2025/07/10

8.29 MAROOMS presents KNOCK OUT.56|カード発表記者会見レポート

 

 

 

 2025年8月29日(金)東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT.56』の記者会見が行われ、第一弾対戦カードが発表された。

 

 

 

 

 会見冒頭でKNOCK OUT・山口元気代表は「今大会を代々木のビックマッチと同じスケールでやりたいと思っています。北側の観客席を潰してステージにして、代々木と同じくLED照明を三面入れて、花道を作り、常葉大会で使われている八角形のリングを後楽園仕様にしたものを使いたい」と通常の後楽園大会とは違うビッグマッチに位置付ける大会にしていくという。

 

 

 

 

 その第一弾対戦カードとして、[KNOCK OUT-UNLIMITED -68.0kg契約 3分3R]の高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)vs石田協(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が決定。

 高塩はDEEPフューチャーキングトーナメント2015 ライト級 優勝の実績を持つMMAファイターで、KNOCK OUTにはUNLIMITEDルールで2戦経験。前戦となった6月の代々木大会では木下カラテに2RKO負けし、現在KNOCK OUTで2連敗。対する石田はK-1グループから参戦し、7月5日に福島・KNOCK OUT 常葉アリーナで開催された「UNLIMITED -66kg 1DAYトーナメント」では優勝を果たした。

 KNOCK OUT・山口元気代表は「初めて石田選手はUNLIMITEDルールを経験して、類稀なるフィジカルの強さと、やはり負けん気の強さがすごいなと感じました。UNLIMITEDルールでは高塩選手の方が一日の長はありますが、なかなか油断できない相手じゃないかなと。MMAファイターとしては高塩選手が先輩ですが、今勢いは石田選手にかなりあると思うので、勝負論が高い試合になる。お互いに倒しに行こうとする姿勢が非常にある選手同士の戦いなので、UNLIMITEDルールらしい試合をこの8月のビッグマッチで爆発させてほしいなと思います」と期待を込めた。

 

 

 

 

 会見に出席した石田は「自分はKOを狙いに行くことを信条としている中で、UNLIMITEDルールは自分に非常に合ってると思っていて、K-1を代表してこのルールで殴り込むことに大変感謝しています。KOを狙いにいきます」といえば、高塩は「個人的には、MMAで2敗、UNLIMITEDでも2連敗中で合計4連敗という形になっているんですけど、UNLIMITEDルールという新しいルールで先頭に立って戦っていけるのは非常に嬉しいことだなと思っています。格闘技では、結果が全てだと思っていて、石田選手はものすごい勢いのある選手だと思うんですけど、しっかり倒してUNLIMITEDの先陣になってこのルールを引っ張っていきたいなと思います」と意気込みを語った。

 お互いのファイターとしての印象を聞かれると、石田は「高塩選手は木下選手とやっていた印象があります。試合前に木下選手がKRESTに出稽古に来ていてガチスパーを何度もやったことがあり、木下選手がやった相手という情報しか今のところないのでわからないです」、高塩は「この前のトーナメントで優勝していて勢いのある選手。決勝で僕が過去に対戦した木村(亮彦)選手に競り勝っているので、実力的に劣っているというのはないなと思っています。綺麗な打撃を出す選手で、綺麗な打撃で戦うとやはり僕のいいところが消えてしまうと思うので、反則以外のことは全てやって、何が何でも勝ちたいと思います。試合をしてみないとわからないですけど、木下選手とやった時みたいに僕は1R目からバチバチに行こうかなと思っているので、ご期待ください」とそれぞれ語った。

 UNLIMITEDルールを3試合すでに経験した石田は「前回できなかったことが何個かあって、もっと近距離で出せる攻撃とかたくさんあるにも関わらず出せず、もみ合って組んで終わりみたいな展開になりました。そこでさらにKOできるレパートリーが増えたのかなと。勝手に出ているのですが、今回も得意のサッカーボールキックを狙いたいですね」とニヤリ。

 今回、MMAファイターの選手と戦うことについては「出稽古に来たMMAの選手としかずっとやっていなく、自分の中で打撃は秀であるのかなと思うので、そこは自分の魅力で突き通していきたい」と打撃に自信を見せる。

 

 

 

 

 試合で見せたいことを聞かれた高塩は「UNLIMITEDルールで2敗して悔しいというのが一番なんですが、どんなルールでも強いことが格闘技だと思います。このルールで許されている攻撃を全て使って戦うスタイルにより近づいている感じがするので、次の8月の試合に関しては、より進化した自分を見せて、新しく見る人たちを魅了するような、そんな熱い試合をしたいと思います」と熱く語ると、石田は「僕もバチバチの殴り合いが大好きなので、UNLIMITEDルールの真髄を見せられらるのかなと思います」とした。

 

 

 

 

■KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R・延長1R
祐輝(OU-BU GYM)vs勇成(フォームドジム)

 6月の代々木大会で茂木豪汰にKO勝ちを収めている祐輝と、KNOCK OUT初参戦でジャパンキックフェザー級王者でプロ戦績は10戦9勝(6KO)1敗の勇成の一戦が決定した。

 会見に出席した勇成は「龍聖選手に憧れて、KNOCK OUTに来ました。龍聖選手がスーパーフェザー級に上げて、正直、KNOCK OUTのBLACKとREDの両方ともフェザー級の注目が少ないと思います。今回REDでの参戦になりますが、自分はどっちのルールでもいけるので、日本フェザー級には勇成がいるぞというのをこの試合で見せて、一気にタイトルに絡んでいきたいと思います。チャンピオンになります」と気合い十分のコメント。

 対戦する祐輝の印象については「何試合かは見たんですけど、勝ったり負けたりの戦績で、正直、自分の相手じゃないかなと。自分はKNOCK OUT初参戦ということで、しっかりインパクトのある勝ち方をして今後も継続参戦していきたい」という。

 勇成は今年2月の『ONE Friday Fights』に参戦し、オープンフィンガーグローブ(以下OFG)での試合はすでに経験済みであり、「グローブと違って、自分はOFGだとめちゃくちゃ強いので、相手にならないのかなと思っています」と自信満々。

 

 

 

 

 KNOCK OUTフェザー級戦線で意識している選手を聞かれると「自分はREDの方が得意です、今REDのチャンピオンは小笠原瑛作選手で、KNOCK OUTのベルトまでには、早ければ早いうちにたどり着きたいと思うんですけど、僕は初参戦ということで名指しできる立場じゃないのは分かっています。まずはこの試合で絶対に勝って次につなげたいと思います」という。

 初めて試合を見るファンに対してどういうアピールをしたいかとの問いには「1Rからガンガン倒しにいくので、自分の左フック、左ボディを見てほしいです。正直、ジャパンキックはKNOCK OUTよりは注目が少ないと思うので、自分が勝って少しでもジャパンキックが注目されるように頑張っていきたい」とする。

 龍聖と親交があることで、龍聖を超える自信はあるかと聞かれると「いずれは自分もいっぱいご飯を食べて大きくなってスーパーフェザー級に上げて、何年後かは分からないですけど、いずれかは龍聖選手とやり合えるような選手になりたい」と語った。

 その他、カルロス・モタ(ブラジル)はUNLIMITEDルール、軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)はREDルールで参戦。ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)もREDルールで参戦が決定し、山口代表は「ゴンナパーとやってみたいという選手がいれば名乗りを上げてもらいたい」とした。