2024/10/04
10.12 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5|小倉えりかインタビュー公開!
「一瞬のKOを狙っているので、倒れるところをお楽しみに!」
10・12「MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.5」の[KNOCK OUT-BLACK女子-57.0kg契約/3分3R・延長1R]で浅井春香と対戦する小倉えりか。中学校の教師でもある彼女は、今大会への出場が決まって、憧れのぱんちゃんと同じ大会であること、尊敬する浅井春香との対戦ということで、喜びもひとしおだったという。そんな中で、試合に対して、勝利に対して思っていることとは?
──小倉選手は学校の先生なんですね。
小倉 はい、中学校の先生をやってます。もう7年目になるんですけど、小学校と中学校の先生を行ったり来たりという形です。
──そんなことができるんですか!
小倉 山梨県は小学校の先生も少ないということもあるので、中学校に行くこともなくはないです。今は特別支援学級の担任をやっています。
──単純に、先生をやりながらキックボクサーをやるって、大変じゃないですか?
小倉 メチャクチャ大変です(笑)。でも、お仕事をされながらキックとか格闘技と両立されている方なんて、本当にたくさんいると思うので、教員だから特別ということはないと思ってます。
──しかも、公務員だからファイトマネーは受け取れないとお聞きしました。
小倉 はい。なのでジムに寄付という形でやらせていただいています。
──下世話な言い方で申し訳ないですが、それってモチベーションに響きませんか?
小倉 その分、会長たちが本当にいろんな面で支えてくださっているので、そこに関しては、嫌なこと何一つないです。それに、お金じゃない価値観があると私は思っているので、私の戦う姿を見て、子供たちが前向きに進んでいくというところに繋がればいいなっていうのと、私も大人になってから新しいことで挑戦したりして、夢に向かって進んでいってるので、そういう困難にも諦めないで突き進んでいってもらいたいというところが、子供たちや保護者の方たちに伝わればいいなとは思ってます。
──なるほど。キックを始めたのは?
小倉 キックは3年前に始めたばっかりです。もともとはエクササイズとして体験しに行ったところ、その当時の会長に「ちょっと試合出てみないか」ということで声をかけていただいて、本当に入会した次の日には試合が決まってました。
──全然フィットネスにならないじゃないですか!(笑)
小倉 そうですね、フィットネスじゃなくてガチでした(笑)。もともと競泳を13年とトライアスロンを4年ぐらいやっていたので、体力的なところとか、運動神経とかを見込んでいただいたのかなとは思ってます。
──とはいえ、対人競技は未経験だったわけですよね。そこも大変だったのでは?
小倉 はい。技も何から切り出せばいいのか分からないとか、もう本当に何も分からない状態からのスタートでしたね。始めて3ヵ月でプロデビューとなって、アマチュアの試合とかも出たことがなかったので、いろいろ大変で。
──翌日に決まっていたというのは、プロの試合だったんですか!
小倉 そうなんです。私も試合の1週間前まで、アマチュアじゃなくてプロだってことは知らなかったですよ。そのデビュー戦は判定負けしてしまって。力任せに行ったら、テクニックで返されたというか。
──ここまで8戦4勝4敗とのことですが、そんなスタートからここまではどうですか?
小倉 まだまだ足りないところばかりで、毎日が課題です。
──ただ勝った試合もあるし、よくなった点、成長した点ももちろんありますよね?
小倉 コンビネーションを繰り出すことの難しさや大切さっていうのはやっぱ感じましたね。自分の攻撃で最後終わるというぐらいの強い気持ちと忍耐を持たなきゃいけないなというのは感じました。
──今回、『KNOCK OUT』には初参戦になります。『KNOCK OUT』に対しての印象というと?
小倉 私にとっては手の届かないところっていうぐらい、夢であり目標でありという舞台でした。ぱんちゃん選手が出ているような団体に出たいなという夢があったので、まさか同日に試合することができて、本当にうれしいです。
──今回は浅井春香選手との対戦ですが、浅井選手の印象は?
小倉 浅井選手は、すごく憧れの存在だったんです。強くて、でもな優しくてっていう、そんな選手と戦えるってことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
──浅井選手とは何か交流があったんですか?
小倉 以前、私が出るはずだった試合で、私の体調不良が原因で出場できなくなってしまって、代わりに出場してくださったのが最初でした。その後、会場でお会いした時に「先日はありがとうございました」ということでちょっとお話をさせていただいて、その際にお互いに、「試合するってなったら怖いよね」なんていうことをちょっと話をさせていただいたりもして。
──その浅井選手が対戦相手になるわけですが、ファイターとしての印象とか、警戒しなきゃいけないところというと?
小倉 とにかく前に前に出てくる選手で、後ろに下がるということがほとんどないですし、やっぱりキャリアが長いからというのもあると思うんですけど、すごく戦い慣れているので、距離感であったりフォームであったり、自分の戦いに持っていくのがすごく上手な選手だなというイメージがあります。
──自分としては、どう戦ってどう勝ちたいですか。
小倉 私は足技の方がとても自信があるので、そういった攻撃でうまく距離を保ちつつ、自分だけの攻撃というのを作れたらいいかなとは思ってます。
──憧れのぱんちゃん選手と同じ日の『KNOCK OUT』のリングで、憧れて尊敬もしている浅井選手との対戦ということで、ものすごく緊張して硬くなってもおかしくないと思うんですが、そこは大丈夫ですか?
小倉 大丈夫です! やる時にはやるという性格ですし、今の段階でも勝つ気しかないです。浅井選手はこの数年の間にも何戦もされていて、勝ちとドローがずっと続いてると思うので、私がそこに終止符を打とうかなと思ってます。
──これを機に、『KNOCK OUT』に継続参戦も?
小倉 したいですね。これが始まりだと思っているので。私はジムを移籍させていただいて、今回がその初戦なんですよ。なので、まずこのスタートから勢いに乗って、今後自分らしい戦い方をしていきたいなと思っているので。
──新しい環境はいかがですか?
小倉 選手の方もたくさんいますし、アマチュアの方たちも一緒に練習に参加してくださったりとかもあって、すごく楽しいです。
──ちなみに学校関係者とか、保護者の方とかも今回、応援には来てくださったりするんですか?
小倉 4月の後楽園の試合では、生徒と保護者が130人ぐらい応援に来てくださってました。だから応援もしてくださっているし、皆さん理解してくださる方々で、本当にありがたいなと思っているので、そこに応えられるような試合をしていきたいなと思ってます。
──では最後に、当日の試合で自分のここに一番注目してほしいというポイントはどこでしょうか?
小倉 試合に対するアグレッシブさと、一瞬を狙ってのKOを考えているので、浅井選手が倒れる姿を楽しみにしていてほしいです。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
小倉 えりか
所属:My Way Spirits
生年月日:1994年8月11日生
出身:山梨県甲斐市出身
身長:170cm
戦績:8戦4勝(3KO)4敗