
2025/06/12
6.22 THE KNOCK OUT|壱・センチャイジム 公開練習レポート
2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『THE KNOCK OUT 2025』(U-NEXT配信)に出場する壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)の公開練習が行われた。壱はKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチで挑戦者・森岡悠樹(北流会君津ジム)を相手に初防衛戦を行う。
前戦となった4月の『ONE Friday Fights 105』で試合をし、2カ月ぶりの試合となる壱は「今まで試合スパンが3週間置きだったんですけど、今回久々に2カ月空いたんです。いつもとは違った感じで練習していて、それもそれでいいなと思っています。3週間だと追い込む期間が少なくなる。2カ月空くと1カ月ちゃんと追い込めるから、いつもより荒削りじゃない感じに仕上がっていて、 それを試合で実験する意味でも楽しみです」と準備期間を取れていることで仕上がりは万全の様子。
この日の公開練習では、ジム後輩の蒔・センチャイジムが持つミットに重みのある左ミドル、ヒジ、パンチを次々と当てていき、好調をアピールした。
今回、対戦する森岡とはこれまでに3度対戦し、初対決となった2021年8月、2度目の対戦となった2022年11月の2試合とも壱が判定勝ち。3度目の対戦となった昨年12月のKICKBOXING JAPAN CUPスーパーバンタム級トーナメント決勝戦ではバチバチの打ち合いとなり、お互いに2度ダウンを奪い合った末に、壱が3度目のダウンを喫してTKO負けに終わった。
前回が白熱した試合だっただけに「周りの方には『結構いい試合だった』と言ってもらえて、それは嬉しいんですけど、個人的にはダメな試合でした。会長の顔に泥を塗る試合をしてしまった」と猛省。今回も内容が期待されるところだが、「僕だけが倒すのが理想なんですけど、僕は倒されてからが“よーい、スタート”なんです。試合が始まってみて、展開をどうするかは自分自身と森岡君と相談して決めます(笑)。OFGだと、こっちが倒そうとしなくても、パンチが当たったら相手が倒れていることが多いので、試合の成り行きは流れで決めたいと思います」という。
4度目の対戦となると、お互いに相手のことを知り尽くしているだけに裏をかくことも勝負の鍵となりそうだが、「せっかくOFGをはめてKNOCK OUTのビッグマッチなんで、倒しに行くことだけは変わりません。ただ前みたいにぶん殴りに行くだけだったら、誰でもできるので、KOにつなぐためにいろんなテクニックを駆使していこうと思っています」とテクニックを使って倒しにいく構えを見せる。
今回の初防衛戦に関しては「僕はKNOCK OUTでベルトを獲ってから何度か試合をしていますが、全部防衛戦ではありませんでした。普段はあまり緊張しないんですけど、今回、防衛戦で負けたらベルトを失うし、1回負けている森岡君とタイトルをかけて再戦ということで緊張感はやっぱりあります」とベルトを懸けた試合だけに感覚は違うようだ。
「チャンピオンらしい試合がしたいですね。前みたいに、防御ゼロ攻撃100でチャレンジャーみたいな、あんな試合をしたくはないですが、森岡君も僕も顎がそんなに強くないから(苦笑)、必ずどっちかが倒れて終わると思います。今までにベストバウト賞を7度受賞させてもらい、個人的にはすごい嬉しいんですけど、負けてベストバウト賞を取っている試合が多い。なので、今回は勝ってMVPを取りたい」と今回こそは勝ってMVPを取りたいと話す。
今回で森岡との最終決着戦にしたいかと聞かれると「森岡君はBLACKに行きたいような雰囲気があり、今回は僕が勝って、森岡君がBLACKに行ってくれたらそれでいいかなと思うんですけど、森岡君は僕の4つ年上でまだまだ強くなっているので、僕と森岡君のストーリーはまだまだ終わらないと思います」と森岡とのまだ戦いは続くと予想する。
タイトル防衛後のプランについては「僕はまだこの階級にいるつもりなんで、防衛戦をたくさんして、KNOCK OUTを代表して他団体や世界に出ていきたいという思いがあります。OFGの戦いにも魅力を感じているので、KNOCK OUT、ONEの舞台で活躍していけたら」とした。
壱は森岡との4度目の対決を制し、KNOCK OUT初防衛なるか。そして世界との戦いにつなげるか。