2024/09/24

10.12 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5|渡部太基インタビュー公開!

 

 

10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5」の[KNOCK OUT-BLACK ウェルター級王座決定トーナメント準決勝/3分3R・延長1R]で西川康平と対戦する渡部太基。渡部はこの王座を獲得して現役を引退することを決意し、この1年をそのための「ラストイヤー」と定めて戦ってきた。いよいよ王座が見えてきた中で、今の渡部の胸に去来するものとは?

 

 

 

 

 

──前戦、6月の小川悠太戦は判定負けという結果でした。今あの試合を振り返ると?

 

渡部 もうひと押しができなかったなという感じでしたね。自分がけっこう疲れていたのもあって、イマイチ力が出せなかったなというか、全ラウンド通して爆発力が出なかったなと。

 

──そこで勝ってトーナメント出場といきたかったところだと思いますが、ともあれ、トーナメントへのエントリーは発表されました。気持ちはキッチリ切り替えられましたか?

 

渡部 そうですね。6月の試合が終わって「どうなるんだろう」とは思ってましたけど、トーナメントのメンバーを見たら、勝ったから、負けたから、という話じゃなかったんだなと。

 

──今回のメンバーは、スーパーウェルター級でも戦っていた選手が多い印象です。

 

渡部 ああ、確かにそうですね。まあ僕もK-1では70kgでやっていたので、そこはそんなに意識はしていないですが。

 

──カード発表会見では、渡部選手と準決勝で対戦する西川康平選手が、逆ブロックの漁鬼選手と口論になっていましたが。

 

渡部 面白かったですよね、コントやってんのかという感じで(笑)。まあ西川選手も、僕へのリスペクトは示してくれて、「どうせなら決勝でやりたかった」と言ってましたよね。だからあの流れもイヤな気持ちはしなかったですけど、話を聞いていて「若いな、コイツら」という感じでしたね。

 

──改めて、西川選手への印象は?

 

渡部 一発もあるし、テクニックもあるのかなとは思いますね。実は彼とは、Krushで一度組まれていたんですよ。僕の復帰戦(2014年10月)で、ポスターにまで載ったんですけど西川選手がケガして、他の選手とやったんです。だから、やるべくしてやる試合なのかなとは思いましたね。その時、対策までしっかりやっていたかはもう記憶にないですけど。

 

──渡部選手にとっては、本当に大事な一戦になると思います。ここまでの試合への準備はどんな感じですか?

 

渡部 本当にラストだし、キツい時にもうひと押し、自分自身にハッパをかけて頑張れるというか。「こんなにキツいことをするのもあとちょっとだ」という感じで、頑張ってやってます。

 

──その中で一番重点を置いている部分は?

 

渡部 もちろん勝ってナンボですけど、自分を貫いて最後までやり切りたいので。いつも通りKOを狙ってガンガンいくつもりですし、やっぱりお客さんあってのファイターなので、お客さんが喜んでくれる試合を常に心がけていますね。

 

──「渡部選手らしい」という点で、これまでは最後まで競り合い、打ち合った中で、最後の最後に絞り出したもので勝てたという試合も多かったと思うんですが、6月の小川戦はそれがなかったようにも感じました。

 

渡部 言い訳になるので詳しくは言いませんが、毎回毎回万全で戦えるわけではないので。あの試合では、あの時にできることは自分なりにやったつもりなんですよ。ただ客観的に見て、もっと行きたかったというのが本音というか。

 

──今回はそこを出し尽くせるように臨むと。

 

渡部 そうですね。出し切って終わりたいので、調整の仕方から見直しています。不完全燃焼で、「ああしておけばよかった」と思って終わるようなことにならないように、より気合いを入れています。

 

 

──ちなみに逆側のブロックは気になりますか?

 

渡部 全くならないですね。何なら後で、配信で見ようかなと思っているぐらいです。

 

──改めての確認なんですが、このトーナメントで2試合勝ったらチャンピオンになるわけですが、そうなってもその先はないんですか?

 

渡部 ないですね。一番強い状態でやめるつもりなので。

 

──今回は特に、そのプレッシャーが加わっていますか?

 

渡部 なくはないですけど、今さら変に緊張してもしょうがないので。自分が出せればベルトは獲れるし、本当に自分次第だと思ってますけど、やっぱりずっとキックボクシングを好きでやってきたので、好きなまま終われるように、楽しんでやりたいなというのはありますね。

 

──試合前の選手に言うことではないと思いますが、負けたらこれが最後の試合になるわけですよね?

 

渡部 そうですね。ただ、負ける気はサラサラないので。だから2試合やるつもりではいますが、今はこの準決勝のことしか考えてないです。そこで勝って、またリセットして12月の決勝かなと思っています。ここでコケたら話にならないので、まずはここを必死にいきます。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

渡部 気合いと根性ですね。最後まで勝ち切るために、一番必要なものだと思うので。今さらテクニックとかは何もできないので、自分を信じて気合いと根性でいきたいと思います。「やっぱ渡部の試合は熱いな」というのを見せたいです。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

 

プロフィール  

渡部 太基

所属:TEAM TEPPEN

生年月日:1987年12月12日生

出身:東京都葛飾区出身

身長:174cm

戦績:58戦25勝(14KO)31敗2分

第4代Krushウェルター級王者
元WPMF日本ウェルター級王者