2025/06/19

THE KNOCK OUT|漁鬼インタビュー公開!

 

 

 

 

 

「代々木を盛り上げたい。後のことは考えず、1Rからガンガンいきます!」

 

 

 

 

6・22「THE KNOCK OUT」の[KNOCK OUT-BLACKウェルター級/3分3R・延長1R]でユリアン・ポズドニアコフと対戦する漁鬼。5月大会では中島弘貴に判定勝ちし、BLACKスーパーウェルター級の暫定王者となったが、中島玲の負傷欠場により、急きょ念願のユリアン戦が組まれた。このチャンスに今、漁鬼が思っていることとは?

 

 

 

 

 

──試合が近づいてきましたが、練習の仕上がりはいかがですか?

 

漁鬼 今回は相手選手の動画とかをいろいろ見て、対策もしっかりやっているので、いい感じだと思います。

 

──もともと漁鬼選手はユリアン選手との対戦を希望していましたが、今回、中島選手の負傷欠場で、急きょチャンスが巡ってきましたね。

 

漁鬼 今年の2月ぐらいからずっと代々木第二大会に出たいと言っていたんですが、5月の試合が終わった後もオファーはなさそうだったので、もう出るのは諦めていたんです。そこで中島玲がケガしたということでオファーをもらって。ユリアンとも戦いたいと思っていたし、代々木にも出たいと思っていたので、それがいっぺんに叶って、「自分、持ってるな」と思いましたね。

 

──5月大会では中島弘貴選手に勝ってBLACKスーパーウェルター級暫定王者にもなって、いい流れなのでは?

 

漁鬼 そうですね。今、KNOCK OUTでは2連勝してて、今度勝てば3連勝になるんですけど、ここでユリアンに勝てばタイトルマッチも見えてくるんじゃないかと思ってます。

 

 

 

──前回の中島弘貴戦を振り返ると?

 

漁鬼 試合には勝ったんですけど、盛り上がる試合ができたかと言ったらそうでもないと思うので、内容には満足いってないですね。もっと盛り上げられる選手にならないとなと思っています。

 

──中島戦では真っ向からの打ち合いが期待されていたと思いますが、そうはならなかった印象です。

 

漁鬼 周りから、「今回は打ち合わなくていい。勝ちに徹しろ」って言われてたんですよ。中島玲戦の時、先にダウンを獲って、そこから出たらダウンを獲り返されて負けてベルトが獲れなかったんですよね。あの試合もベルトが懸かってたし、海人と試合ができたら大きな経験になるから、今回は勝ちに徹しようと。それで勝ったんですけど、実際、試合が終わってみたら感じるところがありますね。勝ってもそこまで喜べなかったので、今後は改めて勝ち方にもこだわっていきたいと思いました。

 

 

 

──改めて気づかされたと。

 

漁鬼 そうですね。ベルトが獲れたのはよかったんですけど、勝ったうれしさはそこまでなかったので。勝つんだったら会場を盛り上げて勝たないといけないし、もっとそういう選手になりたいなと思いました。

 

──ユリアン選手について、4月の中島玲戦も含めてどういう印象ですか?

 

漁鬼 テクニックは自分より絶対上で、中島玲のパンチをもらった時も「来いよ!」という感じだったので、いい選手だなと思いました。向こうも熱くなる選手だと思うので、自分が攻撃を当てた時にチャンスが出てくるんじゃないかなと思います。

 

──では、熱くさせたい?

 

漁鬼 はい。向こうはうまいので、ポイントアウトしようと思ったらできると思うんですけど、そういう展開にはさせないで、いい試合にしたいです。パンチを当ててオラつかせたら、こっちも熱くなってお互いにやり合えるような展開にしたいですね。

 

──ところで、代々木で外国人との戦いというと……

 

漁鬼 トラウマですよね(笑)。去年、KNOCK OUTでは「激闘をする選手」というイメージがけっこうついてきたかなと思っていたところに、代々木のエミール・アラゾフ戦でやらかしてしまったので、今回は1Rから決めるつもりでいきたいと思ってます。

 

──まあ、エミール選手がなかなか前に出てこないタイプでしたしね(笑)。もともとはちょっとスロースターターのところもありますか?

 

漁鬼 以前は3Rまで戦えるようにスタミナを残すような戦い方をしていて、だからスロースターターのところもあったんですけど、今回は後のことは考えずに、1Rから行きたいですね。前回の中島弘貴戦の反省もあるし、去年のエミール戦の反省もあるし。今回は代々木第二で、多くの観客が集まってくれると思うし、判定勝ちとかしても誰も喜ばないと思うので、自分のことを知らない人でも楽しめるような試合をします。

 

──しかも、今回はチャンピオンとしての試合にもなりますし。

 

漁鬼 そうなんですよね。KNOCK OUTは華のあるチャンピオンが多いので、その中で存在感の薄いチャンピオンになりたくないですから。今回、一気に知名度を上げるぐらいの試合をしたいです。

 

──ここを突破したら、中島玲選手や海人選手との戦いもあるわけで。

 

漁鬼 弱い相手に勝っても上には行けないですからね。いつも強い相手とやりたいと思っているので、倒したい相手が具体的に何人もいる今はトレーニングにも身が入ります。試合をするたびに強くなっている実感がありますし。今、過去一番強いんじゃないかと思っています。

 

──まずユリアンにいい勝ち方をしてと。

 

漁鬼 僕が中島玲に負けていて、中島玲はユリアンに負けているので、僕がユリアンに勝てないと思っている人も多いでしょうけど、ここで早いラウンドでKO勝ちして、お客さんをビックリさせたいですね。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

漁鬼 今回は、勝つことと同じぐらい盛り上げることを意識しているので、何も考えず、1Rからぶっ倒しにいきます。そこに注目してください!

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール
漁鬼
所属:SHINE沖縄

生年月日:1996年5月10日
出身:沖縄県那覇市
身長:175cm
16戦9勝6敗1分
KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級暫定王者