2024/11/22

12.1 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.6|星野航大インタビュー公開!

 

 

「倒されるリスクを背負って、倒しにいきます!」

 

 

12・1「MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.6」の[KNOCK OUT-BLACKバンタム級/3分3R・延長1R]で川野龍輝と対戦する星野航大。8月大会では柿﨑瑠に敗れ、BLACKバンタム級戦線での生き残りを懸けて、またも10代との対戦に臨む星野は、どんな思いでこの一戦を迎えようとしているのか?

 

 

 

 

 

──8月の柿﨑瑠戦は残念な結果でしたが、今振り返ると?

 

星野 相手が強いというのは分かっていて、倒されるのが怖いっていうわけじゃないですけど……リスクを取りにいけなかったなという悔しさが残りましたね。柿﨑選手は本当にうまくて、プレッシャーをかけていてもうまくいなされて、自分のペースに持っていけなくて、すごくやりにくかったですね。

 

──入りづらかったですか?

 

星野 そうですね。長い距離からミドルを蹴られたり、近くでも膝を合わせられたり、組まれて回られてとかっていうので、いいようにやられちゃったなっていうのが、だいぶ悔しいですね。

 

──その敗戦を受けて、その後の練習で気をつけたことは?

 

星野 もらったら返すことですよね。ミドルでバチーン!と蹴られて、そのままにしちゃうと、結局もうその後に手が出なくなっちゃうので。食らったら返すっていうリスクを取るというか。そこは練習の中で、出せるように意識してやってきました。

 

──以前の試合などでも、勝った試合はそうしてますよね。

 

星野 結局、自分のいいところを出せないっていうのは、相手に完全に支配されちゃってる時なので、そこで一つ押し込んでいかないと、多少もらうリスクを取ってでも、いかなきゃいけないレベルがあるなっていうのを痛感しました。倒されるリスクを取るっていう言い方ですかね。今回はそれがテーマかなと思ってます。

 

──今回は川野龍輝選手。どんな印象ですか?

 

星野 強いですよね、フィジカルも。強さに関しては、この前の柿﨑選手よりも感じますね。

 

──攻撃面などで、特に気をつけないといけない点は?

 

星野 右のハイキックとかはすごく速いですよね。そこをしっかり受けて、自分の得意なパンチだったりを合わせるというところは意識していこうかなと思ってます。

 

──どういう試合をして、どう勝ちたいと思っていますか?

 

星野 やっぱり自分の強みは打ち合いだとは思うので、いつものことなんですけど、そこに持っていく。相手のうまさに飲まれちゃえばこの前みたいにやられちゃうと思うので、そこを倒されるリスクを背負って、自分の距離に潰して最後はパンチでまとめて倒すというところですかね。

 

 

──川野選手は、唯一負けた試合が打ち合いの中でカウンターをもらった試合でした。もちろん、そのまま自分に当てはめられるわけではないでしょうが、参考になるところは?

 

星野 この前の柿崎選手に比べれば、まだ隙はあるとは思うので。川野選手も前回のKOで負けちゃった試合以降は、テクニックを使って戦うようになってるんですけど、そこを自分のプレッシャーで、打ち合いをさせる方に引き込めればなとは思ってます。

 

──今年だけで『KNOCK OUT』は3戦目になりますが、現体制ではレギュラーに近いところまで来てるかなと思うんですが。

 

星野 まあ、バンタム級の層がまだ薄いからというのはあるので、これからどんどん選手が出てくれば、自分はすぐ落ちちゃいますよね。川野選手は今、すごく波に乗ってる選手で、自分はここで負けると連敗になっちゃうので、ここが本当に正念場の試合かなと思いますね。

 

──その正念場で勝つために、一番必要なものというと?

 

星野 正直、テクニックは向こうの方が勝っていると思うので、もう気持ちの問題ですかね。こういう言い方すると、ちょっと安っぽい気もしちゃうんですけど(笑)。

 

──柿﨑選手といい、今回の川野選手といい、若くて技術もあって、倒したりもできる選手がどんどん出てきてますよね。その中、星野選手も若い選手たち相手に決して気が抜けない戦いが続くと思うんですが、その中でどう感じていますか?

 

星野 あんまり深く考えたことはないですけど、もう一戦一戦やり切るしかないとは思ってます。本当に最後はもう気持ちの戦いだし、格闘技はそういうものだと思ってるので、倒しきれればなと思ってます。

 

──おそらく今年最後の試合になる可能性が高いかなと思いますが、勝って来年に繋げたいって思いは強いですよね?

 

星野 そうですね。できることならKOで勝って、12月30日の横浜武道館大会に無傷で名乗り出れればなとも思いますけど。

 

──ただ『KNOCK OUT』に参戦するようになって、キャリアのこの先についても、意識が変わってきている部分はあるんじゃないですか?

 

星野 ありますね。『KNOCK OUT』バンタム級のベルトは欲しいです。そのためにもやっぱり、ここはもう本当に生き残れるかどうかの最後に近いんじゃないかなと思ってます。タイトル戦線という意味で言えば、川野選手はだいぶ上の方にいると思うし、自分は挑戦する立場だと思うので、挑戦者の気持ちで行かせてもらえればなとは思ってます。

 

──気持ちの部分では負けない自信がある?

 

星野 ありますね。そこで負けちゃったら、もうどうにもならなくなっちゃうので(笑)。そこだけは絶対に負けないように持っていきます。

 

でもこの間の試合でも、そこは見えたと思うんですよ。その気持ちの部分は何て言うんすかね。うん。その試合中って、展開にもよるとは思いますけど、一番何を思って戦ってます。

 

──では最後に、今回の試合で特に注目してほしいというポイントはどこでしょうか?

 

星野 倒されるリスクを背負ってる人間の戦い方ですかね。やられる覚悟は持ってるぞ、その代わりお前、やってやるぞと。そういうところを見てもらえればと思います。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

プロフィール  

星野 航大

所属:TORNADO

生年月日:1997年2月21日生

出身:群馬県出身

身長:165cm

戦績:14戦6勝(6KO)7敗1分