
2025/03/26
KNOCK OUT 2025 vol.2|工藤“red”玲央インタビュー公開!
「今年がラストイヤー。昔に戻った自分を見てほしい!」
4・6「MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.2」の[KNOCK OUT-BLACK -54.0kg契約/3分3R・延長1R]で馬上一樹と対戦する工藤“red”玲央。昨年4月の星野航大戦以来、約1年ぶりのリングとなる工藤は、今年をラストイヤーと定めて最後の戦いに挑むつもりだという。その1戦目となる今回は、どんな思いでリングに立とうとしているのか?
──星野航大戦以来、1年ぶりのリングとなりました。試合間隔が空いたのはどういう理由ですか?
工藤 ダメージを抜くというのもあったんですけど、その試合でケガをして治るまで数ヵ月休んだというのもありました。去年、あと何戦かして引退しようかなという気持ちもあったんですけど、ケガしてできなくなってしまって。そのままやめるというのも、応援してくださっている方とか支えてくれている方たちに申し訳ないというのもあったので、できないなと思って。9月頃にケガは治って動けるようにはなったんですが、年齢も年齢なので、ここでしっかり決めようかなと。
──決めるというのは?
工藤 いつまでやるかということですね。決めた方が、集中できるじゃないですか。それで、まだ体は動くし、寂しい気持ちもあるけど、この1年しっかりやって終わりにしようと決めました。去年の後半はそれに備えて動いていたという感じです。ダメージも抜いて、気持ち的にもしっかり切り替えたので、今年は2~3年前のように3試合でも4試合でもやりたいと思って自分からKNOCK OUTに言ったら、試合のオファーをもらえました。
──そうですか。では2025年で現役としてのファイトは最後にするということなんですね。
工藤 そのつもりでいます。ただ、何が起きるか分からないじゃないですか。前回の星野戦では、たまたま負けてケガしましたけど、勝ってケガする場合もあるし。状況次第ですけど、可能であれば今年は3試合でも4試合でもやって終わりにしたいと。お世話になっている方たちにも、それは伝えています。
──今回の試合はラストイヤーの1試合目ということですね。この試合のテーマはどういうところですか?
工藤 テーマは「昔を思い出す」です。本当に単純なことで、キックボクシングにしっかりとたくさん向き合っていれば、昔の楽しかったこととかつらかったこととかも思い出すと思うんですよ。だからキックに時間を費やすということです。今は実際それができています。
──どんなことを思い出していますか?
工藤 去年の終わりぐらいから、ジムに行って後輩たちと拳を交えると、みんな強いので、「こんなに強いんだなあ。自分がちょっとやってない間に、みんなこんなに伸びたんだな。悔しいな」という気持ちを思い出させてもらいました。それで今年に入ってからはもっともっと格闘技に向き合って、格闘技中心の生活を送らなきゃいけないなと。トップの人たちはそんなの当たり前にやってると思うんですけど、自分は仕事をしながらやっていて、でも仕事のシフトを夜にしてもらったりして日中に練習したり、極力、格闘技と向き合う時間を作っています。
──そんな中で今回は馬上一樹選手との一戦です。相手選手の印象は?
工藤 年齢も同じぐらいですし……一緒に練習したこともあるんですよ。
──あ、そうなんですか。
工藤 はい。1年ちょっと前か……古木誠也選手のトレーナーに「練習においでよ」と誘ってもらって、古木選手が以前所属していたジムに出稽古に行ったんです。2~3回かな? だから馬上選手が僕のことを研究してくるだろうなというのも分かっているので、「あれ、その時と違う」とさせるのが今回必要なことですね。僕は古木選手とも対戦しているので、一緒に対策もやってるだろうと思いますし。でも、その対策を超えますよ。
──ということは、自分の戦い方を変える?
工藤 いや、そうではなくて、ベースはありつつという感じです。今回は相手がどういうことをするかという想定の中で動く感じなので、勝ちパターンと負けパターンをちゃんと考えて、「こうなったらいいんだな」「こうなったら負けちゃうんだな」というのを、ジムのメンバーに協力してもらってやっています。その上で、最終的には倒して勝ちたいです。
──その上で、その先の試合につなげていくという感じですか?
工藤 そうですね。ただ、もうたくさん連敗していて、あまり言えることもないので、とにかく勝ちたいです。勝ってから閃くことも多いので、いろいろ考えるのは勝ってからにしたいと思います。勝てば自信もついてくると思うし、いろいろ出てくると思うので。
──なるほど。
工藤 連勝してる選手とかでもないのに、今回、新規で来てくれるお客さんもいるんですよ。ありがたいことに。そういう人たちにもしっかり自分の試合を見せます。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
工藤 「redが昔みたいになってんじゃん。昔に戻ってない?」と思ってもらえる状態になっているので、そこを見てほしいですね。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
工藤“red”玲央
所属:TEAM TEPPEN
生年月日:1987年5月8日生
出身:大阪府豊中市出身
身長:162cm
戦績:33戦12勝(8KO)16敗5分