
2025/07/17
KNOCK OUT.55|工藤“red”玲央インタビュー公開!
「ラストイヤー第2戦、ベストを尽くして全力をぶつけます!」
7・20「MAROOMS presents KNOCK OUT.55」の[KNOCK OUT-BLACKバンタム級/3分3R・延長1R]で比嘉龍一と対戦する工藤“red”玲央。4月に久々の試合で勝利し、ラストイヤーと決めた今年を白星でスタートした工藤。その勢いで全勝で駆け抜けることを誓っているが、この第2戦ではどういう試合を見せようとしているのか?
──4月の馬上一樹戦では久々の勝利と連敗脱出、おめでとうございます。今、あの試合を振り返ると?
工藤 ありがとうございます。「勝つのは大変だな」と改めて思いました。一応、練習した成果も出せたし、手数も出せたなと思うんですけど、馬上選手は同年代でタフなところがありました。以前に何度か練習した時も、同年代だから負けられないと思っていましたし、絶対倒れないという気持ちも伝わってきてたんですが、実際にやってみるとすごくタフでしたね。
──判定が告げられる時、かなり感情的に来るものがあったようでしたね。
工藤 手数では勝ってたかなというのもあったし、効かせた実感もあったので、ジャッジの1票目で自分に入って、自分が勝つと分かったので、そこで感極まっちゃいましたね。
──その馬上戦自体が久しぶりでしたが、勝っても負けても続けることは決めていたんですか?
工藤 そうですね。絶対にここで勝って、今年は全勝して終わると決めていたので、マイナスなことは考えてなかったです。
──そこから3ヵ月あまりで次の試合となりました。ラストイヤーとしてはいいペース?
工藤 いいペースだと思います。人のことはどうでもいいんですけど、馬上選手は6月に試合をしていて、改めてタフだなと思いました。僕は6月にはできなかったので、自分の中では7月というのはいいペースですね。
──今回の相手、比嘉龍一選手についてはどういう印象ですか?
工藤 3月の常葉の試合でKO勝ちした試合は見ました。一発当たるとガンガン前に出てきて、そのまま勢いでねじ伏せてしまうタイプだなと思います。でも左の蹴りも出すし、バランスのいい試合をするなという印象もありますね。でも僕も、試合に向けて取り組む練習という意味では過去イチやれています。途中に誕生日があって出かけたりもしたんですけど、それでリフレッシュもできて、気持ちも作れました。後輩たちにアドバイスももらって、会長やトレーナーにもいいところを伸ばしてもらって悪いところは修正してもらっているので、問題なく勝ちます。ナメているわけではないですけど、問題ないと思います。
──それだけ自信がある?
工藤 自信というか、やってきたことを証明できるなと思っています。
──ラストイヤーということですが、そう決めてからの心境の違いはありますか?
工藤 例えば7月に入ってからの追い込み練習でも、「来年の7月はこんなことはしてないんだな」と思って、それでもう少し頑張れたりというのはありますね。ちょっと寂しい思いもありますけど、だから馬力が出せる部分があるので。
──長くやってきているから、「試合をしていない自分」って想像がつかないのでは?
工藤 うーん……そこはあんまり感じてないですね。でも、格闘家ならではの「試合が終わってのご褒美」というか、「終わったら出かけよう」とか「我慢してた分、あれを食べよう」とか、そういうのがなくなるんだなとは思いますね。
──ラストイヤー、全勝するという手応えも掴めていそうですね。
工藤 はい。いろいろ遠回りして長年やってきて、よく「人のせいにしたらダメだ」とかいうじゃないですか。キックボクシングを始めて20年、プロで十数年、そういう時期もあったんですけど、この1年はそういうのを抜きにして、「自分がやればジムの仲間もついてきてくれる」「自分がやればお客さんも喜んでくれる」と考えて、全部自分の行動で人が変わるんだなと思ってますね。4月の試合からは練習量も増えて、周りの人から「頑張ってるな」とか「前と違うな」と褒められることも増えたんですよ。そうなると、やっぱりうれしいじゃないですか。それがまたモチベーションになってますね。
──以前は運勢の話をよくしてましたよね。あれは「人のせい」ではない?
工藤 口に出しては言わなかったですけど、負けた時はどこかで人のせいにしていたところはありますね。今は練習がメインの生活なので、言い訳も何もなく、「しっかり練習をしているから勝てる」と思っています。それに、自分が動けば運気も上がりますから。ラストイヤー第2戦、自分ができるベストを尽くして、全力をぶつければ必ず勝てるので。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
工藤 3R戦うつもりでいるので、残り少ない選手生活の中での3分3R、しっかり見てもらいたいです。相手に効かせる攻撃を出して、しっかり仕留めたいと思っているので、応援してきてくれた人たちにそこを見てもらいたいですね。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
工藤“red”玲央
所属:TEAM TEPPEN
生年月日:1987年5月8日生
出身:大阪府豊中市
身長:162cm
戦績:34戦13勝(8KO)16敗5分