2025/05/17

5.18 MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.3|公式計量・会見レポート

 

 

 

 

 2025年5月18日(日)東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.3』の前日計量が17日(土)13:30~都内にて行われた。

 

 

 

 メインイベントのKNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)タイトルマッチで対戦する王者・大谷翔司(スクランブル渋谷)62.45kg、挑戦者の大沢文也(ザウルスプロモーション)は62.45kgで計量をパスし、あとは試合のゴングを待つのみとなった。

 初防衛戦を前に大谷は「明日は必ずベルトを守って、自分の目標に前進する試合にしたいと思います。あと、ジムが新体制になって、自分が一発目の試合ということで、必ずこのベルトを持ち帰ってジムを活気付けられるようにしたいと思います」と気合い十分のコメント。

 好カードが並ぶ中、メインに立つ心境を聞かれると「KNOCK OUTのメインイベンターとして、またチャンピオンとして、責任感のある試合をしたいと思いますし、このメインの構図としても真逆で面白い2人なんじゃないかなと思っています。試合前にいろいろあって(大沢は)変な人だなと思うことがありましたけど、フェイスオフで目を合わせてみると、明日はいい試合ができるような気がしたので、楽しみにしていてください」と試合が待ち遠しい様子を見せた。

 対する大沢は「僕が勝つことでいつも応援してくれてる人たちの喜んでる姿を見たい、勝って恩返ししたいと思いはいつもあるんですけど、今回だけは自分のために自分だけのために戦って勝ちます。さっきフェイスオフの時にリスペクトの心がすごく強かったので早く戦いたい気持ちです」と意気込みを語る。

 Krushを主戦場にしている大沢だけに、KNOCK OUTのベルトへの思いを聞かれると、「もちろん欲しいですけど、別にベルトへの思いはないです。大谷選手と戦うことだけ考えています。ベルトは後から付いてくるものなので。今まで戦ってきた選手の中には、もちろん熱い選手もいたり、燃えない選手もいたんですけど、大谷選手と戦うことは本当に自分の中ではこみ上げるものがあります」と目の前の一戦に集中しているという。

 最後にタイトルマッチ後のプランを聞かれた両者。大谷は「まずはベルトを守り抜くために必ず勝つということ。僕の大きな目標はライト級のトップに立つことなので、そこに向かうまでの間にKrushの王者とやりたいというのが一つあります。その目標を叶えるためにベルトも必要だし、落とせない相手です。実際、大沢選手はもしかしたら現Krush王者(=大岩龍矢)よりも厄介な相手になるかもしれないので、油断せずに明日しっかり力を出し切りたいと思います」とライト級最強を証明するために落とせない試合だといい、大沢は「ベルトを獲ったら、6月にUNLIMITEDルールでお願いします」と6月22日に代々木競技場第二体育館で開催されるビッグマッチ『THE KNOCK OUT』でUNLIMITEDルールに再挑戦したいとアピールした。

 

 

 

 

▼第9試合 KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級(70.0kg)タイトルマッチ 3分3R・延長1R

 王者クンタップ・チャロンチャイ(タイ/TEAM KUNTAP)は70.20kgだったが、再計量では69.65kgでクリアーしたのに対し、挑戦者の津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)は69.85kgで一発パスした。

 両者はこれまでに2度対戦し、初対決となった2022年12月の同王座決定戦ではクンタップが判定勝ちで勝利。2度目の対戦となった24年12月、暫定王者の津崎と王座統一戦で戦い、1Rにダウンを奪われたクンタップだったが、3Rからの組みの展開で巻き返しを見せたか、僅差の判定で初防衛に成功している。

 その判定内容に納得のいかない津崎はSNSで不満を口にし、それを伝え聞いたクンタップはこの日の計量会場ではすでに戦闘モードに。計量時のフェイスオフでは、津崎に詰め寄り何かを伝えて挑発する様子を見せた。

 計量後の会見でクンタップは「明日は絶対勝ちます。倒します。楽しみに見てください。彼がいろいろと失礼な発言をしているのを聞いていて、バカ言ってるんじゃないよと言いたい。(その気持ちは明日の試合に影響しないか)もちろんその気持ちを乗せて、すごいいい試合ができると思っています。自分としてはバカにするんじゃないという気持ちをすごく持ってますので、絶対負けられない試合だと捉えています」とイライラを爆発させるコメント。

