2025/03/19

5.18 MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.3|カード発表記者会見レポート

 

 

 

 2025年5月18日(日)東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.3』の記者会見が3月18日(火)都内にて行われ、主要対戦カードが発表された。

 

 

 今年2月大会でリード・ミラー(ニュージーランド)をKOで下した大谷翔司(スクランブル渋谷)が、第7代Krushライト級王者の大沢文也(ザウルスプロモーション)を挑戦者に迎え、KNOCK OUT-BLACKライト級タイトル防衛戦を行うことが決定した。

 2人は23年12月にKrushで一度対戦しており、この時は大谷が延長判定で勝利している。今回の再戦は、大谷が返り討ちにして王座防衛できるか、大沢がリベンジしてベルトを奪うことができるかがテーマだ。

 大沢は昨年12月にバズーカ巧樹とKNOCK OUT-UNLIMITED -63.0kg契約で対戦し判定勝利を収め、大谷へのタイトル挑戦をアピール。今回が二度目のKNOCK OUT参戦となる。

 KNOCK OUTの山口元気代表は「両者はKrushで一回戦っています。大沢選手は12月に横浜へ乗り込んできて、アンリミテッドルールでしっかりと結果を見せてくれました。ここはベルトをかけてやるのがいい流れかなと思います。大谷選手はKrushのチャンピオンとの対戦を実現するためにも大沢選手との対戦で結果を残さなければいけない。大沢選手はリング上で対戦をアピールしていたので、この試合を楽しみにしています」と期待を明かした。

 会見に出席した大谷は「苦労して手に入れたベルトですので思い入れも強いですし、絶対に負けられない気持ちでリングに上がります。あと、大沢選手と年齢は変わらないんですけど、将来性と伸びしろは僕の方があると思っているので、KNOCK OUTのために自分が勝ちます」と気合い十分。

 対する大沢は「絶対に勝ちます。何が何でも絶対に勝ちます。今、伸びしろのことを大谷選手が言っていましたけど、僕もあるんで。科学的なトレーニングをしてグングン数値も伸びています。年齢はただの数字なので関係ないです」と語った。

 相手の印象について大谷は「ディフェンスがうまい。自分が決めたことをやり抜く図太さもありますし、効いたそぶりも見せない。信念を感じますし、メンタルはこう見えて強そう」と評価。

 これを聞いた大沢は「こう見えて、メンタル弱そうですか(苦笑)。僕は客観的に見れるタイプ。12月の試合(大谷戦)は本当に勝ったと思ったし。効いている攻撃はなかったんですよ、印象は悪いなという感じで。で、まあ大谷選手の印象は向かい合った時に感じるものはありましたし、パワーはあるなと思いました」とコメントした。

 KNOCK OUTの採点基準が、よりインパクトのある攻撃や倒しに行く姿勢が高く評価されることに変更となったが大沢は「今回は、まったく気にならない。僕のスタイルは足を使ってうまく勝ちに徹するんですけど、今回は倒しに行く。まったく違うスタイルでやります。180度違うスタイルでやります。伏線かもしれないけど」とニヤリ。

 大谷は「前回の会見でもまったく同じことを言っていました」と鋭く反論。

 

 

 すると大沢は「ほら、前回はキックルールじゃないから(UNLIMITEDルール)。でも、裏切ったこともある。瓦田(脩二)選手とのタイトルマッチもそうだったし(22年4月=ダウンを奪い勝利)。そうなるんじゃないですか。何でもできる。脚を使うのもできるし」と苦笑い。

 結局、どちらのスタイルで戦うか分からなくなってしまったが大谷は「まったく信用していないし、どんな戦い方でも勝てる練習をしています」と自信を見せた。そして「これからKNOCK OUTを背負ってどんどん上がっていくんで。そういう意味ではK-1系の選手
とタイトルマッチを組んでもらって、周りには『なんで大沢なの?』と言われますが自分的にはラッキーだなと。インパクトを残せば、そこに近づくと思うのでベルトは絶対に守り切ります」と続けた。

 この大谷の発言に対して大沢は「なんで大沢なのって言ってるやつ。クソ食らえ。マジムカつく」と噛みつき、KNOCK OUTチャンピオンについては「ベルトはまったく興味ない。ベルトとか華のある大会とか、関係ないです。リングの大きさは同じなので。ベルトがかかっていようがなかろうが、大谷選手と戦うことが嬉しい。どこの団体背負うとか関係ない。K-1とかKrushにしても背負う選手でもないんで。自分のため、応援してくれる人のためにやっています」と拘りはそこまでないという。

 今後の展開について大沢は「6月の代々木大会を連戦でお願いします。誰よりも客を呼びます。来たオファーを断ることはない。UNLIMITED(アンリミテッド)で6月にやりたい」と連続参戦をアピールした。

 また、2月に行われたKrushライト級GPに関して質問が飛ぶと大谷は「会場で観させていただきましたけど、西京(佑馬)選手以外は楽勝だなと思いました」と発言。大沢は「那須川天心選手の試合を見に行っていたので現地に行かなかったけど、あとで映像を見たら西京選手は、頭が一つ二つ抜けているなと。客観的に西京以外は勝てます。でも西京選手は7-3で自分が負けると思いました」と感想を述べた。

 最後に大沢は「今回の試合は楽しみなんですけど、大谷選手がカッコ良すぎる。知名度のない無名の僕の試合を受けてくれてと言っていて、カッコいいなと。より一層戦いたくなった。楽しみにしてください」とメッセージを送った。

