2024/09/24

10.12 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5|西川康平インタビュー公開!

 

 

10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5」の[KNOCK OUT-BLACK ウェルター級王座決定トーナメント準決勝/3分3R・延長1R]で渡部太基と対戦する西川康平。昨年の復帰戦では中島弘貴にKO負けを喫し、中途半端だった自分に憤慨したという。その反省も踏まえて、今回は猛練習をしているという西川、この一戦にどう臨んでいるのか?

 

 

 

 

 

──8月5日のカード発表記者会見では、「今回は練習する」と発言されていました。その後、ここまでいかがですか?

 

西川 バッチリですね。毎日やってるんで。前回の中島弘貴戦(2023年4月)とは全然違うものを見せられる自信があります。

 

──それだけ前回の反省があった?

 

西川 自分の問題ですね。中途半端に、練習しないで試合に臨んで負けた時の気持ちが、一番モヤモヤするし、気持ち悪いので。もう歳も歳だし、それだったら最後1回全力でやってみようかなと。やれば絶対勝つ自信はあるので。だから今回は全力で練習して、気分よく試合したいなと思います。

 

──今の練習環境は、ご自身のジムが中心ですか?

 

西川 そうですね。ジムのタイ人トレーナーにやってもらっているのと、あとは他のジムに出稽古に行ってスパーリングをやってます。前回とは練習量も全然違うし……あと、会見の時に相手の渡部選手と向かい合ってなおさら気合いが入ったんですよね。そこからまたギアを上げた感じです。

 

──渡部選手とはちょうど10年前、Krushで試合が組まれたことがあったんですね。

 

西川 そういえば、そんなことがありましたね。あの時は自分がケガしたんですけど、マネージャー役だったヤツに言ったら「そんなの隠して試合しろよ」って言われましたけど(笑)。

 

──お互いに、それだけ古くからやっているということですよね。

 

西川 そうですね。関わりはないけど、もちろん前から知っているし、すごく気持ちのある選手だと知っているので、言い方は悪いですけど、中島君の時とは全然違いますね。もちろんトーナメントだからというのもあるけど、渡部選手とやるということでなおさら気合いが入っているので。だから、勝ったら12月30日の決勝戦に出られるけど、今回の渡部戦の方がメチャクチャ気合いが入ってますね。他の2人はどうでもいいという感じだから。

 

──「他の2人」のうちの1人、漁鬼選手とは会見で少しやりとりがありましたが。

 

西川 全く気にしてないです。すごくイケてるヤツに煽られたらメッチャ燃えるでしょうけど、そうでもないヤツに煽られても全然燃えないし、ビクビクビクビクしゃべってて、様になってなかったですしね。アイツとやりてえとかも全くないし、12月30日はマジでどうでもいいですね。そこでベルトを獲って、もう来年を見据えてる感じですよ。

 

──長いブランクがあって、復帰して2戦目。ここでタイトルのチャンスが巡ってきたことについては?

 

西川 こんなチャンスないですからね。しかも、もともとは違う選手が出る予定だったらしいって会見の時に知ったんですけど、ちょうど自分が「出たい」と連絡したタイミングで自分になったので、これは俺が獲るためのトーナメントなんだなと思って。だからここでチャンピオンになって、来年は団体問わず、名前のあるヤツを倒していこうかなと思いますね。

 

──ここまでタイトルには縁がなかったのが、ここに来てこのチャンスですからね。

 

西川 だから下馬評では、自分が全然一番下だと思うんですよ。ロクに試合もやってないし、試合しても中途半端にやって負けてるから。でも逆に、そこから優勝してチャンピオンになるのは熱いなと思って。

 

──前回の試合が、自分の中でも相当大きそうですね。

 

西川 大きいですね。前回、勝ったら続けてやろうと思ってたんですけど、あんな試合になって、「このままじゃダメだな」と。全然練習してなかったし、「何やってんだろ?」というのがめちゃくちゃデカかったので。今は減量も順調だし、練習もけっこういい感じで追い込めてるので。今までも、やった時は100%勝ってるんですよ。だから今回は自信しかないです。

 

 

──やりさえすれば勝てると。

 

西川 勝てます。周りからもいつも言われるんですよ。「練習したら強いのに、練習しないんだから」って。

 

──やればいいじゃないですか(笑)。

 

西川 いやだから(笑)、そこまで格闘技に熱くなれないというところがあって。今は試合があるから格闘技に集中してますけど、試合がない時とかは、他の試合とかも全く見ないし。他の選手とか全然興味ないですから。

 

──前回出てみて、『KNOCK OUT』というイベントについてはどうでしたか?

 

西川 うーん、特にないですね。『KNOCK OUT』だけに出たいというわけでもないんで。まあだから、そこは『KNOCK OUT』には感謝してるんですよ。他にも使える選手はいっぱいいるでしょうに、1回出て中途半端に負けてるような俺をまた使ってくれるということに。

 

──『KNOCK OUT』だけを考えているわけじゃないといっても、今回のトーナメントで2つ勝ってチャンピオンになれば、ある意味『KNOCK OUT』の“顔”の一人になるわけですよ。

 

西川 そうなったら、『KNOCK OUT』のチャンピオンとして他の団体を潰していきますよ。今は何も発言権がないけど、チャンピオンになったらある程度、発言権も説得力もあるじゃないですか。

 

──では今回、タイトルを獲ってからがスタートだと。

 

西川 だって、今回の4人だってそんなに大した選手たちでもないし、メチャメチャ強い4人でやるというわけでもないから、そこでベルトを獲っといて、他団体から名乗りを上げるヤツがいれば、どんどん潰していこうかなと。

 

──そのための第一歩である渡部戦ですが、改めて、どういう試合をしてどう勝ちたいですか?

 

西川 1Rからいきますよ。向こうも絶対下がらないし、多少もらってもどんどん出てくると思うけど、相手が今までもらったことがないぐらいパンチが重いという自信はあるので。どっちにしてもスタミナはないので、しっかり豪快に倒して、担架で運ばせようかなと思います。引退するのにトーナメントに出てくるのもどうかなと思うし、引退うんぬんやどんなに無様に負けようが、こっちには関係ないので、とことん潰してやろうと思いますね。

 

──ただ、渡部選手はこれが最後と思っているからこそ、気合いが違うと思いますが。

 

西川 それは気合い入ってるでしょうね。練習一つにしても、これが最後と思えば全力で仕上げてくるでしょうし。過去イチ仕上げてもらって、それを潰したいなと思います。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

西川 「練習したら、やっぱ強えな、コイツ」「何だ、この一発は!」みたいな。今は下馬評は全然だと思うけど、ここで勝って「これは決勝戦も西川だな」と思わせるような勝ち方をするので、そこを見ていてほしいですね。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

 

プロフィール  

西川 康平

所属:8ball fitness

生年月日:1991年6月9日生

出身:東京都日野市出身

身長:172cm

戦績:23戦10勝(5KO)13敗