもプラスになりました。
──そんな状況で久々の『KNOCK OUT』参戦ですが、この1年でも『KNOCK OUT』はまた変わってきました。そこはどう見ていますか?
庄司 全試合にKOボーナスがついて、上の方の試合だとけっこう大きい金額になってたりするじゃないですか。それこそ日本の大会ではあまり見ないような額だったりするので、選手としてもモチベーションになりますね。大きい大会をやったりして、1年前よりもさらに進化しているので、自分も取り残されないように頑張らなきゃと思いました。
──当面の目標というと?
庄司 ベルトとかもあるんですけど、カンボジアの強さが身に染みて分かったところがあったので、いつかまたカンボジアでリベンジしたいという気持ちが強くなりました。向こうで応援してくれる人の前で勝ちたいなと思うし、そのためには自分の実力をもっと上げていかないといけないなと思ってます。向こうはアウェイになるんですけど、外国人選手でもすごく応援してくれるし、試合後も写真をせがまれたり、「頑張ってね!」って声をかけてくれたりとかもあって。2回目の時はアウェイだと感じさせないほどでした。
──今大会はクンクメールとの3対3もありますし、現地でもっと大きな対抗戦の話もあるようですからね。
庄司 はい。もっとレベルを上げて、そういうところにも選んでもらえるようになりたいですね。本当に今年になって、まさかカンボジアに行くとも、それがまた新たな目標にまでなるとも思ってなかったので、本当に新しい道が見えたなと思っています。『KNOCK OUT』でもREDライト級のベルトにたどり着けるように、勝っていきたいです。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
庄司 1年ぶりに皆さんの前でやる試合ですけど、この1年、何もしてなかったわけじゃなくて、カンボジアに行ったり、そこで経験も積んだりして、確実にレベルアップしていると思うので、そこで取り入れた熱さとか気持ちの面での変化とかを見ていただければと思います。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
庄司 啓馬
所属:TEAM TEPPEN
生年月日:1997年3月29日生
出身:福岡県福岡市
身長:174cm
キック戦績:16戦6勝(1KO)10敗