2024/08/06

8.4 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3|一夜明け会見レポート

 

 

 2024年8月4日(日)東京・後楽園ホールにて開催された『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3』の一夜明け会見が5日(月)都内にて行われ、勝利した5選手が出席した。

 

 会見では、今大会に出場した選手を対象とした【MAROOMS賞(三賞)】が発表され、MAROOMS BEST FIGHTER賞は久井大夢(TEAM TAIMU)が選ばれ賞金10万円、MAROOMS BEST KO賞も久井大夢(TEAM TAIMU)が選ばれ賞金10万円が贈呈。MAROOMS BEST BOUT賞は第9試合の小森玲哉(ONE’S GOAL)vsピッチ・ソムパッツ(カンボジア)が選ばれ、両者にはそれぞれ5万円が贈呈された。

 

 

 

 

■メインイベント(第11試合) KNOCK OUT×Kun Khmer 3vs3対抗戦 大将戦
久井大夢(TEAM TAIMU)※チョット・サレイヴァントンにKO勝ち

 KNOCK OUT×Kun Khmer 3vs3対抗戦大将戦に出場した久井は、チョット・サレイヴァントンと対戦して衝撃の胴廻し回転蹴りでKO勝ちを収めた。

 試合の感想を聞かれた久井は、「倒して勝つことができてホッとしています」と安堵した様子。衝撃KOとなったためか「SNSとかDM、メンションも多かったです」と反響の大きさに驚いたという。

 だがフィニッシュとなった胴廻し回転蹴りは、「狙っていたわけじゃないですけど、相手はパンチを打つ時に頭を右側にそらす癖があった。そこに足を出して狙っていきました。たまたまです。あれが当たるとは思ってなかったです」と偶然だったと告白。

 謙遜かと思われたが「いえいえ、練習してないですから。自分の練習スペース的に、あの技はできないです(笑)。技は、どこかで覚えたと思います。試合で出す感覚。ホンマに、たまたまです。決めて出したわけじゃなく、ラウンドが終わる時に大技を出した感じです」と最後まで偶然を主張した。

 今回のKNOCK OUT×Kun Khmer 3vs3対抗戦は、クンクメールが2勝していたためプレッシャーがかかったかと思われたが、「やることは変わらないんで。父親から、『お前のための大会』と言われていたし、プレッシャーにならなかった」と気負いはなかったようだ。

 

 

 

 

 クンクメールの選手との対戦は、今回で3回目。久井は「殴った時の堅さは、カンボジア人特有の感じでした。蹴りが重いのも、予想通りでした」と過去の対戦経験がプラスになっていたともいう。先鋒戦で小森玲哉をKOしたピッチ・ソムパッツとは、過去に負けている相手。久井は「試合をちゃんと見てなかったんですけど、結果を見て、ピッチやっぱ倒したか、強いなと。いつか再戦して倒します」と自信を見せた。

 山口元気代表からは、倒さないと普通のチャンピオンと批判されていたため、「見せつけたいと思っていて、久しぶりに倒せました。今回みたいな勝ち方をしたいなと思っていました」と久井はしてやったりの表情。

 現在、格闘技界は新世代の台頭が目立ってきているが、「これからのKNOCK OUT、格闘技を俺が引っ張っていきます」と最後に自分の時代にすると宣言した。

 

 

 

▼第8試合 スーパーファイト KNOCK OUT-BLACK -56.0kg契約
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI) ※サンティアゴ・ペルシバルにKO勝ち

「(試合の感想)とりあえず、勝てたのでほっとしています。(初の外国人との対戦)思ったよりもタフで圧力がありましたが、やりにくくはなかったです。攻撃の重さも感じなかった。

(手応え)今回は落ち着いて戦おうと思っていた。カットされたんで、倒しに行くしかないと思って、倒しにいきました。これで止められたら有効打なので負けちゃうと思っていました。

(カットがなかったら倒しにいかなかったか?)倒す努力はすると思いますが、判定までいってしまったかもしれません。

(カーフキックが途中で少なくなった)パンチを合わされるリスクあるし、やめちゃいました。

(外国人との日本人は違う?)あまり変わりはなかったです。とくに外国人との拘りはないので、今後も決まった相手とやるだけです。

(チュームーシーフとの対戦の可能性もあるが)物凄く強い選手なので、決まったらやるだけです」

 

 

 

 

▼第7試合 KNOCK OUT-BLACK フェザー級
チュームーシーフー(中国/郭強ファイトクラブ/CFP) ※元山祐希からKO勝ち

「みなさん、こんにちは。チュームーシーフです。KNOCK OUTのチャンピオンになります」(日本語)

(日本語は練習しましたか?)事前に、言いたいことをまとめてもらいました。今回日本で試合をするのは3回目、これからも来日することになると思いますので、日本語を勉強してファンのみなさんと話したいと思っています。

