
2025/06/13
THE KNOCK OUT|山野邉嵐インタビュー公開!
「殺傷能力には自信アリ。1Rからぶっ飛ばします!」
6・22「THE KNOCK OUT」の[KNOCK OUT-UNLIMITED -58.0kg契約/3分3R]で平川蓮斗と対戦する山野邉嵐。4月のワンデー・トーナメントでは1回戦で判定負けも選手の負傷により決勝で復活、見事優勝した山野邉は、この代々木第二大会でのプロデビューを掴んだ。同じトーナメントに出ていた平川との対戦に、山野邉はどういう心境なのか?
──4月のワンデー・トーナメント、優勝おめでとうございます! いろいろありましたが、今振り返るといかがですか?
山野邉 正直、自分でもスッキリはしてないですね。1回戦も負けたと思ってないですし、でも運は持ってたなという感じですね。
──やっぱり、1回戦で負けになった時は不本意でしたか?
山野邉 そうですね。3分しかなかったので本当にあっという間で、「流れが来たかな」というところで終わってしまって。そこで判定されても……という感じでした。
──ここまで数試合、UNLIMITEDを経験して、このルールの戦い方は分かってきましたか?
山野邉 はい、倒しにいかないとこのルールでは勝てないということは何回も経験して分かったし、殺傷能力が試合を重ねるごとについてきてるなというのは感じますね。自分的には、だいぶ合ってるルールだなと思います。
──MMAを始めた時点では、どういう目標を持っていたんですか?
山野邉 MMAをやりたくてTRIBE TOKYO MMAに入って、アマチュア・パンクラスで優勝もしたので、長南さんと「プロデビューはいつにしようか」という話をしていたところに、「THE KNOCK OUT FIGHTER」の企画の話が来たんです。長南さんから「TRIBEで誰かというオファーが来たから、お前はこれに出てからプロデビューを考えたら?」と言われて、そっちを優先しました。その後にすぐトーナメントの話もあったので、そのまま今はUNLIMITEDをやっているという感じですね。
──では今はこの流れになって、この先についてはどう考えていますか?
山野邉 オファーが来た時には「運命かな」と思っていたので、すぐに受けました。でもやっぱり、先ほども言ったようにMMAをやるためにTRIBEに入ったので、この先はMMAを優先しながら、オファーが来たら両方でやっていければというのが理想ですね。
──現時点でのMMAでの目標は?
山野邉 自分はパンクラスの雰囲気が好きでアマチュア・パンクラスにもずっと出ていたので、パンクラスのベルトを獲りたいです。その先、どこの団体にとかは特になくて、格闘技もそうですけど、人として強くなるためにTRIBEに来たので、「人として強くなる」というのが一番です。
──今回は平川蓮斗選手との対戦になりました。カード発表会見で、山口元気代表が「相手がなかなか決まらなかった」という話をしていましたね。
山野邉 そうですね。候補が3~4人いたんですけど、ケガがあったり体重が合わなかったり、相手が断ってきたというのもあったらしくて、何回か話が来てはなくなりました。それがみんなスタイルが違う相手で、1回1回、トレーナーさんに対策してもらっていたので、決まっては流れての繰り返しで何回も対策し直しになって、自分もイライラしてしまった部分はありました。
──そうなりますよね。
山野邉 ずっとウズウズしていて、ようやく平川選手と決まったということだったので、「もう断らないでくれよ」とも思ったし、自分もここでケガしたら意味ないなと思ったので、練習などでもより気をつけるようになりました。
──ただ、同じトーナメントにも出ていた平川選手との対戦になって、いろいろ試合のイメージはしやすくなったのでは?
山野邉 そうですね。自分がUNLIMITEDに出始めた時から見ていたし、トーナメントの時に全員とやる可能性があったから対策も全員分やっていたので、その中で自分の技により磨きをかけてきました。
──改めて、平川選手の強みだと思うのはどんな部分ですか?
山野邉 自分の勢いを持ってたら強いなと思いますし、当て勘がいいなと感じますね。前回のトーナメントの試合を見て、自分のペースに持っていくのは強いけど、相手に持っていかれたらノれてないなというのは見えたので、俺は自分のペースで戦おうというイメージをしています。
──最後はどう勝ちたいですか?
山野邉 頭の中ではボコボコにするイメージしかしていなくて、自分の切り札はいくつも用意してあるので、その中の一つで倒せたらいいなと思っています。
──今回の舞台は代々木第二大会でのビッグマッチになりました。そして、本戦での試合になりそうです。4大タイトルマッチの他、錚々たる試合が並んでいる中での試合になりますが、それについては?
山野邉 それだけ注目されているということですよね。ありがたいです。ただ正直、自分の試合のことしか考えていないです。今回、こんな大きな舞台に呼ばれたことに感謝していますし、第1試合だろうとメインだろうと真ん中あたりだろうと、俺が一番盛り上げるイメージしかしてないし、「俺が一番ヤバいぞ」というのを見せつけます。
──ちなみに、ヤバいのはリング上の話ですか? 普段からヤバかったりしますか?
山野邉 普段はヤバくないです!(笑) 確かに、普段からヤバい人もいますけど、そういう人って、自分がヤバいと思ってないと思うんですよね。俺も自分でヤバいとは思ってないので、ヤバくないはずです。
──あれ? 今の話で言うと、自分でヤバくないと思っている山野邉選手は、実はヤバい可能性もあるっていうことになりますよね?
山野邉 ヤバいのかな……? ジム内ではヤバいと言われることもないし……「テキトーだな」とは言われますけど。
──テキトー?
山野邉 行動がテキトーだったり、ジム内でも何も考えないで発言しちゃうし、返事も「はいはいはいはい」みたいな感じなので「テキトーに流してるな」って言われます。まあでも、自分としては素直に生きているだけだと思ってるんですけど。悪いこともしてないし、全然マトモに生きてます。
──分かりました(笑)。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
山野邉 殺傷能力は一番あると思っているので、1Rからぶっ飛ばしにいくところを見てほしいです。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
山野邉 嵐
所属:TRIBE TOKYO MMA
生年月日:2002年5月3日生
出身:福島県
身長:164cm
戦績:本大会がデビュー戦
「THE KNOCK OUT FIGHTER」UNLIMITED -61kgワンデートーナメント優勝