「実績ある相手を倒して、もう一度タイトルマッチを！」

 

 

10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5」の［KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級/3分3R・延長1R］で高橋幸光と対戦するMASATO BRAVELY。REDスーパーウェルター級では常にタイトル戦線に絡みつつ、前回は代々木で杉原新也に判定勝ち。職場も変わって練習環境も変わった「戦うドクター」は、今ではプロレスもこなす高橋を相手に、どう戦おうとしているのだろうか？

 

 

 

 

 

──前戦は6月、代々木第二大会の杉原新也戦で判定勝ちでした。あの試合を今振り返ると？

 

MASATO　勝てたのはいいんですけど、圧倒するつもりで臨んでいたので、全然空回りしてたなという感じで、不完全燃焼に終わった感じですね。負けなくてよかったなというか。本当に圧倒する予定だったので、ちょっと不甲斐ない気持ちではあるんですけど、2月の試合、暫定王座決定戦で負けていたので、勝ちという結果が出たのはよかったかなと思ってます。

 

──その試合が、新しい職場になって練習環境も変わって、初試合でしたよね。その変化の影響というのは？

 

MASATO　本当は自分の中では、職場も変わって仕事内容もかなり変わるので、ちょっと落ち着いてから試合しようかなと思ってたところで、意外と早く6月にオファーをいただいたので試合することになって、確かにそういう点では、まず勝ててよかったかなとは思います。もともとは自分もムエタイ出身で、今の拠点になる前の春日部に住んでいた時も、ムエタイのコーチたちがいるジムで練習していたので、今までとスタイルを変えずにやっていたんですね。でも、今の職場の近くで通っているのが「ザ・キックボクシング」という感じのところなので、もうムエタイとは全然違うトレーニングをしていて。そこで新たな可能性も発見しながらやってる感じなんですけど、まだ2ヶ月程度で、試合にはまだ生かせてなかったのかなと思います。

 

──なるほど。でも今はそこから少し経って、その手応えも感じている？

 

MASATO　そうですね。今のところに来て半年経って、徐々にキックボクシング的な戦い方だったり、キックボクシングの選手がどういう動きかというところに少しずつ慣れてきたので、もちろんムエタイのいいとこは生かしつつ、どちらにも対応できるようにしていってる形です。

 

──というところで、今回の対戦相手が高橋幸光選手になりました。高橋選手に関しては認識はどれぐらいありましたか？

 

MASATO　他団体のチャンピオンだったというのは知っていて、今はプロレスもやられているという多才な選手だなとは思ってました。階級が少し下だったので、まさか試合するとは思ってなかったです。

 

──そうですよね。だから試合が発表された時に、ちょっと「異次元対決」みたいな印象がありました。

 

MASATO　これまでにムエタイのベルトをいくつも獲っているから、同じ階級だったら意識してたはずなんですけど、本当にまさかのっていう感じですね。

 

──実際に試合が決まって、対戦相手として見るとどういう印象ですか？

 

MASATO　やっぱりムエタイ選手としてかなり実力もあって、多彩な技も持っている選手なので、ムエタイ同士で噛み合えば、面白いムエタイの試合になるのかなと思います。ただテクニシャンだから、向こうの思うツボにハマればそのままいなされたりっていうこともあり得るかなと。それから今はプロレスをけっこうガッツリやられていて、そういう選手とは今までやったことがないので、どうくるのかなというのはありますね。

 

──相手にそういう要素が加わると、やはり気になるものですか？

 

MASATO　どうなんですかね？　プロレス技はたぶん出せないだろうと思うので……そこまで「うわヤバい、プロレスもやってる！」とは思わないですけど、リング慣れしてるというか、リングの使い方という点でプロレスを生かしてくるのかなとか、そういうことは思ったりはしますね。

 

 

 

 

──自分としては、前回の試合の反省点も踏まえて、どういう試合をしてどう勝ちたいと思っていますか？

 

MASATO　サウスポーの相手でこちらがオーソドックスなので、基本に忠実にサウスポー対策をして、しっかり抑え込みたいなと考えています。また、今回もキックボクサーとしてのサウスポーとの戦い方というところをトレーナーたちに教わりながらやっているので、そういうのもどんどん混ぜていってやりたいなと思います。あと、以前に通っていた春日部のジムにも、今はちょうど仕事のバイト先が春日部で、週2回はそちらに行っているので、そこで首相撲とかムエタイの練習もしっかりやれています。新しいジムのみで首相撲とかの練習ができないとちょっと不安だったと思うんですが、ヒジのミットとかも春日部でやれているので、練習はしっかりできています。

 

──勤務で行く先々の近くにジムがあって、しかも以前やっていたところにも継続して通えていて、ものすごく運がよくないですか？

 

MASATO　そうなんですよ！　本当に今回も運がよくて、だからなかなか格闘技をやめさせてもらえなくなっています（笑）。

 

──今回勝って、その先についてはどう考えていますか？

 

MASATO　今回、他団体で4本ものベルトを獲っている高橋選手に勝てたら、自分の中でもかなりの自信につながると思いますし、そこに勝てたとなったら、『KNOCK OUT』のタイトルにもう1回挑戦させてもらいたいなとは思います。

 

──タイトルへの思いはやはり強いですか。

 

MASATO　強いですね。しかも前回の暫定王座決定戦は、自分的には「自分の負けと取られたか！」というのがあるので、もう1回やって、ベルトを獲りたいなという気持ちはより強くなってますね。

 

──では最後に、今回の試合で特に注目してほしいというポイントはどこでしょうか？

 

MASATO　自分の技とかというよりは、今回もまた新しい職場からいろんな職種の方たちが見に来てくれることになって、格闘技を会場で生で見るのは初めてという人たちが多いんですよ。やっぱり自分の格闘家としての存在意義として、医療業界と格闘技界を繋げる架け橋になりたいなということをいつも思っているので、またこういった新しいお客さんたちに、格闘技にハマってもらえるような試合をしたいなと思っています。その上で、もちろんKOしにいこうと思っています。

 

──分かりました。ありがとうございました！

 

プロフィール　　

MASATO BRAVELY

所属：BRAVELY GYM

生年月日：1993年2月15日生

出身：大分県大分市出身

身長：177cm 

戦績：21戦12勝(5KO)8敗1分

元WPMF日本ウェルター級王者

元M-1 JAPANスーパーウェルター級王者