2024/10/04
11.2 D.ダイバー presents THE KNOCK OUT FIGHTER|新プロジェクト&対戦カード発表会見レポート
10月3日(木)都内にてKNOCK OUT新プロジェクトに関する記者会見が行われ、福島県田村市常葉町に総合トレーニング場・配信専門のイベント会場となる施設「KNOCK OUT TRAINING CAMP 常葉(ときわ)」を開設することが発表された。
この施設は東京ドームの約半分となる20,395.58平方メートルの土地に、後楽園ホールの約7倍となる延床面積4,055.54平方メートルの広さがあり、KNOCK OUTの次世代スターを発掘するTOKYO MX1の番組『THE KNOCK OUT FIGHTER』(TVerやAmazonプライムビデオで配信中)に出ている選手たちの合宿場としても使用できる、宿泊設備(サウナ付きの大浴場、食堂、調理施設)やトレーニングルーム、グラウンドも完備。また施設内には八角形のケージ・300席以上の観客席を置いたイベント会場も併設しており、格闘技イベントの開催も可能となる。
KNOCK OUT・山口元気代表は「格闘技のイベント・団体がここまで大規模な施設を持つというのは今までになかったことです。ずっと僕がやりたかった『THE KNOCK OUT FIGHTER』の番組に連動するような形にもできます。施設は山の中にあるので、KNOCK OUTに出場するファイターが雑念を取り払って集中して練習に専念できる環境というものを提供できます。これからどんどんここで強いファイターを育てていきたい」とコメント。なお、すでにセネガル相撲の100kg以上のファイターが3人宿泊予定という。
施設のこけら落とし大会として、11月2日(土)にライブ配信大会となる『D.ダイバー presents THE KNOCK OUT FIGHTER』が開催され、鈴木千裕と渡慶次幸平のチームKNOCK OUTvs大沢ケンジ率いる最強MMA連合軍の対抗戦が行われるほか、スーパーファイトとしてKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級&ライト級王者・久井大夢(TEAM TAIMU)vsロムイーサン・TIGER REON(タイ/REON Fighting Sports Gym)の一戦(KNOCK OUT-REDルール/-60.5kg契約/3分3R延長1R)も決定した。
今大会では、鈴木千裕と渡慶次幸平のチームKNOCK OUTvs大沢ケンジ率いる最強MMA連合軍の対抗戦が行われ、通常のキックボクシングのルールをベースに、ヒジ打ち、パウンド、サッカーボールキックなどの倒れた相手への打撃も認められる「KNOCK OUT-UNLIMITEDルール」での試合が行われる。
山口代表は「どうせやるならば、バチバチの対抗戦にしたいと思って、KNOCK OUTからはクロスポイントからアマチュア大会に出てくれた打撃系の選手をセレクションし、MMA軍団からは美木航さんのNATURAL9、鶴屋浩さんのTHE BLACKBELT JAPAN、金原正徳さんのリバーサルジム立川ALPHA、長南亮さんのTRIBE MMA TOKYOの4つのMMAジムから打撃の強い選手をセレクションしていただき、どっちの打撃が強いのか。打撃の強い子を生み出していきたい。キックボクサーが簡単に勝てるルールではないと思ってるし、そのテイクダウンをどう防いで打撃で仕留めるかというのが僕らのテーマ。そうやって技術を高め合っていけるいい機会かな、と僕は思っています」と期待を込める。
会見に出席した鈴木は「打撃と言ったら僕の得意分野なので、練習仲間にそれを伝えれば負けることはないのかなと。今回は全勝できるように改めて鍛えるので楽しみにしてください」といい、渡慶次は「前回の代々木大会では、このルールで栗秋祥梧が(中村優作に)勝った通り、(MMAの選手は)勝てないと思います。このルールはキックボクサーがかなり有利。千裕が見きれないところをカバーして、千裕流になるように鈴木千裕軍団で対抗戦ができると思います。全勝目標に頑張ります」と全勝を目標に掲げた。