(ファンの声援があったが)リラックスして入場することができました。がんばれとか言われてホームタウンに帰った気持ちで試合をすることができました。昨日のようないいパフォーマンスができるようにしたいです。

(フィニッシュのハイキックは初めて?)過去の試合でもあります。自分はパンチで倒すことが多いので、そういうイメージもあると思いますが、キックボクシングなので蹴りでも倒すことができます。

(相手の印象)どの選手と対峙しても倒すことが難しい。勝者と敗者がいることがこの競技です。ただ、相手のことを熟知して戦いました。

(10月に対戦予定となっている栗秋祥梧の印象は)タイトルマッチが決まるまでは知らない選手。対峙してみて、よくわかりました。これまで、私はすべての試合でダウンを奪っています。見てよかったと思える試合をしたいです。

(ハイキックが多かった印象だったが)試合ではどの技でも倒そうと思っています。最初はパンチでいこうと思っていましたが、打ち合いを避ける動作が多かったので、キックで倒してやろうと思っていました。

(倒したハイキックはかすった感じだったが)フィニッシュのハイキックは、私は手足が長くないので浅かったのかと思いましたが、パワーがあったので倒すことができました。相手が立ち上がることも想定して準備をしていました。

(ベルトへの拘り)自分が苦しく努力した証がベルト、KNOCK OUTのファンのみなさんに認めてもらう目標でもあります。

(クンクメールの選手が活躍したが)まずは自分がKNOCK OUTのチャンピオンになる。王者になった後に、クンクメールなりいろいろな国の選手と戦うことになるかと思います。

(武林風とのバランスは?)KNOCK OUTファンのみなさんが喜んでくれると思っていますので、また日本で試合をしたいと思っています。

(栗秋へのメッセージ)日本では3回試合の経験がありますので、よくトレーニングをしてくると思います。必ず倒してチャンピオンになりたいです」

 

 

 

▼第6試合 KNOCK OUT-RED ライト級
下地奏人(RIOT GYM) ※髙橋亨汰から判定勝ち

「(試合の感想)前回のことがあったので、どうなるのかなと思っていました。一言、楽しかったなと思いました。

(相手の印象)手の動き、足の動き、仕掛けてくる感じがあって、駆け引きで頭を使う感じでした。でも駆け引きは自分も得意。相手のペースに持っていかれないように自分のペースにいけたのが勝因だったかなと思います。

(KNOCKOUTのリングは)トップ団体で、後楽園ホールの試合は華があって、出られて良かったなと思いました。

(タイトルは)今の自分的に髙橋亨汰選手が格上、この一戦に集中していました。でも、ちょっとおいしい話があればという感じです。

(チャンピオンの重森陽太の印象)重森選手は、すごくレベルの高いムエタイのパフォーマンスを出してくる選手。それなりに対策や準備をしないといけないなと思います。

(REDルールが基本?)REDルールがいいんですけど、とくにREDとかBLACKにこだわりはないです。

(耳の怪我について)耳は左のヒジ打ちが避ける時に入った感じでした。ドクターチェックも、大丈夫と言われたのでとくに試合の影響はなかったです。

(今後の展望)KNOCK OUTで1戦1戦盛り上げて、ベルトを獲れるようならとりたいと思います。自分は適性が60kg、スーパーフェザー級を狙っていければなと。面白い試合をして盛り上げていきたいです」

 

 

 

▼第5試合 KNOCK OUT-RED スーパーフェザー級
新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺) ※山本太一からTKO勝ち

「(試合の感想)久しぶりの日本で試合できて、KNOCK OUTも1年ぶり以上だったんですけど、勝ててよかったです。倒せてよかったです。

(1RKO勝ちはいつ以来?)直近だとカンボジアで今年4月に1RKO勝ちしました。

(国内での久しぶりの試合)調子はよくなかったんで、内容はよくなかったです。勝ててよかったです。

(相手が前に出てきたこと)一発ストレートをもらって目が覚めて、やらないという感じでした。

(今後は)ベルトを目指しているんで、最終的にはベルトを獲りたい。あとは試合をやりたいので、どんどん出ていこう思っています。国内でも海外でも、チャンスがあれば毎月やります。

(狙っているのはREDのスーパーフェザー級タイトル?)はい。久井が返上しているので、そこを目指しています。

(11月のカンボジアでビッグイベント出場について)カンボジアは遠いんですよね(笑)。でも行くのが大変なので、その中で今回、結果残したカンボジアの選手は凄いなあと思いました。

(ピッチへの対戦については?)自分がカンボジアへ行った時に、久井とピッチがやっていたので、その時からやってみたいなと思っています。いつかタイミングが合えばやりたいですね。全然、苦手じゃないのでいけると思います」