8・4 MAROOMS presents『KNOCK OUT 2024 Vol.3』の「KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R・延長1R」でアックス斧田と対戦する井樋大介。一度は現役を退き、インストラクターとして活動していた井樋が現役復帰。4年前に1RKOされている斧田との再戦に向けて、自信を強めているという。そんな井樋の意気込みとは？

 

 

 

 

 

 

──今回、現役復帰しての参戦ということですが。

 

井樋　はい。一度引退してクロスポイント金沢でインストラクターをやっていて、今回、約2年半ぶりに復帰ということになります。

 

──以前に引退したのはどういう理由だったんですか？

 

井樋　ちょうど現役をもうやめようかと迷っていた時に、金沢のジムに出張という形で1週間ほど指導に行ったんですけど、その後にそこで正式にインストラクターをやらないかというお話をいただいたので、もうリングを下りてクロスポイント金沢でやっていこうかなと決めたという感じですね。

 

──そこから今回、復帰を決めたというのは？

 

井樋　ホントにシンプルなんですけど、「またリングに上がって戦いたいな」という気持ちが素直に出てきて、今年2月ぐらいに山口元気代表に「試合を組んでもらえませんか」とお願いしました。知ってる選手だったりが戦っているのを見て、また戦いたくなってきたという感じです。あと、今のジムは所属プロ選手もいないですし、トレーナーも自分1人なので、会員さんがプロ選手と触れ合うこともないんですよね。それもあって、会員さんの前で試合をしたいという気持ちも出てきました。復帰を決めた理由は、おおまかに言ってその2つですね。

 

──この間、インストラクターをしながら、ご自分のトレーニングはどれぐらいやっていたんですか？

 

井樋　週5～6日、自主練をやって、あとは会員さんとマススパーをやったりという感じですね。自分で考えて自分で追い込んで、会員さんと対人練習をやりながらという感じです。

 

──以前、クロスポイント吉祥寺の所属でやっていた時とは環境的に大きく違いますよね。

 

井樋　はい。吉祥寺でやっていた頃は周りに強い選手も多くて、毎回ボコボコにされてて（笑）、本当にいい練習ができていたので、ガラッと変わったのは確かですね。でも今の環境も、より自分で考える練習になっていますし、自分のやりたいことを試したりも前よりできているので、自信もありますし、いい感じに力が抜けてきたなとも思います。以前は選手として固くなってたところもあったんですけど、そこはよくなったかなと思っています。

 

──インストラクターをしている選手って、教えることで自分の基礎を確認できるのがいいと言う人も多いですよね。

 

井樋　それはありますね。東京にいた頃も教えてはいたんですけど、こちらに来て、より考えるようになりました。基礎を振り返って、技を一つ一つ再確認できたし、しっかり脱力して、きれいなフォームで打つところを会員さんに見せることを意識しているのがいいんだと思います。そのあたりはいいお仕事ができているなと思いますね。

 

 

──復帰するにあたっての目標は？

 

井樋　以前に選手をやっていた頃と同じようにしっかり上を目指していきたいというのと、『KNOCK OUT』を含めてベルトという、形になるものを掴みたいというところですね。

 

──その復帰戦の相手がアックス斧田選手になりました。斧田選手の印象は？

 

井樋　メチャメチャ強い選手だと思ってます。ガンガン前に来て、やりづらい選手かなと。斧田選手とは4年前のREBELS（2020年8月『REBELS.65』）で僕のプロ3戦目、斧田選手のデビュー戦で対戦していて、1RKO負けしてるんですけど、その時も圧力に潰されてやられた感じだったんですよね。その時も感じたんですけど、ガンガン来るのが魅力的で、リスペクトできる戦い方だなと思っています。

 

──前回の試合とはいろんな意味で違うという自信もあるのでは？

 

井樋　そうですね。確かにいろいろな面で違うので、斧田選手には倍返ししたいと思っています。それに今回、会員さんたちが金沢から応援に来てくれるというのもあるので、必ずリベンジしたいと思っています。

 

──どう戦いたいと思っていますか？

 

井樋　前回は後手に回ってやられちゃって、そこから戦い方をメッチャ考えたんですね。結果、自分からプレッシャーをかけて戦うのが一番自分に合ってるなと思えたので、最後の試合ではそれができたんです。今回は、前回の試合で自分がされたことをやり返して勝ちたいと思います。

 

──斧田戦の当時は跳びヒザ蹴りの印象が強くて、「吉祥寺のレミー・ボンヤスキー」という異名もあったんですね。

 

井樋　はい（笑）。斧田戦の時が特になんですけど、跳びヒザに固執しすぎて力が入ってしまったところもあったんですけど、今はそこにこだわらず、いろんな技を試してきたので、細かい技も含めてバランスよく出せるようになってきたと思います。今回は全然違う姿が見せられると思います。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう？

 

井樋　細かい技術ももちろん見てほしいんですけど、戦う執念だったり気持ちの部分を見てほしいですね。前回は下がって下がって負けたので、180度変わって勝つ姿を見てもらえればと思います。あと、自分は佐賀県出身なので、9月の福岡大会に出たい気持ちがメチャメチャ強いんですよ。だから今回勝って、そこにつなげられればと思っています。

 

──分かりました。ありがとうございました！

 

 

 

プロフィール　　

井樋 大介

所属：クロスポイント金沢

生年月日：1995年5月2日生

出身：佐賀県三養基郡みやき町

身長：172cm 

キック戦績：6戦2勝(2KO)3敗1分