
2025/06/12
THE KNOCK OUT|辰次郎インタビュー公開!
「『次のタイトル挑戦は辰次郎だ』と思われるように倒して勝ちます!」
6・22「THE KNOCK OUT」の[KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R・延長1R]で河崎鎧輝と対戦する辰次郎。KNOCK OUTでも2連勝、デビューから5戦全勝の快進撃で、前戦では小森玲哉にも競り勝った辰次郎。その強さを代々木第二でも見せるのか? そんな彼の試合への思いとは?
──4月大会の小森玲哉戦は延長判定勝利でした。あの試合を今振り返ると?
辰次郎 けっこうしんどい試合でした。小森選手は気持ちが強くて、試合前から厳しい展開になるかなと想像していて、思った通りになってしまったという感じですね。
──その中で勝利できた要因は?
辰次郎 運よく勝てたというのは正直思っていますね。相手の減点もあって僅差で勝てたというのもあるし、相手も故意ではないので、運がよかったのかなと思います。
──以前から勝利の理由を「運」だと言っていますが、今回もやっぱり「運」なんですね(笑)。
辰次郎 そうですね。神様に守ってもらえている感じがします。
──神様がついているんだったら、最強なのでは?(笑)
辰次郎 そうですね。毎日、感謝を持って過ごそうというのは意識していますけど、そういう風に行動できているかは分からないので、今後も感謝して頑張ります。
──格闘技のインタビューとは思えない方向に進みそうな気がしますが(笑)。毎回言うようですが、「5戦5勝(3KO)」という戦績は「運」でできるものではないと思うんですが……。
辰次郎 そう言ってもらえて、「自分、強いんかな?」って思っちゃいそうなんですけど、でもやっぱり「運」だと思います(笑)。僕はもし一生勝ち続けたとしても、「運」って言っているような気もします。
──では、今度も河崎鎧輝戦も「運」で勝つ?
辰次郎 「運」で勝つっていう練習をしてるわけじゃないんですけど、結果的に「運」で勝ったということになっても、悪く思うことはないですね。実力で勝てたとしても、「運」で勝ったとしても、勝てたらそれでいいです。
──了解です(笑)。では、河崎選手の印象は?
辰次郎 若くて戦績もいい選手ですよね。攻撃が速くて、全体的に何でもできる中、特に蹴り技が目立つので、そこに気をつけながら自分のやるべきことをやろうと思います。高校も卒業して、たぶんこれからキックボクシングで頑張っていこうと思って気合い入れてくると思うので、そういう点で警戒しています。
──自分としてはどういう試合にしたいと思っていますか?
辰次郎 試合が終わった時に、「ああ、辰次郎の方が先に進むべき選手だったんだな」と思われるような試合にしたいです。そして最終的には、やっぱりKNOCK OUTというイベントなので、魅せて倒して勝ちたいと思っています。
──倒すパターンやビジョンは綿密にできているんでしょうか?
辰次郎 そうですね、練習する中で「これで倒そう」だったり「こう切り抜けていこう」という作戦は先生たちと一緒に考えています。でも、それがハマらないことも絶対あるので、その時のことも考えながらやってますね。
──これまでの3KOでは、事前に考えたパターンがハマってのKOはありますか?
辰次郎 いや、ハマったことはないですね。作戦の中で「序盤はこういこう」という部分はハマっても、「そこからこう倒そう」と考えていたのとは別の結末で倒せた、みたいな感じです。
──パターンにはハマらなくても、倒せる技をいくつも持っているから結果的に倒せたという感じですか?
辰次郎 結果、倒せているので、そういう技を持てているのかなとは思います。自分の中で「これで倒せる」という感じで自信満々というわけではないですが。
──「得意技」みたいな感覚のある技はあるんですか?
辰次郎 サンドバッグとかミットでバチン!バチン!と殴ったり蹴ったりしている技と、実際にスパーリングとか試合で倒せている技はまた別だったりするので、自分の中で明確にあるというわけではないですかね。基本的に、どの攻撃も「当たれば倒せるんだろうな」という感じで思っています。
──逆に言えば、全部が得意技とも言えるわけですね。何しろ、先ほど河崎選手のことを「戦績がいい」と言っていましたが、辰次郎選手はここまで勝率100%じゃないですか(笑)。
辰次郎 いや、それは周りの人たちのサポートあってのことですから。ありがとうございます、という感じです。
──いずれにしても、BLACKスーパーフェザー級で小森選手に勝ったのは大きいと思います。ステップアップできているという自覚はありますか?
辰次郎 そうですね。今回、こういう大きい大会に呼んでもらえているということもありますし、そういう風に見てもらえているという実感はあるんですけど、だからと言ってその大会にふさわしい結果で勝って締められないといけないと思っているので、その分しっかり頑張ってきました。
──ただ、少しはこの先の道が見えてきた感じはありますよね?
辰次郎 はい、それは見えてきた感がちょっとあるので、これがまた見えなくならないように、ここは集中して勝ちたいと思っています。
──今大会のメインでは同じBLACKスーパーフェザー級のタイトルマッチが行われます。そこで戦う2人と自分との距離については、現状ではどう認識していますか?
辰次郎 距離は感じているんですけど、僕もそのベルトを目指しているので、試合が決まればその距離を縮めるという意識で、その試合に向かうと思います。
──では、もしこの河崎戦の次に組まれたとしても、やると。
辰次郎 やりますね。組んでもらったということは、そういうことだと思うので、チャンスと思って挑戦します。
──12月に続いてのビッグマッチへの出場です。4大タイトルマッチをはじめとして錚々たるカードが並ぶ中にはいったわけですが、そこについては?
辰次郎 本当にKNOCK OUTさんから「これからも頑張ってくれよ」ということでそうなっていると思っているので、その期待に応えられるような勝ち方、魅せ方をして、KNOCK OUTさんにしっかり貢献したいです。その上で、メインのタイトルマッチで勝ったチャンピオンに挑戦するのは「辰次郎がいいんじゃないか」と思ってもらえるような選手になりたいと思います。
──ところで所属のSports24からは小林司選手もKNOCK OUTで勝利して、7月にはクンクメール選手との対戦も発表されましたね。
辰次郎 小林選手とは去年まで勤務場所が違ったんですけど、今は一緒に練習できる環境を会長が作ってくれたので、インストラクターとしての勤務も練習も同じ場所でやれるようになりました。でも彼はもうスックワンキントーンのチャンピオンにもなっていますし、7月もすごい強敵との試合が決まって、自分も相手の名前を聞いた時に「やるのかな?」と思ったんですけど、彼はすぐに「やる」と決めていたので、その姿を見た時に「自分も頑張ろう」と思えました。自分にとって、すごく刺激になっていますね。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
辰次郎 試合を通して、「メインでタイトルマッチを争う2人に次に挑戦するのは辰次郎なんじゃないか」という声が上がるようにしっかり魅せて、倒して勝ちます!
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
辰次郎
所属:Sports 24
生年月日:2000年6月3日生
出身:大阪府
身長:175cm
戦績:5戦5勝