 これを受けて津崎は「僕は平常心で行きたいんですけど、すごく絡んでくるのでちょっとイライラしてます。(クンタップの怒りの理由を聞いて)バカにしたつもりは一つもないんですけど、僕は聞かれたことに対して自分の思っていることを答えただけです。SNSで向こうは『今回はやる意味がない試合』と言ってるんですけど、周りからは『前回はなぜあれで負けなんですか? 完全に(津崎が)勝ってました』という意見をすごくいただいます。前回、蛇鬼将矢選手にいい勝ち方ができたので、今回のリマッチにつながったと思ってるんで、そこらへんは理解してほしいですね」とタイトル挑戦権はしっかり獲得していると主張した。3度目の対戦でクンタップが2度目の防衛なるか、それとも津崎が3度目の正直でリベンジ&戴冠なるか。

 

 

 

 

▼第8試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級暫定王座決定戦 3分3R・延長1R

 中島弘貴(NEXT LEVEL渋谷)は69.85kg、漁鬼(SHINE沖縄)は69.90kgで計量をパスした。両者は2022年7月、KNOCK OUTのリングで対戦し、中島が延長戦の末にTKO勝ちを収めている。正規王者・海人が初防衛戦を行えないために、両者は暫定王座決定戦で再戦することとなった。

 中島は「明日はスーパーウェルターのチャンピオンを決めるふさわしい試合を見せようと思っています。KNOCK OUTでは10戦目ぐらいです。今まで積み上げてきたものがあり、ここで負けちゃうと意味がなくなっちゃうので、明日は必ず獲りたいと思います」といえば、漁鬼は「今年KNOCK OUTの選手で数名倒したい相手がいるので、まずは中島選手を倒してどんどんみんなを倒していこうと思っています」とそれぞれが意気込みを語る。

 3年前の初対決時から成長したことを聞かれると、漁鬼は「パワー、スタミナ、技の引き出しと全てにおいて3年前より上回っているので、明日試合を見れば分かると思います」と自信を見せれば、中島は「長く現役をやってきて、どれだけいいコンディションで持っていけるかに集中しています。今回コンディションもいいので明日いい試合ができると思います」とした。

 

 

▼第7試合 KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R・延長1R
バズーカ巧樹(菅原道場)=62.40kg
「沈めます、押忍。
(連敗からの再起戦となる今回の相手として、今4連続KO中、かつ3試合連続1RKOという好成績の選手が用意されたことに関して)相手は骨のないやつと多分やってるんで」

武内晴信(TEAM PREPARED)=62.30kg
「明日はまず自分が楽しんで、見ている皆さんも楽しんでいただけるような試合をします。
(二回フェイスオフを体験してどう感じたか)特に感じるものはなかったですね。前回の記者会見の時もお会いしていたので、変わらずだなと思っていました。
(どういう試合を見せたいか)今、話を聞いていた感じでは、1試合前がすごい楽しそうな試合になりそうなので、僕たちはは打って変わって、正当派のキックボクシングとして面白い試合ができたらいいかなと思っています」

 

 

▼第6試合 KNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーウェルター級 3分3R・延長1R
高橋幸光(飯伏プロレス研究所)=69.80kg
「明日はちゃんとムエタイ選手として、なおかつプロレスラーとして戦いますので、皆さん楽しみにしていてください。
(UNLIMITEDルールの中でプロレスラーとしてどういうものを見せたいか)UNLIMITEDルールは主催者がやってほしいという意向ですか? それとも対戦相手の選手がやりたいと言ったのか、どっちですかね? まあ、明日はマットが硬いですけど大丈夫ですか? 覚悟していてください。すぐ救護に来れるようにお願いします。プロレスラーなんで投げないわけにはいかないですよね。楽しみにしてください。
(相手について)日本でやってない選手なんで。ちょっと前にサウスポーと身長は知ったのですが、MMAのジムの所属なんですね。
(前回の試合後、フランケンシュタイナーを仕掛けて話題になっていたが、今回出すか)やっぱりやらなきゃなとは思ってるんですけど、次の日に後楽園ホールの運営の方に飯伏さんも僕も怒られたんですよ。キックのリングでプロレスの技はやらないでくれと。だから明日どうなんだろうと。そういうことをしても大丈夫ですか? 違うパフォーマンスの方がいいのかなとも思ってるんですけど、先にOKをもらえるのかを聞きたいですね。
(今週火曜日にプロレスの大会『PPPTOKYO』に出ていたルールをきちんと把握しないまま試合をしていたが、今回のルールは把握しているか?)本当に後楽園ホールの運営の方との確認ですよね。でも、試合で投げてもいいんだったらやってもいいのかなと思ってるんですけど、今回は。まだ、きっちりと把握しきってないので、ちゃんと送ってもらったルールを見ます」