対する大沢は「最初にこの話をもらった時は、和術慧舟會HEARTS軍で考えていたんですが、最初に鈴木軍の練習を見せてもらった時に“これはヤバいぞ”と思って、山口代表に相談してMMA連合軍でやらせてもらうことになりました。MMAとして恥ずかしいところを見せられないということで、自分の周りの選手を育てている実力者に声をかけさせていただきました。MMAの打撃は立って普通に向き合うだけじゃなく、組んでから出すのも打撃なので、UNLIMITEDルールはキックボクシングじゃないぞというところを見せられると思います。MMAに長くいる人間だからこそ、感じさせられる戦い方で行こうかなと思っているので、楽しみにしてください」と意気込みを語り、美木は「協力させてもらいましたが、ウチの選手は打撃が強いというよりはキャラがかなり濃いので見てください(笑)。MMAは負けないです」とこちらも自信を見せる。
現在、出場が決まっている有力な選手はいるかとの問いに、大沢は「中村悠磨という選手がうちにいて、バンタム級で身長185cmあります。打撃がめちゃくちゃいい。名前は分からないけれど、THE BLACKBELT JAPANで鶴屋怜のスパーリングパートナーで、とにかくタックルが良かった選手がいます。上手く戦うではなくちゃんと勝負していける選手を選んでいきます」といえば、千裕は「MMA軍は多分レベルが高く、技術で勝つのは難しいので、僕らしくスタミナ、気合いと根性でテクニックを超える強い選手を選んでいきたい」という。
それそれのチームの選手選抜について山口代表は「KNOCK OUTチームはジム内で渡慶次と千裕がセレクションしていきます。MMAチームは10月9日に全ジムの選手を集めて選考試合を行います。それぞれがセレクションして選手を出し合い、体重の近い者同士を戦わせます」と説明した。なお、対抗戦は7試合を予定。
また、スーパーファイトとしてKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級&ライト級王者・久井大夢(TEAM TAIMU)vsロムイーサン・TIGER REON(タイ/REON Fighting Sports Gym)の一戦(KNOCK OUT-REDルール/-60.5kg契約/3分3R延長1R)が決定しているロムイーサンは、ラジャダムナンスタジアムでタイトルマッチの経験もある元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級2位、元BBTVミニフライ級1位で、現在は健太率いるREON Fighting Sports Gymの選手兼トレーナー。
前回9月の福岡大会でペップンソン・フォームドジムに判定勝ちした久井は「前回の試合で課題も出たので今回は必ず倒して勝ちます」といえば、ロムイーサンは「久井大夢は強い選手だから今からでもやりたいぐらいです」と日本語で意気込みを語った。
警戒ポイントを聞かれると、ロムイーサンは「久井大夢はキックが強い。これが一番危ないかな」といえば、久井は「タイ人なので首相撲、ヒジは注意しています。父とやっているのは、相手の構えが右か左か、前重心か後ろ重心かで練習を変えているのでそこを徹底して仕上げていきたい」といい、「映像を見たらパンチャーだったので自分も倒しやすいんじゃないかなと思います」とKO決着に自信を見せる。
リングではなく、施設に常設の八角形のケージでの試合となるが、久井は「コーナーという概念がなくなると思うので詰めづらくなる」というが、「魅せる試合、KOで倒して勝つのを観ている人から求められているのでそこを見せていきたい」とKOにこだわるようだ。
なお、KNOCK OUT・山口元気代表によると、「久井選手から10月大会にも出たいと直訴されていたのですが、試合数が多くて無理なので、この大会に出てもらうことにしました」と連戦を希望していたという。12月にはKNOCK OUTが2大会あることを受け、久井は「怪我もなければ全部出たい。やはり自分は試合で強くなっている姿を見せたいと思っているので、強い選手との試合をどんどん組んでもらってそこで強さを見せたい」と連戦も問題ないことをアピールした。
<11.2 D.ダイバー presents THE KNOCK OUT FIGHTER 決定カード>
スーパーファイト/KNOCK OUT-RED -60.5kg契約・3分3R延長1R
久井大夢(TEAM TAIMU)05.9.23生/大阪府羽曳野市出身/19歳/172cm/サウスポー/15戦12勝(4KO)3敗
vs
ロムイーサン・TIGER REON(タイ/REON Fighting Sports Gym)93.9.6生/タイ国イサン出身/30歳/169cm/93戦60勝31敗2分