2024/02/09
2.25 PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1|健太 インタビュー公開!
「熟成ワインのような味のある試合をお楽しみあれ!」
2・25『PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1』の「KNOCK OUT-REDスーパーライト級/3分3R・延長1R」で良太郎と対戦する健太。近年は月1ペースで試合を続け、実に116戦目という彼が、現体制の『KNOCK OUT』には初参戦を果たす。良太郎とのベテラン対決に期す思いとは?
── 健太選手が『KNOCK OUT』初期の中心選手の一人だったことを知っているファンももう少ないですよね。
健太 何だって?(笑) でもまあ、確かにそうですよね。第1回大会に出たのが2017年2月で、最後に出たのが2019年2月なので……そこからでも5年経ってますからね。時が経つのは早いなあ~(笑)。
── 今の『KNOCK OUT』には心直選手を通じての関わりもありましたが、どんな印象を持っていましたか?
健太 若い選手がすごく活躍してるなあと思いますね。自分が年取っただけかもしれないですけど(笑)。華やかでイベント性が高くて、いいイベントだと思いますね。
── その『KNOCK OUT』に、現体制となってからは初参戦となりました。
健太 今言われたように、僕が出ていたことも知らない人がほとんどになった頃に、初参戦みたいな気持ちで出場して、自分を知らなかった層に健太の魅力を伝えられたらと思ってます。
── そして、今回は良太郎選手です。若い選手も台頭している中で、ベテラン対決となりました。
健太 オッサン対決ですよ(笑)。僕が36歳、良太郎選手が35歳。もうね、そこをテーマにするしかないですよ。若い選手が多いリングで、オッサン対決の魅力、逆に若い人にはできない泥試合を見せてやりますよ。確かに、若い選手のようなスピードとか勢いはないかもしれない。でも30半ばになっても、一つの勝利に向けて頑張ってるわけですよ。「何でそんなに頑張るの?」っていうね、そういう泥臭い2人の激突ですよね。ハイスピード、ハイテクニックの戦いだけが魅力的なわけじゃないと思ってるんで。そんな試合もあってもいいかなと思ってます。
── なるほど。良太郎選手についてはどういう印象ですか?
健太 見た目はおっかなくて、ヤカラ系の印象ですよね。でも見た目とは裏腹にムエタイスタイルで、気持ちが強い選手なんだなと思います。さらに指導者として誠心誠意キックに向き合ってるなというのが伝わってきて、その点では尊敬しかないですね。
── 健太選手はどういう試合をしようと思っていますか?
健太 いつも通りなんですけど、何が何でも負けない、そういう気持ちで戦おうと思います。もしかしたら、泥臭い2人の戦いに見ている人も心を打たれるかもしれない。そういう戦いですね。
── しかも健太選手は、今もものすごい勢いで試合をしていますよね。
健太 また増えてきてますね。次が116戦目ですか。「そんなに続けて試合して大丈夫なの?」って言われるんですけど、日常の中で常にトレーニングをしていることで、バランスを保っているので。試合をするために、ジムでトレーニングしてミット打ちして走って筋トレして……ということを繰り返して、さらに普段から健康的な食生活を心がけることによって、全てのバランスが保たれているわけです。「試合こそが我が人生」ですね。
── 大きなケガをしないからこそ、そんなにやれるわけですしね。
健太 もちろん! 実はあちこちケガしているのを隠してて……というわけでもないですからね。
── ただ、SNSを見るとお酒はかなり飲むんですよね?
健太 ホントはよくないんですけどね(笑)。でも、人生にはQOL(クォリティ・オブ・ライフ=生活の質)も必要ですから。要はお酒以外のところを徹底すれば問題ないんですよ。「俺は飲むからもういいや」と諦めるんじゃなくて、飲むからこそ、他の部分を徹底的に節制する感じです。
── でもけっこうな量のような……。
健太 飲む時はね(笑)。あと、僕はワインしか飲まないんで。もうワインに目覚めて4~5年になるんですけど、人生って何があるか分からないですよね。この年でワインに目覚めるなんて。ワインもフレッシュな魅力のものもありますし、長期熟成して、時間をかけておいしさが引き出されるものもありますからね。キックボクシングだって、荒削りな若手が無鉄砲にやり合うのが好きな人もいれば、僕らみたいに熟練の攻防を気に入ってくれる人もいるわけですよ。そこは、ワインもキックボクシングも嗜好の問題ですから。
── 健太選手と良太郎選手は、熟成した魅力を見せると。
健太 そうですね。タンニンばっしばしの若いワインがお好みの方もいるでしょうけど、僕らみたいなのにもきっと魅力があるんですよ。ほぼほぼ同世代の僕らが泥臭い試合を展開して、そこに一人でも心打たれる人がいてくれればという、そんな試合をしますよ。
── 健太選手は最近特にいろんな団体に出ているので、「主戦場」ってないじゃないですか。その中で、例えば『KNOCK OUT』のタイトルなんかは意識したりしてるんでしょうか?
健太 僕はとにかく、戦い続けたいんです。それで今は「さすらいの格闘家」になった感じもあるんですけどね。今年1月には中国のウルムチで試合して、地獄みたいな思いもしてきましたけど(笑)。戦いのエクスタシーを求めて世界中を駆け巡るさすらいの格闘家、健太ということで。
── それはカッコいいんですけど(笑)、では『KNOCK OUT』に継続して出るつもりはない?
健太 いやいや、そこはタイミングですよ。久しぶりにベルトも巻きたいですしね。最後に……いや、最後じゃないか(笑)。先のことは分からないですから、そこは巡り合わせですね。
── では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
健太 今回はREDルールなので、僕のヒジに注目してください。それと意地ですね。「意地とヒジ」。見てくれ俺のヒジ、からの意地。
── お後がよろしいようで(笑)。ありがとうございました!
プロフィール
健太
所属:NJKF・E.S.G
生年月日:1987年6月26日生
出身:群馬県高崎市
身長:172cm
戦績:115戦65勝(21KO)43敗7分
獲得タイトル:NJKFウェルター級王者、NJKFスーパーウェルター級王者、初代Krush-70kg級王者、WBCムエタイ日本ウェルター級王者