 

 

 

▼KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
クンタップ・チャロンチャイ(王者/タイ/TEAM KUNTAP) vs.津崎善郎(挑戦者/LAILAPS東京北星ジム)

 KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王者のクンタップ・チャロンチャイ(タイ/TEAM KUNTAP)が、元KNOCK OUT-RED スーパーウェルター級暫定王者の津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)を相手に防衛戦を行う。2人は昨年12月に同級王座統一戦で激突し、津崎がダウンを奪いながらもクンタップに判定負けを喫し、議論を巻き起こした因縁がある。

 KNOCK OUT山口代表は「このカードは今回で3回目。3度目の正直で遺恨なく決着をつけてほしい。前回の試合判定は審判団に任せていますので、どちらが勝ってもおかしくない試合だったと思っています。この先は、クンクメールで強い選手もいるので、2人には頑張ってほしいです。津崎選手もクンタップ選手も、オープンフィンガーグローブが合っているかなと思います」と見所を語った。

 会見に登壇した津崎は「12月の試合は納得いってなかったんですけど、リマッチ組んでいただきありがとうございます。2回戦って、しかもすべて5ラウンドまでいって。もうお互いにやりたくないと思うので、今回で決着したい」と意気込み。
 
 対するクンタップは「やるしかない。3回でも。もうやりたくないと思っていたけど、やるしかないです」と、互いにこれが最後の決着戦をアピールした。

 クンタップは前回対戦の判定内容について「自分は全力を尽くしただけ。その後は、審判次第、それに何か言うことはないです」と言いつつも「終わった直後は、自分の勝ちか引き分けと思った。映像を見て自分が勝ったと思った。ムエタイルールなので」と一歩も引かない姿勢を見せた。

 今回の再戦はオープンフィンガーグローブを着用しての3ラウンドルールとなるが津崎は「3ラウンドなんですか?今、初めて知りました。でもオープンフィンガーグローブで3ラウンドならば、僕が有利かなと思います。前回の蛇鬼(将矢)戦は4分ちょっとしか戦っていないので、向いているかは分からなかったですが、ディフェンス、距離が違うので楽しかったです。蛇鬼選手は何をしてくるのか分からなかったのですが、クンタップ選手とは2試合10ラウンドも戦っているので手の内が分かっています」と自信を見せた。

 またクンタップも「オープンフィンガーグローブは何試合も経験があるので問題ない。3ラウンドは大好きです。面白い試合にしてみせます」とこちらも自信満々のようだ。

 

 

 

▼KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級暫定王座決定戦/3分3R・延長1R
中島弘貴(NEXT LEVEL渋谷) vs.漁鬼(SHINE沖縄)

中島(※会見欠席。コメント代読)
「漁鬼選手とは、お互いの気持ちがぶつかる激しい試合になると思います。判定決着のいらない試合を見せようと思います。ベルトを必ず巻きます」

漁鬼
「(意気込み)3年前、初めてKNOCK OUTに出た時、中島選手に負けているので、絶対にやり返します。(前回の印象は?)ジャブ、ヒザ蹴りうまいなという印象。でも、今はボクシングやっているのでジャブで差し合いができるし、ヒザ蹴りにも意識すれば対応できると思っています。(3年前からの成長は)以前は試合が決まったら練習する感じで、1年に2試合するくらいでした。初めてKNOCK OUTに出て、ここで活躍したいと思えるようになって、練習量が増えて格闘技に対しての考え方が変わり強くなっています。(気持ちは変わった?)一回負けているので。勝っていたらやりたくないとかはあるかもしれないけど、負けているのでやり返したいです。(今後の階級は?)自分はウェルター級でやっていこうと思っていますが、これに勝ったら、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王者(-70.0kg)の海人選手とできるということなので、そこを目指してから頑張ろうと思っています。(中島玲チャンピオンへのリベンジは?)一番目指しているのは、中島選手が持っているKNOCK OUT-BLACKウェルター級(-67.5kg)王座。70kgのベルトが欲しいというよりかは、海人選手と戦いたい思いが強いです。70kgをとったあと、67.5も奪いにいきたい。2階級の王者を目指していきたい。(どんな試合を見せたいか?)KNOCK OUTのベストKO賞とか、MVPとかいろいろとあると思いますが、とったことない賞をとってコンプリートしたい」

 

 

 

▼KNOCK OUT-BLACKライト級/3分3R・延長1R
バズーカ巧樹(菅原道場)vs.武内晴信(TEAM PREPARED)

バズーカ
「(意気込み)必ず勝ちます。(モチベーションは?)連敗しているんで結果を見せるだけです。(相手の印象は?)相手の試合、見てないです。(勝つためにやっていること)とくに変わったことはやってないです。運が悪かっただけなので、巻き返す。(アンリミテッドルールが活きることは?)アンリミテッド、意外とむずかしかったです。(どう勝ちたいか)倒して勝ちます」

武内
「(意気込み)今回、本戦出場嬉しいです。相手は名前も実績もある選手なので、しっかりした勝ち方をしたい。(相手の印象は?)足技が上手でパンチもできて、何でもできる選手だなと思います。(今回の抜擢について)まさか、こんなにすぐに本戦でいい相手とできるとは。ビックリしています。(アピールしたいのは)内容でしたい。(グッドルッキングTシャツで推したい?)アピールのTシャツは会長から渡されただけなので。着こなそうかなと思いました。(どう勝ちたいか)僕も倒して勝ちます」