2025/05/02

KNOCK OUT 2025 vol.3|高橋幸光 インタビュー公開!

 

 

 

 

 

「プロレス技でぶん投げても大丈夫なんですかね?」

 

 

5・18「MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.3」の[KNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーウェルター級/3分3R・延長1R]で川村英樹と対戦する高橋幸光。昨年10月に続いての参戦、そして今回は初のUNLIMITEDルールに挑戦という高橋は、「ぶっつけ本番」と言いつつも絶対的な自信を見せている。その自信の根拠とは?

 

 

 

 

 

──前回のKNOCK OUT初参戦、昨年10月のMASATO BRAVELY戦は本領発揮とはいかなかったですね。何かケガがあったという噂を小耳に挟んだんですが……。

 

高橋 聞きましたか。まあ、言い訳になっちゃうのであんまり言いたくはないんですが……、試合の2週間前に、プロレスの試合で両ヒザの靱帯を痛めちゃったんですよ。当日は痛み止めを打って試合に出たんですが、得意な動きが全然出せなくて。でも今は治ったし、先日、他団体で試合した時も絶好調でした。だから今回は全然問題ないです。

 

──なるほど。今回は初のUNLIMITEDルールですが。

 

高橋 MMA的なルールは初めてですね。オープンフィンガーグローブは、ムエタイの試合で何試合か経験があります。サミングが怖いぐらいで、ボクシング・グローブよりは軽いので動きやすいですね。このルールではやってみないと分からないですけど、プロレスラーは常に新しいことに挑戦するものなので、楽しみしかないです。

 

──このルールに合わせての練習はしているんですか?

 

高橋 いや、全くしてないですね。でも、プロレスを常にやっているので大丈夫です。今回のリングって、キック用のリングですか?

 

──そうですね、ボクシング・リングだと思います。

 

高橋 その固いリングで、プロレス技で投げちゃって大丈夫ですかね?

 

──ルール上は反則ではありませんが。大丈夫かどうかは、相手の川村選手に聞いてください。

 

高橋 この前、他団体の試合で勝った後に、所長の飯伏幸太さんをプロレス技で投げ飛ばしたら、飯伏さんに投げ返されて、会場は盛り上がったんですけど、団体を通じて会場側から怒られたんです(笑)。「キックのリングでプロレス技はやめてください」って。

 

──試合後だったからダメだったのでは? 反則じゃないので、試合中なら大丈夫だろうと思いますが、念のために前日のルールミーティングで確認してください(笑)。

 

高橋 分かりました(笑)。でも怒られた割りに、ヤフーニュースではその投げた・投げられたとこばかりが使われてて、試合内容なんて1行ぐらいしか載ってなかったんですよ。

 

──それも試合の中で投げて決めれば、そこが大きく取り上げられると思いますよ。しかし、それだけ身も心もプロレスラーなんですね。

 

高橋 そうですね。今は所属も「飯伏プロレス研究所」ですから、完全に“外敵”ですよ。セコンドも飯伏さんをはじめ、所属のレスラーたちがついてくれるし、今回の試合も自分の中では完全にプロレスです。

 

──どういう試合にしたいですか?

 

高橋 どういう試合がいいですか?(笑) すぐに終わらせた方がワーッと盛り上がるのか、ちょっと長持ちさせた方がいいのか、ちょっと考えてて。

 

 

──「長持ち」ってどういうことですか(笑)。まあ、一進一退のスリリングな攻防の末に衝撃的KOが見られたら理想的だとは思いますが……。

 

高橋 なるほど。まあプロレスラーなので、何をやっても許されると思うんで。楽しみにしといてもらうしかないですね。とにかく体調も万全なので。体重も全く問題なくて、まだ減量を始めてないですから。試合が続きすぎて、食べても食べても太らないんですよ。今日もこの後、プロレスの試合があるぐらいで。KNOCK OUTの5日前にもプロレスの試合が入っていて、もう減量とかコンディションとか、よく分からないです(笑)。

 

──よく分からないまま、走り続けていると。

 

高橋 ですね。だから「万全」とは言っても、どこかしらケガはしてますけどね。むしろそれに慣れちゃって、以前はキックの試合の前は追い込んだり抜いたりとかしてましたけど、今は常に練習してるし、試合もし続けてるので。

 

──そのあたりの意識もかなり変わったんですね。

 

高橋 はい。ピリピリして追い込んだりということもないし、かと言って昔みたいに練習しなさすぎということもないし。逆にキックの練習に限らず、やることが多すぎて大変です(笑)。

 

──今回でKNOCK OUTは2回目になりますが、前回出場して、イベント自体にはどう感じましたか?

 

高橋 お客さんもいっぱい入ってたし、すごく盛り上がってましたよね。選手も華がある選手が多かったですし、すごく素晴らしい興行だと思いました。でも僕自身は、前回本当に申し訳ない試合をしてしまったので、今回はとにかくそれを覆せるような試合を見せたいと思います。勝つのは当たり前として、いかに盛り上げて倒すかですね。

 

──相手の川村英樹選手の情報はどれぐらい入っていますか?

 

高橋 全然ないです。ミャンマーラウェイで試合をしたというのは聞きましたけど。日本で試合してないですよね?

 

──そうなんですよ。

 

高橋 背が高いのは聞いてましたけど、つい最近、サウスポーだということを知りました。「そうだったんだ!」って(笑)。

 

──では試合の中身については、始まってみないと分からない?

 

高橋 そうですね。プロレスの試合でも、相手が何が得意かとか別に調べないですし。今回もぶっつけ本番で戦うだけですね。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

高橋 やっぱり、キックボクサーやムエタイ選手がたくさんいる中でプロレスラーが出るわけだし、UNLIMITEDルールもまだみんなよく分かってないと思うので、お客さんに「このルール、やべえじゃん!」と思われるようなプロレスをしようと思います。そこに注目してもらいたいですね。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

プロフィール
高橋 幸光
所属:飯伏プロレス研究所
生年月日:1988年12月14日生
出身:神奈川県
身長:173cm
戦績:70戦40勝(12KO)24敗5分1NC