
2025/03/28
KNOCK OUT 2025 vol.2|佐藤優樹インタビュー公開!
「東北での練習の成果を全て出して、気持ちで勝ちます!」
4・6「MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.2」の[KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R]でミサイル雄と対戦する佐藤優樹。昨年10月のKNOCK OUT後楽園大会でデビューした佐藤は今回、同じ2戦目、さらに同じく1敗の相手と戦う。前回の反省を生かし、その上「勝たねばならない理由」もあるようだが……。
──昨年10月のデビュー戦、富田エレデネ戦以来ということになりますが、あの試合を今振り返ると?
佐藤 やっぱり、思ったよりもREDルールの難しさを感じたというか、距離感の違いもありましたし、富田選手が強いなというのを素直に実感しました。自分はパンチで行こうとしか思ってなかったので、ずっと大振りのパンチになってしまって、もみくちゃのちょっとつまらない試合になってしまったかなと思っています。周りからも「中途半端な距離でくっつきすぎだ」とお叱りを受けてしまいました。
──それを受けて、反省や改善を経ての今回の試合ということですね。今回はBLACKルールなので、まただいぶ違ってくると思うんですが。
佐藤 そうですね。今回はヒジなし首相撲なしのルールなので、前回よりも近い距離で打ち合う展開が多くなるのかなと思っています。もともと首相撲なしの試合に出たことがなくて、アマチュアでも1、2回ぐらいしかやったことがないので、ちょっと未知の部分というのはありますけど。
──プロデビューして、どちらのルールがいいというのはあったんですか?
佐藤 最初はやっぱり首相撲ありの方が、アマチュアでもある程度やっていたからいいかなと思ってたんですが、今回やってみたら、もしかしたらブラックの方がいいかもと思うかもしれないですね。
──その2戦目の対戦相手がミサイル雄選手です。同じく1戦1敗で今回が2戦目という選手ですが、印象は?
佐藤 ムエタイの試合の映像を見させていただいたんですが、自分より大きくて、しっかり蹴りの練習もしてる選手だなという印象でしたね。その蹴りは注意したいですし、もちろん蹴りに気を取られているとパンチも、今回はグローブも6オンスだから効いちゃうので、とにかく打ち終わりとかディフェンスを意識して、戦っていきたいと思っています。
──最終的にはどう勝ちたいですか?
佐藤 僕はおそらく、今回の大会に出る選手の中で一番技術がないので、そんな中でも泥臭く勝っていきたいなと思っています。
──これでデビューから2戦、KNOCK OUTでの試合が続くわけですが、このリングで進んでいこうという気持ちは強くなっていますか?
佐藤 そうですね。本当にこんな豪華な興行に2回も続けて呼んでいただいたので、今回は確実に結果を出したいと思っています。自分はそんな一気にバーッといけるような、技術があったり器用だったりする選手ではないので、まず目の前のことを一つ一つ集中してやっていきたいです。
──佐藤選手は秋田県在住ということですが、KNOCK OUTのリングでも東北の選手は少ないですよね。東北を代表して活躍できるようになりたいという気持ちはありますか?
佐藤 今回、私は東北の選手なのに呼んでいただいて、本当にKNOCK OUTさんには感謝しかないです。東北代表なんて、そんな大きなものを背負えるほど自分は大きくないので(笑)、そんな中でも東北の選手が活気付くような試合をやっていきたいと思っています。
──所属ジムの周辺で、交流もあったりするんですか?
佐藤 ありますね。たまになんですが、お隣の岩手県のキックジムに行かせていただいたり、青森県弘前市のボクシングジムに出稽古に行かせていただいたりはしています。
──やっぱり首都圏と違って、出稽古も県をまたがないとできないですよね。
佐藤 はい。車で3時間移動したりしないとなかなか他のジムにも行けないような状況なので、行くだけでも疲れますし、帰りは車中泊して次の日に帰宅したりすることもあって、体力的にもキツいものはありますね。秋田県にはもう一つジムがあるんですが、そこも週2回ぐらいしか活動していなくて、ほぼ毎日開いてるのはウチのKATANA GYMぐらいなので。
──そうなると、1回の出稽古でも気合とか意欲も違いますよね。
佐藤 そうですね。出稽古は1週間に何回も行けるものでもないので、行った時はどこが駄目だったかとか、これからどういう技術が必要になるかとか、とにかく聞いたことをノートにメモするようにしています。
──そういう点で、首都圏とか東京のジムや選手たちへの対抗心みたいなものはありますか?
佐藤 対抗心というか……確かに、こちらの環境は東京と比べるとすごく悪いとは思うんですが、それでもフィジカルの練習だったり走り込みだったり、そういったものはこちらの方ができると思うので、そういったところで培われた自分の気持ちの部分を見ていただければと思います。
──今、東北・北海道にはKNOCK OUTのチャンピオンもいないですしね。
佐藤 ですよね。そういうところにもつながるように、頑張らせていただければと思います。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょうか?
佐藤 先ほども言いましたが、、自分はやっぱり技術がないんですよね。今回は絶対に打ち合いの展開とか根性勝負の局面もあると思うんですが、そこでは本当に東北でやっている練習を全部出させてもらうので、自分の気持ちでの戦いを見ていただければと思います。あと、実は今回、初めて自分の弟が後楽園に試合を見に来てくれるんですよ。
──そうなんですか。
佐藤 4つ違いで、今は就活中なんです。たぶん就活もいろいろつらいと思うんですけど、諦めなければ何とかなるという姿を、自分が後楽園ホールで見せたいと思います。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
佐藤優樹
所属:Katana Gym
生年月日:1999年2月23日生
出身:秋田県由利本荘市矢島町出身
身長:168cm
戦績:1戦1敗