川村英樹(リバーサルジム久喜wings)=69.85kg
「明日はただただ楽しみです。自分の戦いを見てくれたらなと思います。
(高橋の投げ予告について)投げというイメージよりも、本当にテクニカルというか、距離感がうまい。首相撲ももうまいと思うんですけど、僕もMMAのジムなんで組みはできるし、投げられるのかなと思います。相手は柔道もやっていると聞いたんで、強いかもしれないですね。高橋選手はエンタメっぽいですけど、すごい実力者と試合ができることはもう感謝しかないですね。本当にリスペクトしてるんで、その思いも込めていい試合ができたらなと思います。一緒に盛り上げていきます。
(どういう勝ち方をしたいか)明日を見てください。
(フランケンシュタイナーを仕掛けられたら?)困りますね。でも逃げると思います」

 

 

▼第5試合 KNOCK OUT-REDフライ級 3分3R・延長1R
渡部 蕾(クロスポイント大泉)=50.35kg
「明日はしっかり倒して、今大会一番目立ちたいと思っているのでお願いいたします。
(アマチュア時代に2度対戦経験があり、その時と今の違いについて)全部です。
(17歳同士の対戦ということで今大会の最年少の戦いになることで見せたいことは?)他の選手キャラは濃いんですけど、自分もそこでしっかり倒して目立ちたいと思っています。
(どう期待に応えたいか)派手に倒して期待に応えたいです。周りからは『2回負けているので頑張れ』と言われてます」

エイル ルーククロンタン(HIDE GYM)=50.35kg
「今回の対戦相手が渡部蕾選手ということで、KNOCK OUTでも4連勝していて結構期待の新人だと思うので、IMSAのチャンピオンとしてしっかりここは圧倒していけたらと思います。
(アマチュア時代に2度対戦経験があり、その時と今の違いについて)やっぱり全体的にステータスももちろん上がっているし、タイで培った経験値とテクニックがあるので、昔とは一層レベルアップした試合になると思います。
(17歳同士の対戦ということで今大会の最年少の戦いになることで見せたいことは?)これからの格闘技界を背負っていく新人として、ここは負けちゃいけないなと思うのでしっかり勝ちます。
(どう期待に応えたいか)周りからは「中学時代に勝っているからと舐めんなよ」とは言われているので警戒していますけど、相手はインパクトのあるKOが多いので、そこも気をつけながら、しっかりとムエタイのテクニックでもう何もさせないぐらいにできたらなと思っています。
(KOを狙いに行く?)もちろんKOを狙いに行きます。でも、その狙いに行く中で、やっぱりテクニックをちゃんと見せたいと思います」

 

 

▼第4試合 KNOCK OUT-REDライト級 3分3R・延長1R
小林 司(Sports 24)=62.40kg
「明日は力也選手、ウィラサクレックジムジムの若手の新鋭ですごい実力者なので、KNOCK OUT-REDをしっかり盛り上げられるような試合をしたいと思います。
(練習で強化してきたこと)僕は首相撲とOFGでのパンチの仕方をしっかりやってきました。
(他団体の王者として見せたいもの)森岡(祐樹)選手も同じベルトを持っていて、一緒に盛り上げるような選手になれたらなと思いますので、頑張っていきたいと思っています」

力也(WSRフェアテックス湖北)=62.30kg
「明日の相手は他団体のチャンピオンなので、しっかりいい感じ方をして自分をアピールしたいと思います。
ご応援よろしくお願いします。
(練習で強化してきたこと)初めてのOFGということで、攻撃の仕方だったり防御の仕方だったりを工夫して練習しました。
(他団体の王者とやることについて)チャンピオンとやらせてもらえることで非常に楽しみですし、小林選手はインスタで拝見したんですけど、新婚でしっかり覚悟を背負っていると思うので、僕もそれに負けないようにしっかり勝ちたいと思います」

 

 

▼第3試合 KNOCK OUT-BLACK女子アトム級 3分3R・延長1R
Nao(AXGYM)=45.95kg
「私の主戦場はミネルヴァです。そのミネルヴァのチャンピオンとしてKNOCK OUTの舞台に立たせてもらいます。バチバチ盛り上がる試合ができるよう、注目していただけたらと思います。
(練習で強化してきたこと)私の特技は首相撲中心なんですけど、今回首相撲なしのルールで試合させていただくということで、打撃の技術もぜひ見ていただけたらと思います。
(他団体の王者として見せたいもの)首相撲ありのルールでずっと試合させていただいて、他団体のNJKFのベルトを持っての参戦なので、他団体から来ても魅せる試合ができるんだぞというところを、明日の試合で見ていただけたら」

Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)=45.85kg
「明日は倒します。
(練習で強化してきたこと)明日楽しみにしてください。
(他団体の王者とやることについて)チャンピオンとやるのは初めてなので、すごい楽しみです」

 

 

▼第2試合 KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R・延長1R
雅治(レンジャージム)=57.40kg
「お久しぶりです。11カ月ぶりにKNOCK OUTのリングに戻ってきました。明日はしっかりKOで倒したいと思います。森本選手は来月で試合決まっているみたいなんですけど、そんな甘くないよ、というところを見せたいと思うので注目していてください。
(練習で強化してきたこと)相手がプラジアン柔術なんで寝技の練習していたと言いたいんですけど、普通にキックの練習をやってました。いつも通り全部やってますね。
(明日、何を見せたいか)やっぱりKNOCK OUTという舞台なんでKOしないと会場も盛り上がらないですし、倒しに行く姿勢を見せたいですね」

森本直哉(フリー)=57.35kg
「私は今、主戦場はKROSS×OVERでして、キックの他にもブラジリアン柔術という寝技の競技の試合を毎週のように出ています。今回は日々の経験を明日全力で出し切って、勝ちたいと思います。
(練習で強化してきたこと)私自身は昔、空手をやっていまして、空手仕込みのパンチとキックで試合を組み立てていけたらなと思っております。あと、プラジアン柔術もやっていますので、その寝技に関係するフィジカルも活かして勝ちたいと思います。
(来月の試合のことについて)来月の6月頃に試合が決まっていますが、今大会もちろん勝ちに行きますので、それなりに練習もしてきたので問題なくやっていきます。
(来週試合の予定は?)特に決まってないです」

 

 

▼第1試合 KNOCK OUT-BLACK女子 -45.0kg契約 3分3R
森川侑凜(J-KRANG)=44.75kg
「今まではKrushを主戦場として戦っていたんですけど、今回3年ぶりの復帰戦ということでKNOCK OUTで試合させていただくことになりました。KNOCK OUTのリングに上がるのがめちゃくちゃ楽しみです。BONNIE選手も言っていた通り、明日第1試合からしっかり今回の大会を盛り上げていきたいので、よろしくお願いします。
(練習で強化してきたこと)自分は1回、この3年空いてる中で子供1人を産んでいて、筋力もスタミナも全部ゼロから作り直してきたので、前回の3年前よりも、より強くなったところを見てほしいですね。
(相手がムチを持ってきた感想)ムチでスタッフの人を叩いていたので、自分とのフェイスオフの時に来るかと思ったんですけど、来なかったので良かったです。ムチで叩いてきたらやり返してました。
(出産して格闘技に活かせていること)追い込み中とかも、家に帰ってすぐ子供の面倒を見たりとかしなくちゃいけなかったので、自分のこの気持ちを作っていくのがなかなか難しいところがあったんですけど、それによってメンタルがかなり鍛えられたというか、前回よりもすごい落ち着いて、追い込みや減量ができたかなと思いますね」

BONNIE(MSJ KICK BOXING GYM)=44.90kg
「そろそろKOしたいのでKOを狙って、明日は森川選手としっかり盛り上げたいと思います。
(練習で強化してきたこと)そんなもん、試合前に言わないでしょ。
(会場に持ち込んで来たのは普段からご愛用のムチ?)わざわざ持ってきましたよ。持ってこいって言うから。
(計量時にスタッフに一発パシッとムチを入れていたが手応えは?)優しかったでしょ? ジャブ程度です。
(女王様として活動していることで格闘技に活きていること)マゾだったら、打たれ強いけん向いていたかもしれないですね。女王様は割と痛みに弱いけど、根性はある方なんで格闘技をやれてるんだなと思います」

 

 

▼プレリミナリーファイト第2試合 KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R
茂木豪汰(AXGYM)=57.20kg
vs
KO-KI BRAVELY(BRAVELY GYM)=57.30kg

 

 

▼プレリミナリーファイト第1試合 KNOCK OUT-UNLIMITED -61.0kg契約 1R3分・2R2分・3R1分
江森優惺(クロスポイント吉祥寺)=60.85kg
vs
松本飛雅(パラエストラ広島)=60.65kg