「ガンガン打ち合うケンカスタイルで、1RKOします！」

 

 

6・22「THE KNOCK OUT」の［KNOCK OUT-UNLIMITED -58.0kg契約/3分3R］で山野邉嵐と対戦する平川蓮斗。過去、「THE KNOCK OUT FIGHTER」でのUNLIMITED戦では速攻で前に出ての1RKOを連発。しかし4月のワンデー・トーナメントでは1回戦敗退となった。今回プロデビューで、トーナメント優勝の山野邉との対戦となり燃える平川は、どんな意気込みでいるのか？

 

 

 

 

 

──ここまで「THE KNOCK OUT FIGHTER」での対抗戦や、KNOCK OUT常葉アリーナでの100万円トーナメントなどUNLIMITEDルールの試合をこなしてきて、どう感じていますか？

 

平川　1分以上戦ったのは4月のトーナメント1回戦が初めてだったので、UNLIMITEDといってもまだ打撃しかやってないかという感じですね。

 

──その1回戦は判定負けになりましたが、それ以前の試合はいずれも速攻KO勝利でした。そこは自分でもうまくできたという感じですか？

 

 

 

平川　そうですね。練習でやっていることをやれたという感じですかね。基本はずっとMMAばっかりやってるんですけど、UNLIMITED向けに意識した練習もやっているので。

 

──特にどういう点を意識していますか？

 

平川　テイクダウンした後に相手を抑え込むんじゃなくて、立ち上がってサッカーボールキックとか踏みつけ、グラウンドのヒザを出すようにするということですね。そこ以外は基本的にずっとMMAをやっています。

 

──それまでいい勢いで勝っていたからこそ、トーナメント1回戦の判定負けは自分でも「まさかの」という感じだったのでは？

 

平川　1Rが終わった時に、セコンドが「延長、延長！」って言ってたんですけど、あの時は延長がないルールだったんですよね。今までのように1Rで決める予定だったんですけど、相手に対策されたのでやりにくくて。正直、負けたとは思えなかったし、1Rしかやれなかったので、不完全燃焼で帰りました。

 

 

 

──トーナメントは、同じように1回戦で敗退した山野邉嵐選手が復活して優勝しました。その点も含めて、悔しかったですよね？

 

平川　まあ悔しかったですけど、不完全燃焼の方が大きかったですね。「お前が獲るのかよ」という感じでした（笑）。

 

──今回はプロデビューでその山野邉選手との対戦ですが、UNLIMITEDでの山野邉選手の戦いを見ていてどう思っていますか？

 

平川　うーん……強いと思わないですけどね、正直（笑）。みんなは評価してますけど、僕はそんな風に思えなくて。

 

──そうなんですか。

 

平川　あんまり自分からガンガンいく感じでもないし、ローをペチペチ蹴って……テイクダウンにはいくけど、そこから殴ってるわけじゃないし。極真空手をやってる人の打撃っていう感じですね。

 

──では、警戒すべきというところはそこまでない？

 

平川　そうですね。ローを蹴ってくるのと、たまにテイクダウンを混ぜてくるだろうから、そこだけ頭に入れて練習しています。

 

──自分としては、どう戦ってどう勝ちたいですか？

 

平川　ガンガン前に出て、蹴ってきたらパンチを合わせて。テイクダウンに入ってくると思いますけど、自分からもガンガン、テイクダウンいこうかなと思ってますね。最後はスカ勝ちで、KO勝ちしたいです。

 

──1Rの最初からガーッと出て決めるというのが理想？

 

平川　そうですね。ホントに僕は打ち合いがしたいんで。1Rから打ち合いして倒したいです。

 

──今回UNLIMITEDでプロデビューですが、これからやっていきたいのはMMAですか？

 

平川　MMAの試合も出ていきたいですけど、UNLIMITEDは楽しいので。KNOCK OUTさんにもいろいろ使ってもらって感謝しているので、UNLIMITEDでやっていって、できる時にはMMAにも出ていって、という感じでやっていきたいです。

 

──代々木第二体育館でのビッグマッチですが、そこについては？

 

平川　面白いカードがいっぱいあって、注目されてる選手もいっぱいいると思うんですけど、その人たちより衝撃的なKOを見せたいです。試合順もだいたい聞いてて、山野邉が優勝してるのがあるからけっこういい場所みたいなんですけど、そこは山野邉に感謝した上で、ぶちのめしたいです。

 

──そもそも、平川選手が格闘技を始めたのはいつだったんですか？

 

平川　初めて試合に出たのは16歳ぐらいなんですよね。空手は小学2年生ぐらいから中学3年生ぐらいまでしっかりやっていて、中卒で働き始めたんですね。それで遊びが楽しくなって遊んでたんですけど、先輩が地元で格闘技のイベントみたいなのをやるっていうので、僕は空手がけっこう強かったので「出てみやんか」って声かけられてノリで出たんです。

 

──地下格闘技みたいな感じですか？

 

平川　まあ、そういう感じですね。地元にジムがなくて、練習とかは全然してなかったんですよ。でも試合はチョコチョコ出てて、空手の貯金で勝ってたみたいな感じで。そこで4回ぐらい試合して、「意外といけるかな」と思って、東京に来てちゃんと練習し始めたのが、去年の5月ぐらいでした。

 

──そこからUNLIMITEDにも出るようになって、こうして勝っているのは、空手で培ったものが大きい？

 

平川　どうなんですかねえ？　やっぱり和術慧舟會HEARTSに来たのが大きいんじゃないですかね。そこから4～5ヵ月で「THE KNOCK OUT FIGHTER」の鈴木千裕チームで対抗戦をやって、どんどんKOしていったから、自分でも「案外いけるな」という感じになりましたね。

 

──ではこの先、プロではどうなりたいですか？

 

平川　強いヤツとやりたいですね。スターになりたいとかはないですけど、大きい会場で、気持ちいいとこで試合したいです。もちろん今回の代々木第二も大きいので、この前1回戦負けしたのに、山口代表に感謝ですよね（笑）。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう？

 

平川　僕の中では、格闘技ってケンカやと思ってるんですよ。日本人選手はスポーツ的な感じで下がったりするけど、僕は下がらずずっと前に出てケンカするんで。そこが、僕がずっとKOできてきた理由、ストロング・ポイントやと思うんで、ガンガン打ち合うケンカスタイルを楽しみにしてほしいです。

 

──分かりました。ありがとうございました！

 

 

 

プロフィール
平川 蓮斗
所属：和術慧舟會HEARTS
生年月日：2001年11月12日生
出身：三重県尾鷲市
身長：171cm
戦績：本大会がデビュー戦