「大会場で決着をつけてタイトルへ。1Rでぶっ倒します！」

 

 

6・22「THE KNOCK OUT」の［KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級/3分3R・延長1R］で前田大尊と対戦する福田拓海。4月の対戦では延長ドローに終わった両者の再戦が、2ヵ月後の今大会で早くも組まれた。勝者は王座決定戦への進出も予定されているこの一戦、福田は前戦をどう分析し、今回はどう勝とうとしているのか？

 

 

 

 

 

──前田大尊選手と2ヵ月で再戦となりました。こんなに早くこの機会が来ると思っていましたか？

 

福田　いえ、再戦はあるだろうなと思っていましたけど、こんなに早いというのは予想外でした。ただ、それでうれしいとかイヤだとかも特にないですけど。別に前田君だからとか関係なしに、4月、6月とコンスタントに試合ができているというところはうれしいです。

 

──前回の試合はドローだったわけですが、今振り返ってみて、自分としてよかったと思うところ、逆にうまくいかなかったところは？

 

福田　よかったところは、僕の野生の勘が働いて、けっこうズバズバ当たったところですね。うまくいかなかったところは、詰めるべきところでうまく詰められなかったところだと思います。

 

──前回は、キャリアが上の前田選手に挑むという形でしたが、実際にやってみて、相手に対して感じたことは？

 

福田　戦績だけ見たら、経験値は相手の方が積んでると思うんですよ。格闘技歴も長いですし、試合前は「経験の差を見せつける」みたいなことを言ってたんですけど、俺から言わせてもらうと、たとえ相手が何十戦とやっていたとしても、俺は昨年6月の古木誠也選手との一戦で10戦以上の経験値を得たと思っているので、そこは大したことないなと思いましたね。

 

 

 

──うまく詰められなかったということでしたが、やりづらさはありましたか？

 

福田　格闘IQは高いなと思いました。僕に対する戦略を練ってきたなというのはすごく感じましたし、距離感をうまくずらされた感じがしました。

 

──勝敗がつかずドローに終わった後は、どう感じていましたか？

 

福田　やっぱり悔しかったですね。もちろん勝てると思ってやっていた試合なので。メチャメチャ負けず嫌いなので、終わった後は悔しかったです。負けた時ともまた違いましたね。何とも言えない感情というか。

 

──今回、決着をつけるために一番必要なことって何だと思っていますか？

 

福田　再戦だし、舞台も代々木第二というビッグマッチなので、お客さんを沸かせることがキーになってくるかなと思います。そのためにも、本当に一方的に、ボコボコにしたいですね。僕の攻撃で沸かせたいと思います。

 

──今回勝つために、練習で心がけていることは？

 

福田　会長のミットがキツすぎて、他のことはあんまり考えられていなかったです（笑）。

 

──KNOCK OUTクロスポイント大泉の選手がみんな言う「外智博会長の殺人的ミット」ですね（笑）。

 

福田　はい（笑）。日々死にそうになってるんですけど、それをやっていれば勝てるので。

 

──その大泉ですが、さらにどんどん有望選手が出てきていますよね。

 

福田　そうですね。渡部蕾・惺兄弟も出てきてみんな勝っているので、俺も勝たなきゃなと思いますね。特に渡部兄弟は僕の地元の後輩でもあるので、ホントに頑張らないとヤバいですね（笑）。

 

──ここで勝ったら、その先は？

 

福田　会見で山口元気代表が「勝った方をBLACKスーパーバンタム級の王座決定戦に」という話をしてくださっていたので、ここをちゃんと乗り越えて、タイトルマッチに進みたいと思います。今年中には黒いベルトを腰に巻きたいです。

 

──今回は代々木第二のビッグマッチで、錚々たるカードが並んでいますが。

 

福田　その中でも会場を沸かせて、みんなに名前を覚えてもらえるようなKOを見せたいと思います。4月の試合は「ベストバウト賞」をもらったので、次は「ベストKO賞」を狙っています。代々木第二大会も2年連続で出させてもらっているので。

 

──前回の代々木大会は相手が古木選手だったので、会場よりも相手のことが大きかった？

 

福田　それもありますけど、客席から見ていた時は「意外と、そこまで大きいわけでもないのかな」と思ってたんですよ。もちろん後楽園よりは大きいんですけど。でもリングに上がって場内を見回してみたら、けっこう広く感じましたね。

 

 

 

──それで気持ちがノるみたいなところはありましたか？

 

福田　前回は初めてだったのでちょっと緊張混じりでしたけど、今回はメチャメチャ楽しんでいけそうだなと思ってます。前回は勝ってないので、大会場での勝利を味わいたいと思います。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう？

 

福田　俺が1Rにぶっ倒す瞬間を、みんなに見てもらいたいなと思います。

 

──分かりました。ありがとうございました！

 

 

 

プロフィール
福田 拓海
所属：KNOCK OUT クロスポイント大泉
生年月日：1999年7月7日生
出身：東京都練馬区
身長：176cm
戦績：8戦5勝2敗1分
KNOCK OUTアマチュア・アダルト60kトーナメント優勝(2022年5月)